【趣味と娯楽】MDは永遠に残せるデジタルではなかったのか?聴けなくなった曲を思う
こんにちは。すうちです。
台風が週末またいで日本を縦断するらしく心配ですね。久しぶりの連休ですが、週末はどこにも出かけず家で過ごしています。
本題です。前回気分転換をかねて音楽に触れる時間を作った話をしました。
その後日談です。
再び昔聴いていた音楽にハマり出し、はるか昔に録音したMD(詳細は後ほど)の曲を再生した所いつまで経っても音が聞こえない。。。ふと見ると再生機の口からMDが吐き出されてました。
今回はレトロ感満載のMDについて、いろいろ考えた話です。
はじめに
MDとは何ぞや
知らない方も多い(聞いたこともない)かもしれないので補足します。MDはMini Discの略で90年代から2000年代前半に普及した光学・光磁気ディスクです。
当時は余り意識してませんでしたが、そういえばCDのような円盤がケースから見えていました(写真外観、縦横68x72mm程度)。
SonyのATRAC(コーデック)という非可逆圧縮技術で音声データを約1/5に圧縮。CDやレコードと違い小型で持ち運びやすいのでMD Playerに音楽を入れてよく聴いてました。
その後、ビットレートを落とし長時間録音を可能にしたMDLPなど拡張規格もありましたが、次第にHDDやフラッシュメモリ、iPodやスマートフォンの普及と共に最近は全然見かけなくなりました。
MDはずっと音楽を残せると思っていた
MDがはやり始めた頃「好きな音楽をデジタルで永遠に」とか謳い文句があった気がします。
ハードウェアと保存媒体がある以上、ディスクの破損や劣化、再生機の故障もあるので今ならそんなことありえないと思いますが、当時買ったCDなどMDにたくさん録音してました。
再生機かMD側の問題か?
冒頭の症状について、普段の仕事柄、再生できない理由は気になります。
原因切り分けのため、家にあるほぼ全てのMDを再生してみました。結果はどれも変わらず’NO DISC’エラーで終了。
ディスクの劣化もあるとはいえ全部が一斉に読めなくなるとは考えにくいので、おそらく再生機(読取り側のレーザや汚れなど)の問題と思います。
復旧策を検討
対策として、すぐ思いつくのは
じつは別のMD Playerが家にありましたが、先日断捨離で処分しました(居なくなって気づく有難さ…まあこういう事もありますね)。
仕方なく、ネットでMD Playerやクリーナを調べるとそれなり出てきます。
ただ、結構なお値段です。。。既に生産終了しているためかクリーナは安くても数千円から一万台。再生機は中古もありますが安くても数万円台。
いま家にあるのはKENWOOD のコンポ(RX-G7)です。MDとCDが聴ける一体型で今の所CDは問題なく聴けています(確か入学祝いか何かで両親か祖父母にもらった記憶あり)。
なので、今から別品買う選択肢はないかなと。クリーナも100%治るとは限らないので、コストとリスクのバランスから結局断念しました。
とても残念ですが、これを機会にMDも処分するタイミングかなと考えています。
MDの思い出を振り返る
これで終わると何だか寂しさだけ残るので、せめて聴く予定だったアルバム・曲の思い出をnoteに残したいと思います。
ABBEY ROAD / ビートルズ
説明不要と思いますがビートルズの(事実上の)ラストアルバムです。発売日はLET IT BEよりABBEY ROADが先ですが、録音や制作はABBEY ROADが後と知りました。※LET IT BEの一部の録音はABBEY ROADの後らしいです。
そのためかこのアルバムは冒頭から気合というか、ビートルズたる所以みたいなものを見せつけられる気がします。
前半の1曲1曲も文句なし名曲揃いですが、Here Comes The Sunから始まる後半(アナログ版はB面)が好きでした。
特にGolden SlumbersからCarry That Weight。そしてThe Endの流れは何度聴いても胸熱くなってしまいます。。。その中でビートルズのような偉業を成し遂げた人達も人生は重荷を背負っていくんだという歌詞を初めて知った時、当時多感だったのか涙したことを覚えています。
またThe Endはこれで最後だと思わせる3人の連続ギターソロが鳥肌もので、そして終わり方の「And in the end…」の歌詞もさすがビートルズだと納得したことを思い出します。
IN THE LIFE / B'z
中学・高校時代は完全に邦楽派で、洋楽を聴き始めたのは大学からでした。当時TMネットワーク派でピュアだった私は、B’z良いなと心で思いつつもTM好きがB’zに浮気するのは良くないと変な縛りを自分に課して悩まされてました。
が、好きな音楽は幾つあってもいいじゃないかと思うようになって、次第に聴く音楽が広がった頃、ハマったのがこのアルバムです。
シングル曲は最後のALONEだけですが、全体の流れと曲ごとに好きな箇所が多く毎回アルバムの最初から最後まで聴きたくなります。
特に1曲目のWonderful Opportunityは、受験に失敗した浪人時代の挫けそうな時、よく聴いていた自分のテーマソングでした。
サビのメロディでこれでもかと韻を踏み続ける稲葉さんのセンスに痺れたのもありますが、人生のトラブルや困難を前向きに捉える歌詞に何度も救われたのを思い出します。
99ep, 花鳥風月 / スピッツ
当時1枚のMDに両方のアルバムを入れてました。99epはハイファイ・ローファイ、魚、青春生き残りゲームのミニアルバム(3曲)ですが、全部空気感が違う名曲揃いにハマってました。
花鳥風月は、新曲+シングルB面(カップリング)を集めたアルバムだったと思いますが、特に前半の流れ星、愛のしるし(Puffy提供曲のカバー)、スピカの流れが好きでした(ちなみに花鳥風月は、スピッツ30周年記念盤が出ているようです)。
スピッツは歌詞が哲学的とかよく言われますが、スピカは比喩的な表現も少なく、サビの「割れ物は…」や「幸せは…」のフレーズはストレートに心に響きます。
MDに録音してたのが主に学生時代だったので、昔(昭和・平成)を感じる選曲になりましたが、この頃は今より感受性が高く悩むことも多かったので音楽に助けられた思い出が多いのだと思います。
若い頃の自分と共にあったMD、たくさんの音楽を届けてくれてありがとう。
長い間お疲れ様でした。
最後に
今回得た教訓とまとめです。
そして…
MDは聴けなくなりましたが、手っ取り早く聞くならレンタルやサブスクも候補でしょうか。
個人的にはサブスクも一長一短あり、供給側の都合で急に配信されなくなったりサービスをやめると聴けなくなるので、どうしても手元に残したい場合は、また買うのが正解かもと思ったりします。
不要にモノは増やしたくない気持ちもあり、どうするかもう少し考えます。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。