見出し画像

【お題企画】わたしのキャリアを考える

こんにちは。すうちです。

ちょうどお題企画があったので、書いてみようと思います。少し前に投稿した転職やキャリアに関する内容と一部重なる話もあります。

ーーー
※タイトル画像:Noriaki Kawanishiさん



わたしのキャリアを考える


世代的に会社員の「キャリア」と聞いて、思い浮かべるのは「課長島耕作」だ。

会社員が出世して上に登りつめていく。現在は課長をはるかに飛び越えて「社外取締役島耕作」ということらしく驚きだ。

しかし、「キャリア」という言葉の正しい意味を、私はよく知らないことに気づいた。

まずは英語が語源と思われるので、その意味を調べてみる。

〔一生の仕事とする〕職業、専門的職業
経歴、職歴、キャリア

英次郎 on the WEB「career」の意味から引用

次に、厚生労働省の定義をのぞいてみる。

「キャリア」とは、一般に「経歴」、「経験」、「発展」さらには、「関連した職務の連鎖」等と表現され、時間的持続性ないし継続性を持った概念として捉えられる。

「キャリア形成を支援する労働市場政策研究会」報告書要旨から引用

これらを読むと、職業そのものとその結果得られる経歴経験を指すようだ。

冒頭の島耕作の場合は、役職や経歴を上げることなのでキャリアアップの意味になるだろう。

私は現在エンジニアとして働いている。単にエンジニアといっても職種や役割は様々だ。プロジェクトをリードするマネージメント的な仕事もあれば、開発などの技術寄り。コーディングやテスト中心の方もいる。

これは自分がエンジニアという仕事をしていて個人的な考えだが、いわゆる会社の役職を登っていく島耕作的な出世という生き方には余り興味がない。

会社の終身雇用が(会社や本人の意思も含めて)難しくなった現代は、一つの会社で上にあがることにどれだけ重きを置くべきなのかと考えてしまう。

もちろん、役職を登り続けるには相当能力がある人でないと無理だろうし、実力以外に運や巡り合わせもあるだろう。

キャリアアップは「上がる」イメージがあるが、私がキャリアとして考える理想のイメージは、自分の経験や出来ることが「広がる」に近いと思う。

社会人となり新卒で入社したIT会社では10年以上働いた。当時マネージメント職でキャリアを続けることに違和感を感じた私は、開発職に転職してキャリアを見直した。そして二度の転職を経た今、経験などのキャリアは広がったと思う。

一般的な役職という肩書きは最初の転職で消えてしまったが、何より技術に関われることは自分がやりたい方向性と一致していた。また、給与面や待遇も今は最初の会社より改善した。

しかし、これもずっと安泰という訳ではないと思う。AIのめざましい進化でエンジニアの仕事も徐々に置き換わることが今後予想されるからだ。

現在所属している会社に転職して4年が過ぎようとしている。幸い人間関係も悪くはないし、興味あることができて恵まれているとさえ思っている。

ただ、今の環境に慣れてきたのもあり、最初感じた緊張感やちょとだけ背伸びしてた感覚が薄れてきたのも事実だ。そのように考えると、このままで良いのかと思う時もある。

これからは、更なるAIの進化でキャリアやスキルの考え方も大きく変わっていくだろう。

AIにやってもらいたいことを伝える力。まさに呪文のように自分のやりたいことをいかに効率よくAIにアウトプットしてもらうかの能力が、今後重要なキャリアのひとつになるかもしれない。

一方、ワープロやPCが登場しても文字を書くことはなくなっていない。

電子メールや電子書籍が一般的になっても手書きの意味や本の形もなくなっていない。

紙で作業してたことがDXにより効率化された部分もあれば、まだ紙でやり取りする文化も残っている(この良し悪しは議論の余地があるかもしれない…)。

AIによって、過去の変化のように仕事の置き換わりは起きるだろうけど、人間にとって意味のあるものは残り続ける気がする。

無駄にかかった時間が短縮されて本当に必要なことに時間をかけられるようになるのは歓迎すべきだし、個人的にはそういう方向になってほしいと願っている。

話を戻して繰り返しになるが、私が思う理想のキャリアは、横に「広がる」イメージ。

自分のやりたい方向とできることがつながって少しずつ広がるのを実感できると喜びを感じる。それはエンジニアの仕事でいう技術面だけでなく、新しいことを知る知識や学びも同様だ。

そのためには、日々の地味な積み重ねや少しでも新しい自分に更新していくことが求められるだろう。

とはいえ、仕事や生活していると全然余裕がなかったり、気分が乗らない日もある。

少しでも自分のキャリアが広がっていくように、そしてそれが将来的に自分以外の誰かにも何らかの形で返せるように、これからも地味な毎日の積み重ねを意識して歩んでいきたいと思う。



最後まで読んで頂き、ありがとうございました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?