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【読書OUTPUT】図解 葉隠 勤め人としての心意気 齋藤孝 著①

気になっていましたがなかなか手が出なかった葉隠の本。

とても読みやすくて一気に読んでしまいました。

まず葉隠についてwikipediaより・・・

『葉隠』(はがくれ)は、江戸時代中期(1716年ごろ)に書かれた書物。肥前国佐賀鍋島藩士・山本常朝が武士としての心得を口述し、それを同藩士田代陣基(つらもと)が筆録しまとめた。全11巻。葉可久礼とも。『葉隠聞書』ともいう。

葉隠は武士の教科書ともいうべき部分をのべており、三島由紀夫が心酔し入門書を書いていることでも有名です。今回読んだ本は「勤め人としての心意気」を親切丁寧にアドバイスしているという点に着目していました。

【この本からの学び】

①ごちゃごちゃ考えずにチャレンジしろ

"武士道といふは、死ぬことと見付けたり。二つ二つの場にて、早く死ぬ方に片付くばかりなり。別に仔細なし。胸すわって進むなり。(聞書第一、二)"

ー武士道とは、死ぬことである。生死を選ぶ場合、さっさと死ぬ方に行くのがいい。心を落ち着けて進め。ー

生きるか死ぬかの分かれ道で迷ったときに、常に死ぬ方へと心が落ち着いた状態で行くのが武士道であり、楽なほう楽なほうではなく「まずはやってみる」。尚且「役に立つか立たないかを考えずに行動できる」のが武士であり、つまりあれこれ理由をつけてやらないのではなく、評価にとらわれない理屈抜きの生き方が、素晴らしい結果を生むということにつながるということ。

大変な道(死)を選んだ方が道は開けるということ。

「死ぬこと」=「尽くす・逃げない・正々堂々」を突き詰めた表現

武士として「死ぬこと」が常にあり、「見付けたり」という言葉が本当に突き詰めて考えた結果、心の底から気がついたという非常に深い表現であるという部分が印象的でした。

②決断は早くしろ、素早くやることでうまくいく

"古人の詞に、七息思案と云ふことあり。隆信公は「分別も久しくすればねまる。」と仰せられ候。(聞書第一、二)"

ー古人の詞に「七息思案」ということがある。隆信公は「よい思案も、ながくかかっては腐ってしまう」と言われたー

七息思案=七回呼吸している間考えをまとめ判断すること

③落ち着きは自分の為でもあり、周りのためである

"うやうやしく、にがみありて、調子静かなるがよし。"

ーいかにも謙虚で、苦み走って、立ちふるまいの静なのがよい。

男のセクシーさはどっしりと構えて苦みがあり物静かなところに感じられる。like a 高倉健。
顔つきをしっかりさせ気持ちを一定に保つことが大切。

BGM Nujabes /The Final View

続く

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