#インストラクショナルデザイン
ナースのための“教える技術” 研修の改善に役立つ理論(1)
これまで「研修の設計に役立つ理論」として,ロバート・ガニエの“9教授事象”についてご紹介してきました。しかしながら,研修の企画・運営は簡単なものではありません。研修が終わったあとで「ああすればよかった」「こうすればよかった」と思うことがありますよね。せっかく頑張って企画したのに,研修生の反応が違ったり,時間配分がうまくいかなかったり…。
でも,どこがよくなかったのか,いま一つ理由がわからないという
ナースのための“教える技術” 研修の設計に役立つ理論(2)
前回のトピックでは,ロバート・ガニエの「9教授事象」についてご紹介しました。これは9つのステップで研修を組み立てるというものです。
研修を組み立てる9つのステップ
①研修生の注意を引く
「みなさん,ちょっとこれに注目してください」
②研修の目標を知らせる
「これができるようになることが今日の目標です」
③すでに学んだことを思い出させる
「前回の研修でこれについて学びましたね」
④新
ナースのための“教える技術” 研修の設計に役立つ理論(1)
看護師は,キャリアアップをするために学び続けていく必要があります。そのため,多くの病院では,看護部の教育委員会などが中心となって,集合教育の企画・運営をしているのではないでしょうか。このような中,研修を受ける看護師のレベルはさまざまであり,ニーズに応じた研修を企画・運営しなければなりません。
しかし,一生懸命考えて研修を企画したのに,こんな経験をしたことはありませんか?
・研修生の反応がいま一
ナースのための“教える技術” 効果的なOJTを実施するために知っておくとよい理論
一生懸命教えているのになかなかできるようにならない,いつになったら一人で任せられるようになるのだろう…と悩むことがあるのではないでしょうか。これから具体的な「教え方」についてご紹介する前に,指導者が知っておくとよい学習の法則についてお伝えします。
5,000時間仮説
私たちが,ピアノを弾けるようになったり,英語が話せるようになったり,テニスがうまくできるようになったりするには,大体どれくらいの
ナースのための“教える技術” 誰でも教え上手になれる?
中堅看護師は,部署における中心的存在であり,質の高い看護実践とともに教育的役割が求められます。そのため,部署では中堅看護師が「新人教育」「現任教育」「学生指導」などの役割を担っているのではないでしょうか。
しかし,高い看護実践能力をもっている中堅看護師が,必ずしも教え上手とは限りません。マニュアル通りのことをしゃべって満足し,教えたつもりになっている人も見かけます。
なぜ指導者が必要なのか
ナースのための“教える技術” 教えることに理論や技術はある?
看護師は,誰かに何かを教える場面がたくさんあります。
まず,看護師に対してであれば,新人看護師に与薬,排泄援助技術,創傷処置など,たくさんの基礎看護技術を教えるでしょう。さらに,電子カルテの使い方,バイタルサインや看護記録,あらゆるシートの入力方法などを教えることもあるかと思います。また,違う部署へ異動するときには,引き継ぎをするために,これまで行ってきた業務内容や教育方法などについて教える必要