大局的な視点と、流れを読むこと

予知、予言というものは、並行現実を理解していれば「できない」とわかるんだよと、以前から私は自分のブログ講座、セッションを通して、機会があるごとに伝えてきた。唯一これだけ、と確定している未来はないからだ。

と同時に、大局的見地を持っていれば、現在を深く観察することで「流れ」を読むことが可能だとも教えてきた。
それはつまり、今がこの状態ならば、こうなる可能性が高い、ということを自然と理解することができるという意味だ。

ただし、その内容を「公言するかどうか」や「あえて人に伝えるべきかどうか」は別問題である。
そうすることで他者に「干渉できる」という意味ではない。どんなことでも最終的にそれぞれの「私」、当人の決断によってのみ為されるということは変わらない。
そうであっても、「言うか、言わないか」「いつ言うか」などの精査は必要だ。簡単に言えば、内にある「真の自己」に心を合わせることでのみ、その答えがわかるのだ。

なにごとも「動機」が意義を持つ。恐れやエゴに突き動かされて発言をするのなら、やめた方がよい。それ相応の結果が現れるだけだ。

こうした点に留意していることもあって、私は、時事問題についての具体的言及はあまり多くしてこなかったし、今後も同様に、あまりしないだろう。

ただ、大局的に物事を眺めることの本質と「それぞれが現実を選んでいる」こととの関係をこの記事で明らかにし、あなたの選択に際してあなた自身の「大きな視点」を役立てることができるよう、今回は注目しやすい具体例を挙げながら書くことにした。

東京オリンピックについて2015年に私が書いていたことと、今も続いている流れ

東京オリンピックの延期が決まった。
これについて、オリンピック開催そのものに対する元々の違和感から、意外に思わない方も多いのではないだろうか。

2015年の8月18日と19日のブログで私は、東京オリンピックの開催について「不調和」を感じていると書いている。
「東京オリンピック問題をスピリチュアル視点で。」
「物事の本質を見るとは【「東京オリンピック問題をスピリチュアル視点で。」補足】」

内容はそれぞれ上記のリンクから読める。
古くからの読者の方や、過去記事を読んだことのある方は記憶しているかもしれない。その当時使っていたブログから現在使っているブログへ2017年に引越し、全記事の移行作業をしたので、無効になったリンクを修正してあるが、文章は当時のままだ。

そこで私は、関連する色々な要素をひとつひとつ詳しく言及することなく、かなり簡潔にまとめているのだが、「東京」に限定せずとも「オリンピックそのものへの違和感」しかり、また他の記事で書いたことのある原発の問題なども当然、記事の中で意図していた。
「復興五輪」という言葉におぼえるそらぞらしさや違和感は、今もやはり変わっていない。根本解決ができたとは思えない。

このオリンピックを現状のまま開催するならば、いわば「大局的流れになんとかして逆らって、逆らって」行うことになるので、様々なトラブルが発生するであろうことは不思議ではない、と、そういう思いを述べていた。

これは時代的な分岐点としても興味深い。
かつてなら、都合の悪いところは隠し、ゴリ押しして、「見せかけの力」を持っている者が他者を力尽くでだって黙らせる、そんなことができたのかもしれない。
うわべだけポジティブな「イメージ」を作り、信じ込ませ、人を動かすことができていたのかもしれない。

しかし、今後はそういったことはできなくなることを予見していたのが上記の記事だ。そしてその流れは、ますます加速している。

これまで度々、特に講座では直に受講者の方々へ口酸っぱくして言ってきたことだが、
私たちは「思いがそのまま形になっていることを自覚する」流れにある。
内なる分離や二元性も、幻想だということに気がつく。

「物質世界と、思いの世界は別々」と信じることはもう、できなくなるのだ。あるいは、そう信じたい(まだ自己分裂の世界を生きたい)意図を持つ人は、それが引き続き可能になる別の並行現実が舞台となる。
つまり、それぞれの選択に従って、現実が大きく「分岐」していくのだ。

並行現実があるということ自体は今までと変わらないが、電車の路線がそれぞれ遠く離れてしまって交わらなくなるように、行き来がとても難しくなる規模の分岐がすでに始まっている。

思いが形になるという原理を目の当たりにするということは、
不調和な思いは、不調和な形をとる。
調和した思いは、調和した形をとる。

そのシンプルな作用の「ごまかし」がもう、きかないということだ。

起こっていることの背後にある物事を見る

ただしこれは、出来事そのものを「良いことだ、悪いことだ」と判断するという意味ではない。

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