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伝える

飲食業をやっているとふと思うことなのですが、飲食店の役割って、おいしいものを提供する、心地いい空間をデザインすること以外にも、『伝える』って役割があると思います。

辞書で調べるとこのような意が出てきます。

『伝える』
・言葉などで知らせる。伝達する
・あるものを受け継いで残す
・一方から他方へ移るよう仲だちをする。


一つの料理を例にしてみても、料理人、食材、調理法など、いろんな角度で価値があるわけで。さらに細分化すると、産地や生産者さんや、時期や道具や。

またお酒もまさにそうですね。

どんなお酒なのか、誰が、どこで、どのように作っているのか、どのようなストーリーがあるのか、また誰と一緒に飲んでほしいのか。

いろんな価値や魅力を『伝える』ことが飲食業の本質なのではないかと思ったりします。

僕の好きな曲にこのような一文があるのですが、

「冷めたコーヒーとアイスコーヒー、同じ温度、同じじゃないストーリー」


どのような料理や商品でも、その魅力は伝えなきゃ伝わんないんです。伝えないと間違った受け取り方をされることもあります。伝わるまであきらめてはダメなんです。

これは食に限らず、すべてのビジネスに共通することかと思います。

企業のビジョンや理念も掲げるだけでは意味がないんです。伝わるまで伝える。伝え方にこだわる。伝えるスキルを身に着ける。これしかないんです。

『伝える』というスキルは今後も重宝されるでしょうし、いま社会に求められている能力ではないでしょうか。



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