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アンガーマネジメントにも限界がある

アンガーマネジメント、流行っていますよね。

会社で代表電話を取る仕事をしていると、驚くほど短気な人や、なぜかずっと怒っている方に出くわすことがあります。

人がイライラしているのも嫌なものですが、自分がカリカリして周りに怒りをぶつけてしまうのもまた、嫌なものです。信頼や時間など、失うものも大きい。

だから、アンガーマネジメントを学ぶことは重要です。自己研鑽は素晴らしい。

でも、時折、育児中のイライラについては、アンガーマネジメントだけではどうしようもならないのでは、と思うことがあります。

なぜなら、環境の方に問題があることがあるからです。

例えば、以前テレビを見ていたら「料理中に子どもに遊んでとせがまれるとイライラしてしまう。お腹がすくと子どもがイライラして来るから今作っているのに、と思ってしまう」と話しているお母さんが出てきました。

わかりますよね、子育てあるあるです。

それきっかけにして、つい子どもに怒鳴ってしまったとき、辛いですよね。自己嫌悪で死にそうです。

多くの場合、イラっとした時は一呼吸置こうとか、なかなか収まらない時は物理的に少しだけ距離を置こうとか、子ども相手にムキになるなんて大人気ないとか反省して、子どもにごめんね、と謝りハグすることになります。

これらの解決策は全て正しい。

でも根本原因は、家事しながら育児しなければならないワンオペとか、一人の時間がないストレスとか睡眠不足にあるんです。

そこを解決しないことには、たぶんこのトラブルはなくなりません。

子育て当事者の「イライラして怒ってしまって反省」エピソードは本当によく聞きます。私もよく語っています。大抵反省して仲直りして終わりますが、でも、そもそも「そりゃイライラするよねぇ」と思うことも多いんです。
冒頭の例だって、大人がもう1人いれば、分担できます。環境を変えればイライラの原因から解決できる。

「怒り=悪」だから、自分の怒りをコントロールしようというアプローチは正しい。けれど一方で、「怒りが湧いてきてしまう根本原因」にも目を向けた方が良い

とはいえ、夫の協力は得られないし、シッター頼む金もない、頼れる人も近くにいない、となれば絶望しながら自分を鍛えて変えるしかないのが、辛いところですね……。

子育てを主体的に行なっている方はとても真面目で熱心なことが多く、努力家です。
でも、自分で努力するだけでどうにかならないこともあるので、周りに助けを求めることも考えて欲しいなぁと思います。

むしろ、助けてくれない人たちに正しく怒ることが必要なのかも。

そして周りの人は、できたら自主的に助けて欲しいし、少なくとも助けを求められたら全力で力になってあげて欲しい。

と思った昼休みでした。

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