見出し画像

『不幸マウント』についての色々。

はじめに

皆さんの周りに、こんな様な事を言う人はいないだろうか。

「あなたより私の方が苦労している、苦しんでいる!」

「お前の苦労なんて、俺の苦労からすれば大した事ではない。そのくらいで甘ったれるな!」

これらは自分の方が相手よりも苦労している、不幸である、といったアピールをする、言ってみれば『不幸マウント』だ。

正直私自身も、相手の事を気遣って口には出さないように気を付けているつもりだが、自分よりも小さい事で悩んでクヨクヨしている人を見ると、「そのくらいで文句言ってんなよ」と思ってしまう事がある。

心の中で『不幸マウント』を取っている状態、なのかも知れない。

今回はそんなマウント、特に『不幸マウント』について書いてみたい。

『不幸マウント』は悪?

不幸マウントに限らず、マウントを取られて良い気持ちになる人はいないと思う。嫌な気持になったり、劣等感を感じたりするだろう。

(私だけかもしれないが、)特に不幸マウントを取られたときには、その人が自分の苦しみを理解しようとしてくれない、自分の味方にはなってくれないだろうな、と嫌な気分になると思う。

こんな風に、マウントを取るという行為をやってしまうと相手を嫌な気持ちにさせてしまい、嫌われたりするだろう。良くない、やってはいけない事だ。

裏を返せば、どうでも良い人、嫌われても問題ない人にはマウントを取っても良いのかもね。(あくまで自己責任でお願いします。私個人は罪悪感を覚えるのでやるつもりはありませんが。)

じゃあ、口に出さないで心の中だけでマウントを取ったらどうだろうか。

上述した、相手の気持ちを傷付けるような事は無いだろう。

さらに、マウントを取る事には意外にもメリットがある。

それは、自尊心を保つ事ができる、という事だ。

自尊心の高低はメンタルヘルスにも密接に関連していて、自尊心が低かったり、傷付いたりすると、うつ病などの精神疾患のリスクが高まるとされる。

つまり、マウントを取る事で精神疾患を予防できるかもしれないのだ。

こうして考えると、口には出さずに心の中でマウントを取っている分には問題無いので良いように思う。

(ここまでマウント全般について書いちゃったけど、不幸マウントについても同じ。)

そうだけど、忘れないでほしい事。

まず、マウントをよく取りがちな人というのは、自尊心の低い人だという事だ。

自分がよく他人に対してマウントを取りがちだな、と思ったら、メンタルヘルスに気を付けた方が良いかも知れない。

あと、マウントを取って目先の相手に対して優越感を覚えているのだろうが、上には上がいるぞ、って話。

最初に書いた『不幸マウント』で考えると、例えば、明日死ぬかも知れないような状況の紛争地の子供に敵う不幸を抱える者はいないのではないか。

さらに、マウントを取ったところで目の前の自分が抱える問題の解決にはならない、という事だ。

ちょっと非情かも知れないけど、苦しさを嘆くだけでなく、問題の本質を見極めて適切に対処すべきだ。そうしないと、苦痛が続くだろう

あと、そもそも不幸なんて他人と比べられなくね?って話。

不幸とか、辛さとかの感じ方は人それぞれ。その人の性格や考え方、経験や年齢等多種多様な要因によって変わるだろう。

マウントを取られたらどうしたら良いの?

ここでちょっと視点を変えて、マウントを取られたらどうすべきか。

それは、受け流す、スルーする、だ。

「マウントを取ってくるって事は、この人は自尊心が低くて精神疾患になりやすいのかもしれない。かわいそうな人だな。」

こんな様な事を考えて、生暖かく見逃してあげましょう。

可能ならマウントを取り返してやり返しても良いかもしれないけどね。

相手から仕掛けて来ているので、相手はこちら側のマウントを拒否する権利は無いと思うから。

ただ、この手の争いをマトモにやっても時間と労力の無駄になる場合が多いとも思うので、やるなら自己責任でどうぞ。

まとめ

マウントは口に出さず、心の中だけにとどめる

・マウントには、上には上がいる

・マウントを取るより、目の前の問題と向き合え

・マウントを取られたら、受け流す


今日は以上。

あんまり『不幸マウント』については触れられていないが(笑)。

ここまで読んでくれてありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?