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方向性の遅延

みんなの携帯にも同じ機能あるのかしら。
無線イヤホンで音楽を聴くとき、
【ステレオを空間化】を選択できるのだ。

【ステレオを空間化】はさらに機能を3種類選択することができる。

①オフ
②固定
③ヘッドトラッキング

それぞれの機能について粗めに説明、というか引用してみる。

オフ: 空間オーディオとヘッドトラッキングの両方をオフにします。

固定: ヘッドトラッキングはオフのまま、空間オーディオをオンにします。

ヘッドトラッキング: 空間オーディオとヘッドトラッキングの両方をオンにします。これにより、サウンドを頭の動きに合わせることができます。
Apple Support「空間オーディオとヘッドトラッキングを操作する」

いつもはデフォルトだと思われる②固定に設定をして音楽を聴く。
そして今日はたまたま③ヘッドトラッキングを経験する。
②と③のこの違和感に気づいたのは、
音楽を聴き始めて1時間が経とうとした頃だった。

電車に乗っている時なんて皆大体、
頭の位置を固定させていることだろう。
激しくキョロキョロしたり大きく振ったりする人はあまり見かけない。
そう、私も皆である。
こうして頭を固定させながら座席に静かに座っていた。

…そろそろ乗り換えの時間。
私は自然に右へ左へ首を動かし、そそくさと満員電車の中に飛び込む。
その時に感じた「音、遅いな」は気のせいではなかった。

…ヘッドトラッキングは頭の向きで音の鳴る方向が変わる。
これは画期的で愉快な機能だと思うのだが、
いかんせん、音が頭についてくるのが遅いのがモヤモヤする。
文句ではない。違和感。
頭についてくる音はヌルッとモワッとしていて、
ある意味クセになるとも言えるが。。

こうして帰路に着く私はというと、
往路の倍、首を振って違和感を楽しむのだった。
そして目の前の座席に着くや否や②固定に戻すのだった。

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