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2024年5月20日(月)|「左利きは変なヤツが多い」feat.イチロー

「雄星のデビューの日に僕が引退を迎えたというのは、なんかいいなあという風に思っている。“ちゃんとやれよ”という思いですね。短い時間でしたけれども、すごくいい子。色々な選手を見てきたんですけど、左ピッチャーの先発って変わっている子が多いですよ。ほんとに。天才肌が多いという言い方もできるんですがね。アメリカでも多いです。だから“こんなにいい子いるのかな?”という感じですよ、今日まで」

「左腕先発は変人が多い」は真実か?|引用文①

イチローは、ここから羽田空港に着く際に移動時の「黒ジャージ」のまま出ることはやめておこうと話をしていたのに、そのまま「黒ジャージ」で降り立った菊池のエピソードを面白おかしく語り、

「こいつ大物だなって思った。ぶったまげました。真相は本人にまだ聞いてないんですけどやっぱり左ピッチャーは変わった奴が多いなと思ったんです。でも、スケール感は出ていました。頑張ってほしいです」

と続けた。

「左腕先発は変人が多い」は真実か?|引用文②

野球ファンであれば「左ピッチャーは変なヤツが多い」というセリフを一度は聞いたことがあるのではなかろうか。ユーチューブでプロ野球関連の動画を聞き流しながら作業に勤しむのが日常と化している僕としては、沢山見聞きしてきた記憶がある。

イチローに限らず、色んなプロ野球OBの方々が、「まぁアイツは左ピッチャーやしなぁw」などと、笑い混じりに“左投手は変人である”を助長するような発言をしているケースを見る。もしかすると、野球界の定説と言っても過言ではないのかもしれない。

そんな僕は生粋のサウスポーである。

とはいっても、野球経験は、草野球を少しかじったぐらいで、初心者に毛が生えた程度である。ピッチャー経験に至っては皆無だ。マウンドに上がってボールを投げたことすらない。さらに、「ファーストは捕球が上手いやつがやらんと試合にならんから」という理由で、自動的に外野に回されることとなった。さらにさらに、「まだ若いし走れそうな見た目やし」という理由で、外野の中でも運動量が大きいセンターを任されることが多い。こうして勝手にポジションが決まっていく。これも“左利きあるある”の一つなのかもしれない。

見かけ倒しで運動神経が絶望的に悪いことを知りチームメイトに絶望を与えるのはまた別の話・・・。

左投げの選手は「投手・一塁手・外野手」につくことが一般的とされている。プロ野球ではまず間違いなくこの3ポジションにつく。草野球でそこまで厳密にやる必要があるのか、という疑念も残るが、まぁ、慣例的なモノもあるのだろう。

補足

僕が自分のお金で初めて野球グローブを購入した出来事をエッセイ風に書きしたためたことがあるので、ついでにリンクを載せておこう。

1球投げただけで僕にピッチャーの才能が無いと販売員のおじさんは見抜いたのかもしれない。悲しいけどこれ事実なのよね。(スレッガー・ロウ風に)

余談

毎度毎度、前置きが長くなる。

僕の悪い癖だ。書いていく日数がかさめばかさむほど、文字数も比例するように、ドンドンかさんでいく。そのせいで執筆時間も日増しに伸びている。良くない傾向だ。「話が長い」と周りから言われることの多い僕だが、どうやら文章も長いらしい。

いや、そんなことは、初めから分かり切っていたことなのだ。考えてみれば、僕は、LINEのやり取りでも、メッセージを打ち込んで送信すると、トーク画面では入り切らず、「続きを読む」という文言が自動で表示されて、そこをタップすると、専用ウィンドウが出てきて、僕が書いた文章を読むためだけの画面に切り替わる、そんな経験を何度もしてきた。一方、逆の立場は一度も経験したためしが無い。自分で言うのもなんだが、重症である。

こういう時、決まって、太宰治『葉』のフレーズを持ち出して、自己正当化に走る悪癖も僕には有る。noteに限っても、事あるごとに持ち出しているので、見る方も飽き飽きしているかもしれないが、この際だから、引用しておこう。

兄はこう言った。「小説を、くだらないとは思わぬ。おれには、ただ少しまだるっこいだけである。たった一行の真実を言いたいばかりに百頁の雰囲気をこしらえている」私は言い憎そうに、考え考えしながら答えた。「ほんとうに、言葉は短いほどよい。それだけで、信じさせることができるならば」

太宰治『葉』|引用文

▶「ほんとうに、言葉は短いほどよい。それだけで、信じさせることができるならば」

心底、そう思っている。無駄に話を引き延ばしたいなんて1ミリも思っていない。けれども、周りの人からは「冗長」と受け取られてしまう。このもどかしさ。何と形容しようか。

言語化能力が著しく欠けているのかもしれない、と憂う時がある。「言葉に関心があるタイプ」を自称している僕にとっては、なんとも受け入れがたいことではあるのだが、事実、相手に上手く伝わっていない以上、認めざるを得ない。何事も現実を直視することから始まるのだから・・・。


・・・本題に入ろう。

と思ったのだが、なんだか、気が乗らなくなってしまった。話の広げ方を間違えたような気がしてならない。現に、今、僕は、本題とは別のことを考えて、物思いに耽っている。

もう、ちょっと、本題をメインに据えて書き出すのは難しそうなので、「本題」とはいったいなんだったのかを、簡潔に書き記して、言語化欲求の溜飲を下げることとする。

世間話の流れで、「左利きは変なヤツが多い」という文言が飛び出した。それを受けて、僕の利き手が左利きであることを知っている数人が、気をきかせるように、“変なヤツ”を“独創的”だとか“天才肌”などと言い換える流れを作ろうと、みんな必死になって、耳触りの良い言葉に置き換えようとしている。僕は、そんな一部始終を傍観しながら、心の中で薄ら笑いを浮かべていた。

まぁ、ざっくりと言えば、そんな話である。

そのシーンを振り返りながら、左利き人生を30年ほど歩んで来た僕が感じてきたことを交えつつ、くだを巻いていこうと画策していたのだが、まぁ、この通り、失敗してしまった。

先述したように、今現在、僕の関心事は、「左利きは変なヤツが多い」ということよりも「左利きと言語化能力」に向かっている。

最終的にはネットを頼ってくれ、とサジを投げた上で、聞きかじったり、読みかじった情報を元に、浅学な知識をひけらかしてみよう。

「右脳」と「左脳」の関係から、左利きの人は、右利きの人と比べて、“伝えたいことがあるんだけど上手く言語化出来ない”というもどかしさを覚えるケースが多いとのこと。

一般的に、「左利き」は「右脳優位」で、「右利き」は「左脳優位」で、情報処理を行っていると言われている。(個人差はあると思われる)

で、「右脳」は「感覚」をつかさどる器官が集まっていて、「左脳」は「言語」をつかさどる器官が集まっているとのこと。

以上のことから、「左利き」は「右利き」と比べて、“感覚的には分かっているのだけど、それを人にどう伝えれば良いのか分からない”と困ってしまう傾向がある。あくまでも傾向の話。

僕の解釈としては、大体、こんな感じである。間違っていたら、ごめんなさい。的外れではないはず…。たぶんね。確かな情報はグーグル先生を頼ってください。紹介状書いておきますね。(大学病院に転院する際のかかりつけ医風に)


さて。

今日に関しては、もうこれ以上、書きたいことが無い、いや、厳密に言えば、本当はあったはずなのだけど、それをどう表現して良いのか思い付かない、プラスα、時間的猶予、文字数、諸々の兼ね合いによって、綺麗にまとめるのが困難である、という結論に至ってしまった。

なので、せめて最後ぐらいは、良い感じにまとめて終わらせたいのであるが、それもまた、苦手意識が拭えない僕なのだ。上手い終わらせ方が、どうしても分からない。

思い返せば、物心が付いた頃から、そうだった。

小学生の頃の話。友達と一緒に遊ぶ。「もうそろそろ帰りましょう」の合図と言うべきチャイムが鳴る。東京で言うところの『夕焼け小焼け』みたいなやつ。僕の地元はちょっと違った音楽だったけれど。原曲は不明。今になって気になってきた。久しく聞いていない。

今度、地元のツレと飲む機会があったら、その話をしよう。「地元で流れてたチャイム、あれって何の曲だったんだろうな?」と。「そんなの知らねえよ!w」と返されること請け合いだが、その話題から発展して、「そういえばあの時さ〜」と話が広がってくれることだろう。試す価値は大いにある。

そうだな。中盤ぐらいにこの話を持ち出そうか。いつもそう。地元のツレと飲むとなったら、話の流れは大体決まっている。序盤はお互いの近況を語り合って、中盤は昔話に花が咲いて、終盤は愚痴不平不満泣き言。そして最後は笑って解散。喜怒哀楽のフルコース。地元飲み会の王道コースである。

「物事のネガティブな面に目を向けるのではなくポジティブな面に目を向けられる人であれ」などといった警句を吐く方が居る。それが間違っているとは思わないが、経験則を通して辿り着いた真理(と思えるもの)を述べさせてもらうと、“自分の醜い部分もさらけ出せる相手”が居ると居ないとでは、人生の幸福感は180度変わってくる、これは確信をもって言えることだ。

例えば、地元飲み会で、「今日はいつにも増して会社の愚痴や不平不満が目立つなぁ」と感じた時は、物事の悪い側面ばかり目を向けているようでは現状は何も変わらないよ、と諭すことよりも、ネガティブな感情を吐き出して心身の状態をリセット出来る場所があって良かったなぁ、とか、誰に対しても言えるわけではないシリアスな話題を面と向かって語ってくれるのはありがたいことだなぁ、などと思いながら聞いている自分が居る。

そんな僕の振る舞いは間違っているのかしら。

僕自身は間違っているとは微塵も思っちゃいない。

今回の話の広げ方は間違えたなぁと思っている。

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