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なぜ、スポーツチームが上場できたのか?琉球アスティーダ代表の早川に聞いてみた。②

こんにちは!琉球アスティーダ広報・noteチームです🏓

3月30日にスポーツチームとして日本初の上場をしました。
ここまで応援してくださったすべての方に感謝を申し上げます。本当にありがとうございます!

琉球アスティーダnoteチームは、昨日から上場という大きな一歩を踏み出せた記念としてnote投稿を行っています。

今回はその2日目として、代表の早川になぜ琉球アスティーダがプロスポーツチームとして日本初の上場を成し遂げられたのかについて聞きました。

上場に必要なこと、市場選定、資本政策といった経営視点の話を聞いたので、最後まで読んでください!

◉早川周作プロフィール

琉球アスティーダスポーツクラブ代表。
学生起業家として数多くの会社の経営に参画。 政治の世界に身を転じ、羽田孜元首相の秘書を2年半務めた。2018年、卓球のプロリーグ「Tリーグ」の開幕にあたり、沖縄のチーム「琉球アスティーダ」代表に就任。

■お金の循環構造を創るには


−スポーツチーム初の上場を目指した理由を教えてください。

私が琉球アスティーダに就任して、スポーツチームというのを知っていく中で、夢と感動を与えるはずのスポーツに、なぜこんなにもお金の循環構造がないのかと疑問を持ったからです。

この疑問から、新しいお金の循環を創り出すことができれば、、スポーツの本来あるべき姿に変えられると思いました。それを達成するための1つの施策が上場することでした。


ー上場までの道のりで大変だったことはありましたか?

それはそれは、大変なことばかりでした。笑

お金の循環構造を創るために最低限クリアするべきことが3つありました。

・ガバナンスが効いていない
・情報開示(ディスクロージャー)がされていない
・日本のスポーツチームに上場会社がなくプライシングがなされてない

当時の琉球アスティーダは、1つもできていなかったので、この課題を達成するのにとても苦労しましたね。


−3つの課題について具体的に教えてください

1つめは、ガバナンスです。

私が就任した当初、様々なチームに話をお聞きしました。
その中で、スポーツ業界全体が「経理と財務が一緒であったり、内部監査がされていない」と言ったガバナンスの効いていない環境が多く存在しました。

このような環境では当然のようにお金は循環していかないので、まず適正なガバナンスが効いてる環境をつくる必要がありました。

※ガバナンスとは:健全な企業経営を目指す、企業自身による管理体制

2つめは、お金を出していただける皆様に対して、ディスクロージャーが明確ではありませんでした。

スポンサーの方も株主の方も、適正なガバナンスが効いてる環境のなかで、尚かつディスクロージャーが明確でなければ、投資をしていただけませんし、スポンサーになっていただけません。

投資していただけなければ、そもそも循環させるお金がなくなるので、この2つは必ず解決するべき課題でした。


−3つめがスポーツチームのプライシングですね。

日本のスポーツチーム企業として上場した事例がなかったので、プライシング(市場の価格を設定すること)がなされてないところがありました。
海外であれば、イタリアのプロサッカーチーム「ACミラン」などのスポーツチームは上場していますが、日本では1社もなかったんです。

プライシングがされてないと、スポーツチームとしての価値が不明瞭なので、投資家からしても、投資しづらいですよね。
その状況を打破するために、どこかのスポーツ企業が先陣を切って上場しなくてはならないと考えていました。
琉球アスティーダは、最低限2つの課題を達成できたことで、上場の準備が整っていたこともあり、3つめの課題である日本初のスポーツチームとして上場企業を創ろうと決めました。

ただこの上場は、私たちにとって通過点であることだけは伝えておきたいです。

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−上場はゴールではないと?

はい!私たちが目指しているのは、世界で誰もが知るチームになること。夢と感動を与えるスポーツにお金の循環を創り出すことなので!

▼上場記事

■TPM市場を選んだわけ


−TPM(TOKYO PRO Market)市場も上場基準が上がったと聞きましたが?

はい。コロナ化ということもあって、昔のJASDAQといった一般市場と変わらないような要求がありました。

▼TPMとは:

−その中で、TPM市場を選定した理由を教えていただけますか?

TPM市場を選んだのは、地元の企業やスポンサー企業といった安定株主に投資をしていただくことにありました。

安定株主に対して、適切なガバナンスとディスクロージャーをすることで、投資をしていただく。その結果、安定株主が育っていきお金が循環していきます。結果として、琉球アスティーダの社内体制を盤石のものにするという狙いがありました。

−スポーツチームだからこそTPM市場を選んだ部分はありますか?

もちろんあります。

スポーツチームとして、ファン企業や地元の企業に株主になっていただくことで、沖縄の方から応援していただける仕組みを創ることがこの市場であれば可能だと考えました。

地元に根付いた企業を目指している我々に、マッチした市場だと思います。

ただ、最終的には、より多くの安定株主を抱え、しっかりとした社内体制を整えて一般の市場にチャレンジしていきたいと考えています。

■資本政策 〜資本金が100万円から1億円になるまで〜

−資本政策の流れについて教えてください。

資本政策については、エンジェル投資家の方々に助けられました。
資本金100万円からのスタートで、琉球アスティーダの先行きが全く見えない中、約2000万円の投資をしていただきました。

それを株式分割し、今度は教育機関の対策や明確な交渉能力が必要だと感じたので、ベンチャーキャピタルから投資を受けました。

最終的に株式型クラウドファウンディングを受け、資本金1億円までたどり着きました。

ここまで来れたのは、株主様のご支援があったからこそだと思います。そこに関しては間違いありません。
その中でも、達成できた要因として私たちの強い意志と適切なガバナンス、ディスクロージャーが明確だったからだと思います。

▼ベンチャーキャピタル記事

−株式型クラウドファンディングの影響も大きかったですよね。

株式型クラウドファンディングを受けた企業として、初めて上場するケースになります。

スポーツにおいてファンが株主になる「ファン株主」という概念が今までありませんでした。この概念を覆し、新しいお金の循環モデルを創るための取り組みが株式型クラウドファンディングになります。

本当に多くの皆様が私たちの取り組みに賛同してくださり、約9分で1000万円、その日に満額を集めることに成功しました。

▼クラウドファンディングの募集ページ

−やはり想いというのは届くものですね!

私はそうだと思っています。

「成し遂げたい!」「変えていきたい!」といった想いは誰かの心を動かすことができます!

それと同時に私が伝えたいのは、琉球アスティーダは100万円から初めて3年で上場まで辿り着きました。これはスポーツチームだから難しいわけではなく、しっかりとした資本政策のもと、適正な経営を行っていくこと。

このような普通の事業でやっていることをスポーツ事業でもやることが大切です。これは簡単なことではありません。簡単に上場まで行ったわけでは全くありません。

ただ、特別なことではなく、経営の当たり前を根気強くやることで琉球アスティーダのようになれるということです。
だから、お金がないことを言い訳にして欲しくないことを伝えたいです。


−ありがとうございます!最後に読者の方に伝えたいことはありますか。

健全なリーグ運営をしていくために、スポーツリーグには上場に関連する規定があります。

それが、上場へのハードルを上げていることは間違いないでしょう。これによって、今まで、断念したスポーツチームもありますし、私たちもたくさんの壁にぶつかってきました。

ただ、この規定が仕方ないことだと思いつつも、規定を定める必要がない状態に持っていって、適正な公開市場で資金調達ができて、健全な経営をし、明確なディスクロージャーをして、お金の循環を創る。

そのお金を、選手や施設、育成といったスポーツそのものに当てていく。
これが本来、夢と感動を与えるスポーツのあるべき姿だと思います。

私たちの上場が考えるきっかけになること、1つの例として続いてくれるスポーツチームが出てくることを願っています!!


▼沖縄からの挑戦

次の記事では、上場してからの琉球アスティーダのビジョンについてお話を伺いましたので、ぜひそちらも読んで見てください!!

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