Ryuki Ueno

福岡で演劇をしています。演出家。脚本家。Mr.daydreamer(https://m…

Ryuki Ueno

福岡で演劇をしています。演出家。脚本家。Mr.daydreamer(https://mr000daydreamer.webnode.jp/)所属。Mediumはこちら https://ueno-ryuki0917.medium.com/ 第5回全国学生演劇祭審査員賞受賞。

最近の記事

欲しいものリスト

舞台で使いそうなものを中心に。

    • 高校演劇筑後地区大会2022を観た

      初めに  今回、ご縁があって久しぶりに高校演劇を観劇してきました。それも、私がかつて高校演劇でしのぎを削っていた筑後地区の大会を観させていただきました。一般には公開されていないとのことでしたが、それが勿体無いと思うくらいにレベルの高い演劇が発表されていました。  コロナによって思うように部活動ができなかったであろう時期を過ごしてきた3年生の皆さんのことを思うと、とても感慨深い時間でした。演劇をする楽しさ、観劇をする楽しさを思い出す時間をいただけたこと、本当にありがとうござい

      • 3カ国による滞在制作をしています。

        久しぶりのnote更新になりました。 初めて読んでいるという方もいらっしゃるでしょう。私は、福岡を中心として、演出家・脚本家として活動しています(過去の公演映像などはコチラから見れます)。また、舞台で使用する映像作品や音の作家としても活動中です。 イベントについて私は現在、EATI(East Asia Theater Interaction)というものに、実行委員・テクニカルスタッフとして参加しています。この企画は、日本・韓国・台湾の3カ国の演出家・役者・ドラマトゥルクなど

        • 朝が来る

          愛することよりも、 まず恨むことを覚えなさい。 恨み続けなさい。 誰かを恨み続けることは、 誰かを愛し続けるより簡単だから。 誰かを恨むエナジーは 誰かを愛するエナジーと同じだから。 恨むことの出来る誰かに出会うのは、 とてもしあわせなのだから。 君が恨む誰かが、私なら__。 朝、孤独の熱で暖められた布団から抜け出せないとき、このままずっと、こうしていたいって考えてしまうのは、私はひとりっきりでいいと思うのと同義だ。 もはや私は、君を恨むことも出来なくな

        欲しいものリスト

          さよなら、太陽。

          水面に漂う水泡を割った。 微かな破裂音が聴こえた気がした。 あんなに白かった太陽が、すっかり赤くなっていた。 だけど、水泡に触れた指は白かった。 あの太陽に奪われたんだ。 そうに違いない。 心ない人ってキミは言った。 心もあの太陽に奪われたんだ。 そうに違いない。 今日も冷たい灰が降ってくる。 そのとき気づいたことだけど、 吐き出す言葉も白かった。 あの太陽が奪っていったんだ。 きっと、そうに違いない。

          さよなら、太陽。

          私にとって、演劇が楽しかった頃。

          ※これは2020年12月12日にMediumに投稿されたものです。 これは、Mediumに投稿すべき文章ではないのかもしれない。 それでも、私は、この文章を書いてしまうことにした。深夜の少し重たく、冷たい空気に耐え切れなかったのだろうと思う。ほとんど衝動的に文章を書いている。この感覚は創作に活かすべきなのかもしれないが、これを作品にまで昇華することが出来ない気がする。だからこそ、私は、この文章を書いている。 私は、いまだ23歳である。世間の人間からすれば、情熱的で若々し

          私にとって、演劇が楽しかった頃。

          感性は信じられない

          ※これは2019年12月21日にMediumに投稿されたものです。 今回は少しだけ、創作の裏側を書いていこうと思います。 演劇って何をしているのか分からない、凄く閉じられたコンテンツになってしまっていると思っています。しかし時代が進んでいくにしたがって、あらゆる情報が簡単に手に入るようになりました。僕たちは、沢山の情報の中から自分に興味のあるものを選び、実際にそれに触れ合うかどうかを決めています。だから、演劇だって創作の過程や演劇論まで含めて全ての情報をオープンな状態にし

          感性は信じられない

          吐露

          ※これは2019年10月29日にMediumに投稿されたものです。 生きるのが面倒だと思うことがある。 決して死にたいワケではないことが重要だ。 死にたいと思っているんだと錯覚していたこともあるが、別に死にたいわけではない。 生きることが苦手なだけだ。 死にたいと思っていた頃死にたいと思っていた時期がある。自分の記憶が正しければ、小学校2年生の頃から、高校1年生の夏までだったと思う。小学校に入学した頃、「自分」なんてものは無意識の中にあったし、人が自分をどうみている

          現代が自由の時代って本当?

          ※これは2019年10月7日にMediumに投稿されたものです。 現代は平等な社会だって、誰かが言う。人類の長い歴史の中で、初めて本質的な自由を手にした時代だと言う人もいた。まぁ、歴史を齧ってみたらそうなのかもしれないと思うこともある。 だけど、現代だって近代以前の世界と本質的に何も変わらない。 近代以前の社会は、厳密言えば多種多様だけれど、基本的に行ってしまえば王権政治が中心で、王様っていう呼び方をしなくても、実質的には王様みたいな人が政治をする。ほとんどの人間はいつ

          現代が自由の時代って本当?

          書くということ

          ※これは2019年6月26日にMediumに投稿されたものです。 こんな私でも、脚本を書いている。過去には何度もそれを上演させていただいている。 とても畏れ多いことだ。 演劇を始めたころはそんなこと、考えすらしていなかった。自分が上演しているものが「面白い」と思えれば良かった。 自分の感性を信じていた。 その考え方が変わったのは、高校2年生のときの地区大会。 取材した地元の戦争記憶をもとに、部員と少しだけ自分と、顧問の先生で書いた脚本。それを演出した。 自分たち

          書くということ

          孤独、拡散。

          サイダーの瓶を空へ投げる。 瞬間、太陽に重なって 透明な白い光が射し込んだ。 内側には虚無が充満していて それに気づいた瓶は 地面に向かって飛び込んだ。 拡散した欠片と 流れ出した虚無。 それを私は血と名付けた。 私は宙を舞い、 眩い光を見つめながら、 不十分な形容詞で隣の人形を捕まえようと、 手足をバタつかせ、 地上の雲海へ落ちて行く。 ※これは、2019年6月8日にMediumに投稿したものです。

          孤独、拡散。

          愛好

          ※これは2019年6月7日にMediumで投稿していた記事です。 *** ※1. これは学問的考察でも、研究課程の整理などでもありません。よって、学問的な根拠が不十分であると言えます。あくまで、個人の思考過程の一端として読んでください。 ※2. この記事に関する批判、助言は許可されています。 最近、頭の中で煩いのが “知を愛好する” という言葉だ。正確に言えば少し違う言葉なんだけど(“見ることを愛好する”というニュアンス)、その言葉の意味するところをハッキリさせるために