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孤独、拡散。

サイダーの瓶を空へ投げる。

瞬間、太陽に重なって

透明な白い光が射し込んだ。

内側には虚無が充満していて

それに気づいた瓶は

地面に向かって飛び込んだ。

拡散した欠片と

流れ出した虚無。

それを私は血と名付けた。

私は宙を舞い、

眩い光を見つめながら、

不十分な形容詞で隣の人形を捕まえようと、

手足をバタつかせ、

地上の雲海へ落ちて行く。

※これは、2019年6月8日にMediumに投稿したものです。

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