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アメリカの都市、日本の都市計画 現代

先週、記事を書く時間が取れず、さっそく期間が開いてしまいましたが、本日は、近年のアメリカの都市計画が日本のそれとは大きく変わってきている、という興味深い話を聞いたので、それについて書いていこうと思います。

そもそもアメリカの都市開発と日本の都市開発の大きな差として、何が「核」になるのか、という事が挙げられます。日本の都市は、主に鉄道の「駅」を中心に街が形成されます。駅前再開発なども盛んに行われていますが、この背景には日本における人の動きは鉄道中心であることが挙げられ、駅から徒歩で移動できる圏内が都市として発展しやすいです。一方、アメリカでは自動車社会と呼ばれるだけのことはあり、駅前だけが発展するということはあまりないようです.

近年、アメリカの都市開発の中心には、「スタジアム」が設置されることが多いようです。 アメリカのスポーツ文化は日本よりもはるかに盛んで経済収益も多く得られるといった違いはベースにありますが、アメリカではスタジアムを「核」として、その周辺に商業施設や宿泊施設、企業などを誘致するといった都市計画が、行政の支援なしで、民間の起業だけで可能だそうで、そうしたモデルが確立されつつあるそうです。

また、アメリカのスタジアムには最新のIT技術やAI具術が導入されているため、環境にも配慮したハイテク建築であると同時に、外構や動線の計画も大きく変化しているそうです。

このようにみると、都市をどのように計画するのか、というのは非常に難しいい問題であり、長年その正解について議論されていますが、その答え自体も、都市を構成する科学技術の進歩によって日々変化していると言えるでしょう。

ITやAIを活用し、環境負荷を低減したより効率的な都市での暮らしを目指す「スマートシティ」といった言葉も出てきていますが、都市という大きなハードウェアの変化が、狭い日本の国土の中で急速に進化するソフトウェアの変化に追従し、遅れることなく変化していく事ができるのか、課題も多くあるでしょうが、国内にも興味深い都市開発の事例はありました。

自動車会社のトヨタが、静岡県の一角にwoven-city」というスマートシティを作る計画を発表していました。他にも、ソフトバンクや東急不動産は、港区竹芝の一部をスマートシティ化する計画を進めているそうです。

こうした事例をみると、現代ではこれまでにくらべ、国がしてきたことを企業が行えるようになったなと感じます。国よりも小回りの利く動きができ、同時に国が行ってきたような経済規模の事業に取り組むことができる。「企業国家」という言葉もありますが、上のような事例は、まさに「企業都市」といえるでしょう。さらに時代が進めば、より小さな集団や個人でも、社会に対して与えられる影響は大きくなっていくのではないかと感じますね。現在すでに、多くの個人が、これまで稼ぐことのできなかったようなお金を稼げる時代が来ているわけですし。

話がそれましたが、都市計画では、都市の形成の仕組みや、どう収益性を確保しつつ、人々の豊かな暮らしと環境を支えるか、などといった様々な側面を包括的に考えながら計画を進めていく必要があります。そのためには、現在進行形で進化する技術や社会の動き、需要をキャッチアップして課題を解決していく事が求められます。私自身、まだただの学生ではありますが、計画される都市で生活する一個人として、その流れを意識して、日々を過ごしたいと思います。

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