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【ブルーマウンテンMBA戦記-4】▶組織行動について+チームメンバーがやる気に溢れていて嬉しい

・MBAに来て「組織行動」という学問に初めて触れました。マクロベースとミクロベースとあるのですが、経営学の文脈でいうと、ミクロ、つまり一つの組織におけるリーダーとメンバー、部門間のパワーバランス、キャリア構築、モチベーションコントロールなど、そういった分野を扱う学問になります。
何が企業の財産か?と言えば、企業とは結局人間の集まりなので、人は財なりということになるので、この上なく重要なテーマだと思います。
・学問として学んだ感触としては、「現場で自分で経験しないと実感値が全くないし、個別性が強すぎるから、学問を学ぶことでスキルがつくとは思えない。」というのが正直なところでした。一方で「職業人の心の動きをとらえるうえでの定石」と言えるものを知識として修得できるので、経験をブーストさせる補助ロケットみたいな感じにはなると思いました。
組織行動にはいろいろな理論や研究が登場しました。
・期待理論
・交換理論
・オハイオ研究
・ミシガン研究
・モチベーション理論
などなど。
どれも感覚的には「そりゃそうだ」というものをいろんな実験や研究結果から裏付けているもので、人の心の機微の問題だから、新発見というのは無かったような。
・リーダーシップについて共通項を抽出するとしたら
「メンバーが何を求めているか?を敏感に察知し、そこを評価することが重要。」
というのが私なりに認識を強化したところです。
・ここからは組織行動の話ではなく、それを学んだうえでの私の方針ですが、つまりは、会話の中で
→その人の心の傷の原型
→その結果形成された承認欲求の形
を察してあげることがリーダーに求められる感受性なのではないかと思います。
「褒められたいところを褒める」みたいな。
「そこ、いい着眼点だね。そこを検討したのはさすがだ。」
みたいなことを、心に響くポイントを押さえて伝えられるかどうか。
プロセスは評価せず、結果を評価するというのはマネジメント上は良い、というのが一般論なように認識していますが、そこは納得できていないです。プロセス、評価した方がいいんじゃないかな。
・上司のご機嫌とる必要はなくても部下のご機嫌は取る必要あると思います。(嫌われたくないというモチベーションは間違っているのでここは、はき違えてはいけないと思いますが。)
仕事と人間関係の在り方については議論が尽きないと思いますが、私としては、やはり仕事の付き合いであっても特に近いメンバーとはその人の人生と向かい合いたいと感じるわけで、その姿勢があってこそ本気になれるし、その自分の熱量に呼応して、指示に従ってくれる、ついてきてくれる、尊重してくれるという側面はあるのではないかと思います。
・リーダーであれば、職責としてタイトルは持っているものですが、指示に気持ちよく従ってもらえて、リーダーとして認めてもらえているからその役割を全うできるのだから、どうしたって、一個の人として認められる人格が必要だという結論になります。
組織行動の大きな命題の一つでありますが
【良いリーダーであることは良いマネジャーであることの必要条件】
だと思います。
マネジャーはリーダーに内包される。
・ここ半年間、仕事で「自分、部下の能力を無駄にしているな」と感じることがあり、メンバーに対して意識的に仕事に裁量を与えて任せることを意識してきました。
結果、「こうしたい」「ああしたい」というように報告をしてくれるようになったし、いい意見を出してくれるようになりました。責任感も段違いに出てきました。
今まで力を押さえつけていたようで、反省するばかりです。
その時点で正しいと思われる結論に補正して走ることより、より高い精度の判断を導出して、その結論で走ってもらうことの方が、結果的にははるかに良い結果になることを学びました。
任せた方が自分の時間が空くので、自分もやりたい仕事、やるべき仕事に集中できて気持ちいいし。
メンバーが頑張ってくれているというのは何事にも代えられない価値だなと思います。
そして、そうなったことに自分の貢献も多少感じるわけで、その部分においては自分の成長を認めたい。

【前回】▶MBAにおけるマーケティングの学び
https://note.com/ryuheimatsumura/n/n003f92035019
【次回】▶アカウンティングと今後のスキルアップ
https://note.com/ryuheimatsumura/n/n416de7d88c1d


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