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レシピコンテンツ運用のカギは「ワンコンテンツ・マルチユース」

こんにちは。リョウリスのヒダカです。先日「レシピは最強のマーケティングコンテンツである」という記事を書きましたが、今日は「どんな形で活用できるの?」というお話をしたいと思います。

食を扱う企業や生産者がコミュニケーションを行うにあたって、レシピは非常によいコンテンツです。特にここ数年重要視されているコンテンツマーケティングにおいて、自分たちで使えるコンテンツ量を確保しておくことは、検索流入を確保する(リードを獲得する)という意味で「全国に営業パーソンを置く」ことと同じくらい価値があると考えています。

でも、レシピを作るリソースは限られています。アイデアだってそんなに頻繁に出てくるものではない。ならどうするか?僕たちが提案したいのは、一つのレシピを徹底的に(ここ重要)、徹底的に活用し尽くすことで、その効果を高めていこうということです。これを僕たちは「ワンコンテンツ・マルチユース」と呼んでいます。

レシピの「ワンコンテンツ・マルチユース」って?

ではこの「ワンコンテンツ・マルチユースって何?」という疑問が生まれますが、その名の通り「一つのレシピの使い方を限定することなく、使えることは徹底的に使いこなしちゃおう」ということです(単純ですね)。

通常、企業がレシピを作る必要に迫られるのはどういうときでしょうか?たいてい「オウンドメディアにレシピページを作ろう」「取引先の流通に、売り場を充実させたいからレシピ提供してと言われた」など、一つの目的が生じたとき、というケースが多いんじゃないかなと思います。

でも、ちょっとそこで立ち止まって考えてみてください。生活者の皆さんは、そういった場所だけで情報収集していますか?そんなことはないですよね?最近では、大きく分けるとデジタル上では、Google、Yahoo!などを使って調べる「検索ユーザー」、クックパッドやクラシルといった「レシピサイトユーザー」、そして近年急速に増えているのがInstagramやtwitter、PinterestといったSNSを活用して調べる「SNSユーザー」の3つの大きなカテゴリがあると考えられます。これは分類できるものではなく、多くの生活者がこの3つのツールを使いこなしながら日々のレシピを考えています。つまり、この全てでヒットすることが、認知を高めるために必要になってくるのです。今日はワンコンテンツ・マルチユースをするために、どういった活用をするのがよいのかを、「初級編」「上級編」に分けて考えてみたいと思います。

ワンコンテンツ・マルチユース「初級編」

まずは初級編。ポイントは「生活者が調べそうなところには、極力全てレシピを置こう」です。考えうるだけでも

⑴オウンドメディア
⑵レシピサイト(クックパッド、楽天レシピ、暮らニスタなど)
⑶SNS(Instagram、twitter、facebook、Pinterestなど)

といったところが挙げられます(全部無料!)。コツとしては、クックパッドの仕様に合わせてタイトル、紹介文、材料、作り方などを整理すること。クックパッドのレシピ入力フォームは、実は楽天レシピとほとんど同じです。つまり、クックパッドの仕様に合わせておくことで、オウンドメディア、レシピサイトについてはそのままの素材で掲載することができるのです。

ちなみにクックパッドで公式のキッチンを開設(アカウントを持つということ)すると、日々の各レシピのPVだけでなく、アクセスランキング、月間PVの推移、つくれぽ投稿報告などさまざまなデータを取得することができます。これを見るだけでもかなり多くの学びがありますので、使っていない方はぜひ使ってみましょう。

またSNSについては日々の投稿内容に困っていたり、開設自体ををためらっている方も多いのではないでしょうか。しかし生活者のダイレクトな反応が見られるという意味でも、やはりSNSをうまく活用していくことは今後のコミュニケーション活動においては必須であると言えます。まずは定期的にレシピを紹介するという形をとることで、いったんアカウントを運用できるようになるわけですし、あまり深く考えずにぜひトライしてみましょう。しっかり見てもらうためのコンテンツ開発や運用は次のステップでもよいと思います。

ワンコンテンツ・マルチユース「上級編」

続いては上級編です。初級編だけでも基本的な取り組みとしてはOKですが、さらに使いこなすことでより大きな効果を生み出すことができます。もっと多くあると思いますが、ここでは代表的な3つを紹介します。

⑴まとめサイトで記事を書いてみよう
「NAVERまとめ」など、まとめサイトの記事を読んだこともあるかと思いますが、これはもちろん誰でも書くこともできます(これも無料!)。ある程度レシピが貯まってきたら、一つのテーマを作ってまとめて紹介をしてみることで、検索ニーズにより応えることができるようになります。

⑵営業・販促に活用してみよう
「営業・販促」というと「ああ、レシピをツールに入れたりリーフレットを作ったりするのね」と思う方も多いのでは。もちろんそれもよい使い方ですが、一歩進めて「データを活用する」ことを考えてみましょう。
オウンドメディアでの分析が活用できればそれでよいのですが、それより簡単なのがクックパッド公式キッチンの数値の活用。先にご紹介した通り、クックパッドのキッチンではかなり多くのデータを得ることができます(しかも無料!)。レシピランキングを営業資料に反映したり、POPに活用したりすることで、生活者のニーズに沿った提案がしやすくなるのです。

⑶キャンペーンやイベントにチャレンジしてみよう
レシピが作れるようになってくると、キャンペーンやイベントといったこともチャレンジしやすくなります。キャンペーンであれば写真投稿イベント、キャンペーンであれば試食会、ワークショップなどの開催などですね。これらは生活者とのつながりを生む機会となりますので、大変ですがぜひチャレンジしてみましょう。

レシピは「生活者へのギフト」

レシピサイトやSNSで「よかった」「ここがわからない」という反応が徐々にもらえてくるはずです。これを生かさない手はありません。「よかった」というものについてはもっと多くの人に知ってもらうための取り組みを、「わからなかった」という反応についてはより改善する手立てを考えていきましょう。動画など、新たな見せ方にチャレンジするのも一つの取り組みです。皆さんにとって、レシピは「生活者へのギフト」です。しっかりと反応を見ながらよりよいレシピをつくり、多くの方に届けていきましょう。


※僕たちは今月立ち上げたばかりの会社なので、まだWebサイトなどが整っていません。もし少しでも興味を持っていただけたらnoteの「クリエイターへのお問い合わせ」からメッセージいただけるとうれしいです(これからWebサイトやSNSなども整えていきます)。

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