見出し画像

見られるレシピの法則は「PICTURE(写真だけじゃないよ)」

こんにちは。リョウリスのヒダカです。今日は具体的にレシピを開発するときに考えるべきことについて紹介します。

生活者は日々のお料理を考える際、色々な場所で(自宅で、スーパーでなど)、色々な心境で(ラクしたい、新しいチャレンジがしたいなど)色々なニーズ(にんじんが安いから使いたい、パーティメニューを作りたいなど)に応じて、さまざまなメディアを活用してレシピを調べます。

それ以外にもトレンドなど外部環境もあり、「何を作ったら見られるの?」という悩みは常に尽きません。私たちも「これをやれば完璧!」という強気のコメントはなかなかしにくいところですが(笑)、これまでの実績の中から、「これを考えることで、見られる確率がかなり高まる」という法則のようなものが見えてきました。

レシピには大きく「解決型」と「提案型」がある

企業や生産者の皆さんが開発を考える場合、一つのレシピで多くの人から見られる「キラーレシピ」を作ることを考えるかもしれません。もちろん、それができるのが究極の目標です。しかし、これだけ数多くのレシピがすでにある中で確実にこれを作るのは現実ではないこと、また365日のニーズに応えること、トレンドの移り変わりに対応することを考えるとこれだけで全ての課題が解決することはありません。あくまで複数のレシピを開発し、「ポートフォリオ」を組んでマネジメントをしていくことが成長につながっていくことになります。

このポートフォリオをどのように組んでいくのが良いのでしょうか?大きくは「解決型」「提案型」という2つの大きなテーマを考えながら開発していくことが必要となります。

解決型と提案型

「解決型」というのは、生活者の「知りたい」「分からない」などの課題を解決するコンテンツです。「豚の角煮の作り方を知りたい」「なすを使ったパスタを作りたい」など、生活者にある程度具体的なニーズがあるときに効果的なレシピです。

この「解決型」は多くの方が求めており、検索頻度が高いものといえますが、一方ですでに数多くのレシピがひしめいており、非常に競争の激しいテーマともいえます。ただし、自分たちならではのコツや珍しい食材の追加など新しい提案を加えることで、検索でたどり着いた生活者の記憶に残るレシピにすることも可能です。

もう一つが「提案型」。これは生活者もあまり知らない、自分たちならではの新しいレシピです。生活者が自ら調べてたどり着きにくいのでコミュニケーションの工夫は必要になりますが、新しい好奇心を生み出せること、また他にはないため記憶に残りやすいレシピであるといえます。ぜひこの「解決型」「提案型」2つのテーマを意識しつつ、自分たちに最適なポートフォリオを見つけ出してみてください。

見られるレシピの法則は「PICTURE」

続いて、個別のレシピ開発に関して考えてみましょう。すでにレシピ開発をしたことのある方なら、「こういったレシピが見られやすいな」という感覚は持ち合わせているのではないかなと思います。そのキーワードを抽出し、頭文字の整理をしたのがこの「PICTURE」です。

画像1

レシピの構成要素としては「タイトル」「作り方」「コツ・ポイント」「写真・動画」の4つです。このうちタイトル、作り方、コツ・ポイントの中に、どれだけこの要素を入れ込んでいけるかを考えながら作ってみましょう。例えばタイトルで言えば「フライパン1つで簡単!ヘルシービビンバ」のような形です。実際にレシピ名の前に「フライパン一つ」「簡単」、そしてビビンバにも「ヘルシー」というキーワードを入れ込むことで、ビビンバだけでなく、3つの検索キーワードにヒットする形になっています。クックパッドや楽天レシピなどのレシピサイトについては文字数が決まっているので、この中でどのように分かりやすくキーワードを入れるかというところも腕の見せどころです。

もちろん「とにかく全部入れればOK」というわけではありません。ただし、これらを意識することで間違いなく検索にヒットしやすく、ヒットした中からの流入の角度を高めていくレシピにつながってきます。

また、同じレシピにも実は終わりはありません。季節やトレンドに合わせてタイトルをつけ直してみたり、作り方の流れをよりスムースにしていくなどのトライアルは常に行いましょう。

このようにテキストをテストしながら作り上げることに加えて、検索ヒット後の流入に最も大きな影響を及ぼすPICTURE、つまり「写真」をいかによいものにしていけるのかが重要になってきます。写真についてはまた別の機会に詳しく紹介していきたいと思います。

私たちリョウリスは、2020年4月に立ち上げたばかりの会社です。発信する情報に興味を持っていただけたら、ぜひお気軽にnoteの「クリエイターへのお問い合わせ」からメッセージをください。ウェブサイトなどは順次整えて参ります。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?