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藤井風、という境地

  目安:約1800文字

直近の衝撃として
今回は藤井風さんにまつわる出来事から考えたこと

1.出会いは「宝島」

3年くらい前だと思うんですけど
吹奏楽では結構定番な「宝島」という曲があって
で、久々聞きたいなぁと思って動画サイトを検索してたんですが
【ピアノで弾きました】っていうカバーをアップしてる人がいて
そのひとが藤井風さんでした

昭和か、平成初期かって感じの画質で
レトロな雰囲気の中で
めちゃくちゃ楽しそうに
しかもピアノ一台で
スリッパを履いた足を踏みつける音で
ピアノの鍵盤をまるで打楽器のように弾き叩いて
見事に「この人の宝島」を作り上げる姿に感動して
動画はまだ再生途中だったけど
その場でチャンネル登録しました

遡れば中学生のころから動画投稿しているようで
どれもカバーなんですが「この人の曲」として成立してしまっていて
凄い人だなぁと感じていました

なので、もともと好きだった「宝島」は
風さんのカバーヴァージョンに出会ってもっと好きになって
だから、動画見たことない人にも、ぜひ見てほしい動画です

2.音楽の天才なのかと思っていたけど

このときはただピアノに秀でていて
音楽が大好きで
音楽の天才なのだと思っていました

でもピアノの上にバスケットボールが置いてあったり
自由な運指とか弾き方とか
そういうのを見ていると
「音楽が好き」という枠を超えて
この人が音楽なんだなと思うようになっていました

最初はピアノを弾く人なのかと思っていましたが
お兄さんの空さんと共同のチャンネルでは
サックスとか他の楽器も演奏していたし
風さんのチャンネルでもやがて歌うようになって
あぁ、この人は「とても自由な音楽」そのものなんだ
と思うようになりました

3.ある日、映像が洗練されていて驚いた

それまで独特な粗さのある画質に
安心さえしていた風さんのチャンネルに
ある日突然お洒落な洗練された画質の動画が投稿されて
どうやらデビューに向けて動き出したようでした

チャンネル登録してから1年くらいの出来事だったので
開設からずっと見てきてわけではないけど
一年間でだいぶ過去の動画も遡っていて
好きなチャンネルだったのもあって
びっくりしたけど、嬉しいのもあったので
ひきつづき応援することにしました

4.寝そべりライブはイイ

それまでカバーをアップし続けていたチャンネルに
オリジナルMVやプロモーション的な動画が投稿されるようになり
たまにライブ配信をするようになって
それまで自分の中では「自由な音楽そのもの」だった風さんを
「藤井風」という「人」として認識するようになりました

話すことも面白いし意識が大きいし
YouTubeライブだとちょっとマイク遠い感じでぼそぼそしてるので
耳情報に弱い自分としては聞き取り切れない部分もあったのですが
これだけたくさんの人を惹きつけて凄いなぁと
すごい人」になってしまった感じを受けました

5.もう、この人がいるからいいじゃん

デビューされてからのオリジナル曲は好きだし
「帰ろう」が特に泣きそうになるくらい好きなんですけど
(”好き”の基準値に対して楽曲の次元が高いので選びきれない)
昨日、新曲「まつり」のMVを観て

「もう、何も敵わない」と思ってしまいました

いや、自分に敵う何かがあると思っていたわけでは
全くないんですけど
わかってもらえます?
もう完全に、次元の違うところに行ってしまわれた
っていう感覚です

音楽の天才でも
自由な音楽そのものでも
すごいアーティストのひとりでも

なんでもなくって
敢えて言うとしたら

藤井風、という境地

世界が優しく平和になるってこういうことなんだろうな
って感じるようなMVでした
思ってることすべて言葉と音楽と映像にされてしまった感じ

この人が音楽を通してこういう世界観を発信して
それを世界中が受け取ったら
もうそれで幸せじゃん、って思ってしまいました

自分もおこがましいながら
「優しい世界」を望んでいて
微力ながら「どうしたらいいだろう」と考える日々でしたが
昨夜はいったんすべて手放してしまいました

もう、この人がいるからいいじゃん

って。

6.でもさ

チーム風のみなさんが
この神のような境地の発信をしてくださり
それが全世界に受け入れられるには
どれだけの時間がかかるんだろう

発信者は、大小さまざまたくさんいた方がいい
きっとそうだと思って
だから、微力ながら文章を書こう
そう思うことができたので

今朝起きて、昨夜一度手放したものを取り戻しました

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