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ニーチェに学ぶ実存主義的生き方のススメ

こんばんは。りょうへいです。

今日は、ニーチェに学ぶ実存主義のお話をしたいと思います。

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ニーチェは、数多くの名言を残している哲学者ですが、一体何が彼を有名にしていったのでしょうか?

それは彼が「実存主義」の基礎を作り「神は死んだ」という有名すぎる言葉を放ったからに他なりません。

では、実存主義とは何でしょうか?
実はこの混沌とした世の中に、実存主義は私たちに生きるヒントをとてももたらしてくれるものなんです。

そこで、本日は実存主義について簡単に解説をし、私たちの生きるヒントとしての、ニーチェの言葉を解説していきたいと思います。

ニーチェ、そして実存主義を学ぶことで、

・生きづらい世の中が少しだけ楽に見えるようになる

・何かをやる気が出てくる

・自分らしい生き方を肯定できるようになる

このようなメリットがあると私は考えています。

前提として哲学は、それぞれが信じたものを選択していけば良いとは思いますが、もし生き方に迷いを持っている方は、一つのヒントとして、ニーチェについて学んでみて下さいね。

1.実存主義とは何か?

そもそも実存主義とはなんでしょうか?

実存主義を学ぶ上で、絶対に欠かせない言葉があります。それは、サルトルという哲学者がいった言葉

”実存は本質に先立つ”

という言葉です。

なんのことだかよく分かりませんね。この言葉をもう少し噛み砕いて読み解いていきましょう。

実存とは言い換えれば、

”太郎くんがいる”

というような、実際にそこに存在するというものです。

一方で本質とは

”太郎くんはいいやつだ”

というような、その対象の性質を表しているものです。

つまり、「実存は本質に先立つ」という言葉は、

”そこにある存在が最初にあるのであって、その人の性質は後からついてくるものだから、生き方次第で人間の人生はどのようにも変われるんだよ”

ということを表しています。

このような考え方こそが実存主義なのですが、実は多くの近代西洋哲学はこの考え方に大きな影響を受けています。

例えば、「夜と霧」の作者、ヴィクトールフランクルや、七つの習慣のスティーヴン・R・コヴィーなど、多くの人がこの哲学に強く影響を受けていて、現代自己啓発の潮流を生み出しているのです。

このような考え方は、人によっては、当たり前のようにそこにあるものかもしれませんが、実は昔は当たり前の考え方ではなくて、神が世界の中心である。という、「構造主義」的価値観が大多数の考え方の時代もあったのです。

構造主義とは噛み砕いて言えば、

”神がこの世を作ったのだから、人間は神の望むような良い生き方をするべきである”

という考え方で、今でも宗教によってはこのような考え方を取り入れています。

そこには神という絶対的な存在がいて、人間の個性や一人一人の生き方というものは尊重されません。
構造の中で良いとされる生き方をする人が良い人間であり、良い人間であるということ、つまり本質が重要視されているのです。

さて、実存主義についてもう少し整理していきましょう。

ここでようやくニーチェ先生の出番です。

ニーチェは

「神は死んだ」

という言葉を発した人でしたよね。

この発言の真意は、

そもそも、神が良いとされる人間とは何か?という基準を作ったのも人間なんだから、その時その時によって価値観なんて変わるでしょ。
真理とか正義とかそんなものはその時代によって変わるんだから、あんまりそんなことばっかり考えても意味ないんじゃない?

このように言うことができます。その上でニーチェは、

真理とか正義とか目的を考えて生きるんじゃなくて、その作業をやっていることそのものに意味を見出していこうぜ

このような考え方を作り出していきます。

先ほどの「本質は実存に先立つ」と言う言葉に戻ると、ニーチェはまさに、性質ではなく、先にある実存に目を向けているんですね。

このことがよく分かる証拠として、ニーチェはこの考え方に基づいた名言を数多く作り出しています。

次章ではその内容を少しご紹介致しますので、是非参考にしてくださいね。

2.ニーチェの名言

”いつか空の飛び方を知りたいと思っている者は、まず立ち上がり、歩き、走り、踊り、登ることを学ばなければならない。その過程を飛ばして、飛ぶことはできないのだ”

理想を語っていても何も始まらないし、何も生み出さないので、実際に今できる何かをしていることが大事だよと言う名言です。

”世界には、君以外には誰も歩むことが出来ない唯一の道がある。その道はどこに行き着くのかと問うてはならない。ひたすら進め。”

価値は後から自分で見つけるものだから、先にその作業そのものを楽しめるうようになれば良いんだよと言う名言です。

”高く登ろうと思うなら、自分の脚を使うことだ。高い所へは、他人によって運ばれてはならない。人の背中や頭に乗ってはならない。”

神は死んだを端的に表している名言です。

他にも数々の名言をニーチェは生み出しています。もし気になる方がいらっしゃいましたら、この本を買ってみてください。

3.日常にどのように実存主義を取り入れるか?

では、ここまで説明した実存主義とニーチェの言葉ですが、日常にどのように取り入れることで、やる気が上がり、生き方を楽にしていくことができるでしょうか?

その点について私は以下のことが重要であると考えます。

・人と比べないで、とにかく今のステージを楽しむ

・価値観は人それぞれなので、自分の持っている個性を大切にする

・今は意味を見出せなくても、何かをやっているうちに何かしらの意味を見つけられるものだと考える

本質、つまりはその人の持つ能力や性質は、自分という実存があれば後からいくらでも変わるものなのだから、まずは自分が何をやるのかに集中して、それをやる価値は後から考えるということがとても重要であると考えてみてはいかがでしょうか?

そうすることで、今現在を一生懸命に生き、行き着く先で、自分だけのとても素晴らしい価値が発見できるのではないでしょうか。

最後に

最後に、哲学はそれぞれの根幹にあるものなので、これが正しいと言いきるつもりはありませんし、この生き方を取り入れないのも一つの選択であるということはご説明させて頂きます。

しかし、ニーチェに限らず、このような歴史の偉人たちが考えてきた「生き方」というものに触れることは、人類が生み出してきた知恵の集大成として、私たちに非常に重要なものが数多くあると私は考えています。

是非、歴史の偉人の考え方に触れて、生きるヒントとして、良い人生の参考にしてみて下さいね。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!




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