建築学生しょうり

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研究室落ち中流建築学生の日常8「長谷工住まいのデザインコンペティション分析」

MAXXI イタリア国立21世紀美術館 イタリア・ローマに建つザハ建築 細長い直方体が曲がりながら絶妙なバランスで積み重なるのが特徴的な建築 建築の詳細は割愛するがこの建築を通してザハの言語を一つ明確化させられた それは「漂流」という言葉で表されているが動線を意識しているということである おおよその建築家は一つの建築に対して何かしらのテーマを設定することが多いであろう しかしながらMAXXIの形態は鑑賞体験やランドスケープまで考慮された動線で構成されている まぁ、動線がテーマ

    • 研究室落ち中流建築学生の日常7「コンペがGrasshopperに!?」

      ザハの年表をまとめ終わった 2000年以降の建築技術革新が大きく寄与したことは大きな転換点だったと思える 曲線、曲面的な建築の数々が増えたことを思えば彼女なりに建築を「建てられる」ようにするため思考を巡らしていたことは2000年以前から一貫していたのだと言えるだろう(文語体やっぱり戻します笑) 恒例の日曜出勤 お品書きは研究室リサーチとコンペ 研究室はYGSAを調査した スタジオ制の教育スタイルはやはり惹かれるものがあり講師陣の豪華さは一線を画すようにさえ思える そういえ

      • 研究室落ち中流建築学生の日常6 「研究室に落ちた日はどうする?」

        今日はザハの年表をまとめていました。 2000年までまとめたんだが、なかなかに恵まれなかったんだなぁというのが新しい気づきでした。 コンペで一等を取った事案がいくつも中止。 その背景には当時の技術で彼女の造形を作り上げるコストという側面はきっとあったのでしょうがそれでもツキがないなぁといった印象を受けました。 もっと早く実作を建てられていれば、技術がもう少し進んでいれば、彼女の実作がもっと残っていたかも知れないと考えると悔やまれるばかりですね。 文語体が変わったのはnote

        • 研究室落ち中流建築学生の日常5

          BEEAH本社 Zaha Hadid Architects の作品。 砂漠の起伏をそのまま建築にも適用した作品。 中東、北アフリカなど周辺地域の持続的な発展を目指して設計された。 意匠系建築学生の何割が建築家になりたいと考えているのだろう。少なくとも過半数は建築家を志しているのだろうか。そんな中でも建築家として独立し生計を立てれるのはごく一部。いくら中流大学とはいえその現実は変わらない。もし仮に建築家になれたとしても名を残すような建築家にはおおよそなれないだろう。 そんな

        研究室落ち中流建築学生の日常8「長谷工住まいのデザインコンペティション分析」

          研究室落ち中流建築学生の日常4

          香港理工大学 ジョッキークラブイノベーションタワー Zaha Hadid Architects の作品。モダニズム建築の街香港という文脈を汲み取りデザイン学生たちの活動拠点となる建築。空間が歪んだような錯覚を受けるファサード、インテリアの洗練されたデザインが特徴的。 前回の続きになるが、TOEICは早くやっておいた方がいい。どのようなキャリアを歩むことになっても必ず自分の役に立つ。設計における思考法など実務を知らない学生の域を出ない以上手堅い能力は身につけておきたいものであ

          研究室落ち中流建築学生の日常4

          研究室落ち中流建築学生の日常3

          イントロなるものを始めてみようと思う。 とりあえずは今日まとめた一日一建築を一行でまとめるということにしよう。 ROCA ロンドン ショールーム Zaha Hadid Architects の作品でコンセプトは水であり、洗練されておりかつ力強く流動的なインテリアが彼女らしく特徴的。 昨日の宣言通り様々なことを吸収した一日だった。Grasshopperの勉強、他大院試に向けた研究室リサーチ、エントリーしたコンペの過去優秀作の分析などなど。どれも密度としては薄いが気づきと発見

          研究室落ち中流建築学生の日常3

          研究室落ち中流建築学生の日常2

          ゼミ当日。 伝えるプレゼンの作り方は試行錯誤してきただけあり周りよりはできるような気がした。 だけど自分自身の伝える力が足りない。 建築学生なら伝える力のなさに悩んだこともあるだろう。 私はどうしても呼吸が満足にできず声が震えてしまう。 もっとも大学に入って以降マスクをせずにプレゼンをしたことがないのでマスクのせいかどうかはわからないのだが。 これってあるあるなのか?笑 こうして書いてみると文才もないのだなと思う。 noteを続けたらどれほど上手くなるのか、未来の自分も読者

          研究室落ち中流建築学生の日常2

          研究室落ち中流建築学生の日常1「日常の始まり」

          あったことと若干の感情を添えるので一建築学生の移り変わりを見ていただければなと思います。 今日はゼミ前日ということで発表資料を1日まとめた。 志望していた研究室でないとはいえやはり建築に関わることは夢中になれるとふたたび実感。 「建築家になれるかわからないし建築家になることが幸せにつながるとも思えないけど、長く熱中して働けるのは建築だけ」 今日の一つの気づきだった。

          研究室落ち中流建築学生の日常1「日常の始まり」