研究室落ち中流建築学生の日常8「長谷工住まいのデザインコンペティション分析」

MAXXI イタリア国立21世紀美術館
イタリア・ローマに建つザハ建築
細長い直方体が曲がりながら絶妙なバランスで積み重なるのが特徴的な建築
建築の詳細は割愛するがこの建築を通してザハの言語を一つ明確化させられた
それは「漂流」という言葉で表されているが動線を意識しているということである
おおよその建築家は一つの建築に対して何かしらのテーマを設定することが多いであろう
しかしながらMAXXIの形態は鑑賞体験やランドスケープまで考慮された動線で構成されている
まぁ、動線がテーマでも成立してしまうザハの造形力あってのことなのかも知れないが

今回は長谷工住まいのデザインコンペティションを出したことがない学生に対して分析からわかるその概要の解説をしようというテーマである

まず、設計対象は集合住宅である
今年は50戸を1000m^2に収めるというもの
察しのいい人なら気づくかも知れないがこれはかなりタイトな設定である
あくまでデザインアイデアコンペではあるが決して易しくはない
平家はほぼ不可能であり2層以上、3層以上が一般的になると思われる
例年その傾向は見られるようで5階建てになるものも過去には見られた

入選作の多くはボックスを違えて積み、何かしら使い手に寄り添ったテーマを設定し、着彩パースなどを大きくもってくるよく見られる手法がとられているが、一方で奇抜でコンセプチュアルなところで止まっているような作品も造形力さえ確かであれば一定数選出されている印象を受ける

面積的な部分はかなりタイトだがそれ以外の要求は全くといっていいほどないため相当自由度は高い。
設計もきっと楽しいので是非出してみてはどうだろうか(ちなみに本気を出せば3日ほどで出せると思われる笑)

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