マガジンのカバー画像

『ロバート・ツルッパゲとの対話』

104
写真家ワタナベアニさんの著書『ロバート・ツルッパゲとの対話』の感想を編んだマガジンです。 『ロバートとベートーヴェンとの対話』を運営するサークルがピックアップしております。担当は… もっと読む
運営しているクリエイター

#ロバートツルッパゲとの対話

#437 ツルッパゲ、その後

#397にて、『ロバート・ツルッパゲとの対話』(ワタナベアニ著/センジュ出版)という本との出会いを書いた。だいたいいつも10冊近くを並行して読んでいるもんだからなかなか進まず、先日のオーストラリア往復では機内に持ち込みつつも、うっかり寝ちゃったり、映画ばっかり観ちゃったりでやっぱり進まず(Top Gun : Maverick/LIFE!/線は、僕を描く/母性/ある男……とか)、一昨日トイレ内でようやく読了した次第。 気になる表現があったり、「へぇ」とか「なるほど」ページには

本当の哲学をはじめよう

「哲学」って何だろう。 と仕入れた知識の断片を、見本市みたいに並べて披歴するのが「哲学」ではない。 哲学はもっとシンプルで、かんたんな問いから始まる。 これに尽きる。 『ロバート・ツルッパゲとの対話』は、哲学の本である。 これを書いたのはワタナベアニさんという方であり、以下「アニさん」と勝手に親しみを込めて書く。 一度だけしかお会いしたことがない方だけど、「ワタナベさん」だとなんとなく違和感があるので、下の名前で呼ばせていただく。 アニさんは写真家であり、哲学者

「自分じゃなければ」を積み重ねよう

実に斬新です。 ↓が文庫ランキング3位に入る店はここだけでしょう。私も2年前に単行本を青山ブックセンターで購入し、2回読みました。公のために必要な名著に光を当て、なおかつ利益を生み出せる点が素晴らしい。数字が正義ではありませんが、それでも商売は売ってナンボです。 総合年間ランキング4位、ビジネス書ランキング2位の↓も、青山ブックセンターで存在を知り、衝動買いしました。私が定点観測している大型書店ではいい場所に置かれていません。こういう本を見出し、紹介し、ロングセラーにして

「知らんけど」と「ロバート」の教え

元々は関西弁だったんですね。 私は「知らんけど」に冷たい響きを感じます。責任は取れないよ、何かあっても俺のせいにするなよ、と。でも関西の人にとっては、そこまで重いニュアンスを伝える語彙ではないのかもしれない。 私が「知らんけど」について考えるきっかけになったのは、2年前に発売されたこちらの本。帯の表紙側に「君たちに足りないのは哲学だよ。知らんけど」とだけ書かれていたのです。 もちろんその前から言葉自体は知っていました。会話や文章の中で用いることもあったはず。でも↑を青山

自分の映画には、楽しい演出と好きな役者を/コロナ禍の夜桜花見

数日前のこと。近所に住んでいる前職時代の先輩と、互いの仕事終わりに近場の小さな公園で夜桜を見ながら缶ビールを飲んだ。みんなで集まって盛り上がる花見は昨年に続いて難しそうなこともあり、これはこれで今年ならではの花見として貴重な経験なのかもしれない、とよくわからない感慨を覚えながら満開の桜を見上げた。 話題はあちこち飛んだが、その中のひとつに前職での働き方があった。同じ部署で働いていた時期、いま思えばあり得ないような激務をしていた。連日23時まで働いてそのあと飲みに行き(自分の

哲学とオヤジギャグ

今さらだけどワタナベアニさんの『ロバート・ツルッパゲとの対話』を読んだ。ワタナベアニさんのことはここnoteで知った。明瞭な文章を書く人で、いつも読むのが楽しみなので、つい本も買ってしまった。私は哲学について考えたいようだ。 アマゾンのレビューには、子どもにはオススメできないと書いている人がいたけど、小学生には早くとも、中学生から大学生くらいまでの若い人たちに私はすすめたい。語り口は軽いし、面白がって読めると思う。大人だって楽しく読める読み物だと思うけど、中には傷つく人がい

教養のエチュードTalk.3〈ワタナベアニ〉前編

ワタナベアニとの対話 〈前編〉 ワタナベアニさんに話を聴いた。とても尊敬している人だから緊張した。アニさんの言葉は錐のようだ。力強さと繊細さを両立しながら、螺旋を描いて奥の方まで刺さる。言葉選びと言葉遣いに慎重な分だけ、思考はクリアになる。 その思考も、美意識も、ユーモアも、ぼくは好きで。「好き」というか、それは尊敬であり、憧れだ。見えているもの、あるいは、見えていないものをエレガントに言葉にしていき、新しい世界を広げていく。その軽やかさと時折見せるシャイネスは艶っぽい。

今年読んだ本の中で一番良かった #ロバートツルッパゲとの対話 強烈な毒とユーモア、人生に必要な哲学と可愛げが詰め込まれた名著だと思う。 いいものはいい。私は好き。 著者が見た景色を自分を見たいと思わせる、ちょっと小説に近いかもしれません。

読書感想文:ロバート・ツルッパゲとの対話(再読)

本当は3月に読んだ。 思ったことを書きたかったけど言葉が追いつかず。 そして先日もう一度読み返して、ようやく追いついた。と思いたい。 ** 初読のときは、自分の浅さだったり頭の使ってなさを徹底的に思い知らされて、イタタターーーってなったけど、2回目読んだらむしろその刺され具合が心地良くなって、もっと言ってくれ!!ってなる。 そんな、ドMになれる本(だと勝手に思っています)。 自分の思考や世界に対する認識、自分が持つ哲学をこれでもかってぐらい徹底的に言語化されている

6連休3日目。 猛暑が続き今日もコーヒー飲みながら読書。 ロバート・ツルッパゲを所々を摘み読みしながら再読。何度でも飽きない。そうだよねーとかなるほどとかニヤニヤしながら考えさせられる良本。 #jundo日記 #ロバートツルッパゲとの対話 #哲学 #ワタナベアニ #センジュ出版

どくしょ

職場近くの広場にて 読みかけの太宰の「斜陽」からの ワタナベアニの「ロバート・ツルッパゲとの対話」 酒を呑みながら一気に二冊を通読 まったく毛色が違うモノを摂取することはちゃんぽんと言うべきか ミックスピザと言うべきか 檸檬堂を呑みながら読んでいたせいもあるが 斜陽でドン底に叩き落された後のロバート・ツルッパゲは心地が良い 一人きりなのに大声で笑わせてもらった 心のヒダのような部分をくすぐられるかのような くすぐったさと痒い所と掻くような爽快感を味わう内に あっという間に日が

言葉にできない

こんばんは。おっと、月イチ更新になっているようですね。 もう5月になりました、一人暮らしの1ヶ月自粛生活はなかなか慣れないものです。引き続き頑張りましょう。 この1ヶ月いろんなことに挑戦しようとしましたが、なかなかうまくいかず。ただうまくいかない、ということには気づいたからよかった(プラス思考) さて今日はというと、初めての「リモートラジオ収録」。 いつもはスタジオで顔を合わせているみなさん、今日は画面越しの会話。 「テレビ電話」となんら変わりはない。ただこれがラ

雨の中のバラ☂️

今日は久しぶりの雨で、私は外に出るのが億劫でしたが、バラにとってはきっと恵みの雨だなぁと思いました。最近バラが水不足になっていたから。 今日はさすがに散歩の人も花見の人もほとんどいませんでした。 鳩が私に近づいてきました!この辺りの鳩や雀はまったく逃げません。 私が敵じゃないとわかっているのかな。 今日は、ワタナベアニさんの『ロバート・ツルッパゲとの対話』を読み始めました!面白くて、メモを取りながらズンズン読んでいます。途中まで読んで、「それにしてもロバート・ツルッパゲさ

今朝もバラは綺麗だった🌹

今日もテレワークだったので、朝公園に散歩に行きました。朝の公園はさわやかでいいな、と思っていたのですが、今日はどこかの団体さんが大騒ぎして歌っていて、異様な雰囲気が漂っていました。私は写真だけ撮って静かに後ずさりして帰ってきました。 今日休憩中にTwitterを見ていたら、マリナ油森さんがワタナベアニさんのnoteをシェアされていたので、読んでみようと思って読みました。 note本文からの引用です↓ 『ロバート・ツルッパゲとの対話』では、自分が自分として振る舞う以外の問