多様性の時代だからこそ、誰かの靴を履いてみる/『僕はイエローでホワイトで、ちょっとブルー』
周回遅れもいいところかもしれないが、『僕はイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(ブレイディみかこ)を読み終えた。この本が刊行されたのは2019年6月。当時から話題になっていたのは知っていたものの、私が購入したのは発売から1年後の昨年夏。そこからさらに1年以上積読にしてしまっていた。最近この本が文庫化され、さらに続編も出版されていることに気付き、遅ればせながらページをめくった。
読み始めたらとにかく面白く読みやすく、あっという間に読了した。そしてこの本の中に、最近あれこれ考