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『ロバート・ツルッパゲとの対話』

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写真家ワタナベアニさんの著書『ロバート・ツルッパゲとの対話』の感想を編んだマガジンです。 『ロバートとベートーヴェンとの対話』を運営するサークルがピックアップしております。担当は… もっと読む
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#哲学

「知らんけど」と「ロバート」の教え

元々は関西弁だったんですね。 私は「知らんけど」に冷たい響きを感じます。責任は取れないよ、何かあっても俺のせいにするなよ、と。でも関西の人にとっては、そこまで重いニュアンスを伝える語彙ではないのかもしれない。 私が「知らんけど」について考えるきっかけになったのは、2年前に発売されたこちらの本。帯の表紙側に「君たちに足りないのは哲学だよ。知らんけど」とだけ書かれていたのです。 もちろんその前から言葉自体は知っていました。会話や文章の中で用いることもあったはず。でも↑を青山

今年読んだ本の中で一番良かった #ロバートツルッパゲとの対話 強烈な毒とユーモア、人生に必要な哲学と可愛げが詰め込まれた名著だと思う。 いいものはいい。私は好き。 著者が見た景色を自分を見たいと思わせる、ちょっと小説に近いかもしれません。

読書メモ 「ロバート・ツルッパゲとの対話」 ワタナベアニ

【1.概要】27の章に分けられており、それぞれに題名がついています。 その題名に章の最初は少し沿ったり沿わなかったりしながら、アニさんが考えている事やロバートとの対話をを自分の人生の経験を交えながら語ってくれます。 たまによくわからない度 ⭐️⭐️⭐️⭐️ ロバートさんがいると思っていた度 ⭐️⭐️⭐️ 読んでいて少し笑ってしまう度 ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ 【2.詳細】アニさんの考え方、生きる上での美学、哲学といった、生きる上で大切にしていることや考えていることがまと

読書感想文:ロバート・ツルッパゲとの対話(再読)

本当は3月に読んだ。 思ったことを書きたかったけど言葉が追いつかず。 そして先日もう一度読み返して、ようやく追いついた。と思いたい。 ** 初読のときは、自分の浅さだったり頭の使ってなさを徹底的に思い知らされて、イタタターーーってなったけど、2回目読んだらむしろその刺され具合が心地良くなって、もっと言ってくれ!!ってなる。 そんな、ドMになれる本(だと勝手に思っています)。 自分の思考や世界に対する認識、自分が持つ哲学をこれでもかってぐらい徹底的に言語化されている

6連休3日目。 猛暑が続き今日もコーヒー飲みながら読書。 ロバート・ツルッパゲを所々を摘み読みしながら再読。何度でも飽きない。そうだよねーとかなるほどとかニヤニヤしながら考えさせられる良本。 #jundo日記 #ロバートツルッパゲとの対話 #哲学 #ワタナベアニ #センジュ出版

ずるい! こんなに軽々しく言えるなんて! うますぎる! #ロバートツルッパゲとの対話  #ワタナベアニ #哲学 

熱海とコーンウォールとハイデガー【自己隔離生活1日目】

【隔離前】 3/21、20時頃、ロンドンはヒースロー空港を出発し同日22時頃パリCDG着。約1時間のトランジットを挟んで羽田へ。 機内ではLady Birdを観て (地元を出る話を地元に戻る道中で観るという皮肉)、Jojo Rabbitを20分でギブアップして(子供の可愛さで画を保たせるのずるいよ)、Les Misérablesを観て(パリ郊外の警察と住民による軋轢の話、大傑作)、Fisherman's Friendsを観て(今住んでいるコーンウォール地方の映画、よかった

夢と現をつなぐ列車の中で。

金沢へ向かう車両の中で。 次から次へと、締切が訪れ、綱渡りのような生活。火照る前頭葉と細切れの睡眠。黒豆大福にブラックコーヒー。鞄にしのばせた『ロバート・ツルッパゲとの対話』。雨が降ってきた。頁をめくる。ロバートとの対話は楽しい。 ロバートは不思議だ。彼の言葉は、戦争を体験した人間のそれと似ている。それも敗戦を知る者の佇まい。強く信じていたものを丸ごとひっくり返された経験がある人間は強い。「自分」の外側に答えを求めないからだ。「二度とその轍を踏まない」という冷酷な強さがあ

「止まった時計」であること

ワタナベアニさんのこのつぶやきをみた直後、私は慌てて友人にLINEをした。 「こないだご馳走してもらったから、お礼に贈らせて欲しいの。仕事忙しいだろうけど、これ読んで欲しいんだ。」そう綴った。 了承を得て住所を聞き、私は「支払いを確定する」ボタンを押した。 ■□ 2020年2月17日 突然LINE通知のアラームが鳴り、「仕事が終わったらそのまま笠松競馬場へ行く」とその友人から連絡があった。 「え?明日?」 「2月は減産で連休になったんだ。1人で行動できる連休は、今年

拝啓 ツルッパゲさま

拝啓 ロバート・ツルパゲさま ずっと、アニさんからの本が届くのを待ち望んでいました。 最初は、オヤジギャグを散りばめたフォトエッセイ的なものかと思っておりましたら、何と、もう一人の人格者、ツルッパゲさんとの哲学的な対話というじゃないですか。 また、田中ひろのぶさんの、『読みたいように書けばいい。』に触発されて大幅に書き直した。というから、キングタムの新刊じゃあるまいし、これほどまでに、事前に予約した本が待ち遠しいというのは初めてでした。 いざ、本が届いて読み始めました。