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読書メモ 「ロバート・ツルッパゲとの対話」 ワタナベアニ


【1.概要】

27の章に分けられており、それぞれに題名がついています。

その題名に章の最初は少し沿ったり沿わなかったりしながら、アニさんが考えている事やロバートとの対話をを自分の人生の経験を交えながら語ってくれます。

たまによくわからない度
⭐️⭐️⭐️⭐️

ロバートさんがいると思っていた度
⭐️⭐️⭐️

読んでいて少し笑ってしまう度
⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

【2.詳細】

アニさんの考え方、生きる上での美学、哲学といった、生きる上で大切にしていることや考えていることがまとめられています。

どの章でもアニさんの経験やそこを振り返ってのアニさんの考えに触れることができますが、絶妙なタイミングでクスっと笑ってしまう言葉がちりばめられています。それぞれの章が独立しているのでこの本を最初から読む必要は全くありません。面白くないところは飛ばしたりもできます。ただし、前を読んでおかないとわからないクスっと笑うところがあったりするので、そういう意味では最初から読むことをお薦めします。

この本全体を通して伝えたい事はあるような気がしますが、結局はその人の人生だし。知らんけどと言わるような気がします。


【3.考えた事】

まずはじめに、私はロバート・ツルッパゲという哲学者がいるんだと思ってこの本を買いました。アニさんが本の表紙に載っている外国人の哲学者をふざけてロバート・ツルッパゲと書いているのかと思えば、そもそも哲学者でもないという...。完全に騙されました(笑)

こんな感じで初っ端からアニさんの悪ふざけに巻き込まれながらこの本を読み始めましたが、シンプルに面白かったです。それぞれの章が独立しているのでどこから読み始めても、読み終わっても良いです!アニさんも本の中で適当に読んでくれれば良いと書いているのでOKなのでしょう。(僕は最初から通して読みましたが(笑))

おふざけとちょっぴりまじめのバランスがとても良い本です。この本を通して何か知識を得ようとか意識の高いことを考えるとアニさんから笑われてしまうかもしれません。ただ、自分の人生で起こった出来事も、本に書かれてあるぐらい、客観的かつ多角的に俯瞰しつつツッコムことができたらもっと穏やかで人間としてのキャパが広がるんじゃないかな。知らんけど。

幡野広志さんの「ことばと写真展」でこの本を購入しました。幡野さんの文章が好きで幡野さんの本や写真を見に行ったのですが、この本を読んでアニさんの文章も好きになりました。


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