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自由律俳句 #140

【煙突の煙はあの雲の一部なのか】


外に出ると曇天だった。
どこまでも続くような曇天だった。
少し寂しくなった。

煙突から煙が出ている家があった。
「モクモク」というよりは「ゆらゆら」と、煙が出ていた。

この曇天を、あの煙突から出ている煙のせいにした。
煙突から寂しさが、ゆらゆらと出ている。

少し時間を空けて、もう一度外に出た。

寒いけど、青空だった。
少し嬉しかった。

あの煙突の煙のせいではないと思った。


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