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あの日、僕は自分を変える決意をした

これは僕が自分の殻を破ったときの話。

自分を変えることができたら、世界が広がるかもしれない。

淡い期待を自分に寄せ、変われない現実に絶望していた大学生の頃の自分。

当時大学生だった僕は自分を変えたくて仕方なかった。毎日大学に行って、バイトをする毎日。そんな毎日がつまらなくて、そんな毎日を変えたくて、仕方なかった。でも自分の変え方を知らなかった僕は、なにも変わることなく、大学生活を終えようとしていた。

自分を変えたかった僕は、自分を変える手段として、たくさんの自己啓発本を読んだ。でも自己啓発本は書いていることは、「全ては自分次第」という誰にでも分かる結論しか書いていない。

どれだけたくさんの自己啓発本を読んでも、ほとんど似たようことばっかり書いていて、まるで当てにならなかった。

読まなくても分かる結論に、「ああ、はいはい、わかりました」と僕は少々うんざりしながらも、それでもやっぱり自分を変えたくて、藁にもすがる思いで、自己啓発本を読み漁る毎日。

たくさんの本を読んでも人生は変わらなかった。いや、正確に言えば、変えようとしなかっただけだ。人生は全て自分次第。自分次第でプラスにもマイナスにも変えていける。でも僕は自分を変えようとしなかった。

自分を変える勇気を持てなかった僕は、ただ過ぎゆく日常を過ごすだけだった。変わろうとしないから変わらなかった。ただそれだけだ。答えはいつだってシンプルで、複雑なものなんてなにもない。

悩みなんて自分で複雑にしているだけで、いざ過ぎてしまえばシンプルだったことに気づくのがオチ。でもそのときは気づけずに、悩みが解消したときに気づくのがオチ。

人生はシンプルで、やるかやらないかだ。やればなにかが変わるし、やらなければなにも変わらない。

僕は変わるための行動をやらなかった。本を読んで変わった気になって、それだけで満足していた。本に書いてあることはアウトプットして、初めて自分のものとなる。

でもなにも行動に移さなかったから、実際はこれっぽっちも変われていなかった。なんにもやってないんだから変わるわけがない。当時の自分はこんな簡単なことに気づけなかった。

自分を変えることができない大学生活が嫌になり、そんな自分が嫌で旅に出ようと決意した。でもただ旅に行くだけじゃつまらないし、度胸試しがしたかった僕は、ヒッチハイクに興味を持つようになる。

そして自分を変えるためには普通の旅なんかじゃだめだ。だから勇気を振り絞って、大学4年生の夏にヒッチハイクで旅をすることに決めた。目標は和歌山県の白良浜に海を見に行くこと。

初めてのヒッチハイク。断られたらどうしようという不安ばかりが募る。ヒッチハイクについて、ネットで情報をたくさん調べまくったし、ヒッチハイクをしたことがある人に、実際に話を聞いたりもした。

何度もヒッチハイクをやる脳内シュミレーションを繰り返し、車に乗せてもらうイメージはできた。あとは実際にヒッチハイクをやるだけ。

あまりにも緊張し過ぎて、ヒッチハイクを行う前日は、食べ物も受け付けなかったし、誰とも話せなかった。結局ほとんど眠れないまま当日の朝を迎えることになった。

僕は勝負のときに願掛けとして、必ず決まったルーティーンを行うようにしている。

家から出る時はいつも左足から家を出る。そしてBUMPの「バトルクライ」聞いて、自分を鼓舞している。これは中学生の頃からずっとやっていることで、今も変わらない。

ヒッチハイクを行う場所は天王寺にすることに決め、家から京橋まで自転車で向かって、環状線に揺られながら天王寺まで向かう。

天王寺に着いて、ついに勝負のとき。僕は自分を変えるためにヒッチハイクに挑戦した。最初の1時間は誰も見向きもしてくれなくて、不安ばかりが襲いかかる。

おそらく100人ぐらいに声を掛けたと思う。でも断られてばかりで、心が非常に消耗していた。さらに夏の炎天下だったから、体力をいつも以上に削り取られ、喉も渇くばかりで辛かったな。

睡眠不足だからか体力がキツい。そして、断られ続けることでだんだんと追い詰められていく心。それでもめげずに、止まっている車や走っている車に声を掛け続けた。1度素通りした人が、興味本位で僕を乗せてくれることに。

やっとだ。僕の頑張りが報われた瞬間だった。

勇気を振り絞り、自分を変えるために初めてやったヒッチハイク。

声を掛ける回数を重ねた分だけ、自分の殻を破れた気がした。やがていくら断られても平気になった。

「断られることは仕方ないから切り替えて、どんどん次に行こう」

声掛けにビビっていた最初の自分はもはやそこにはいなかった。

断られることの方が多かった声掛け。乗せてもらえたときの嬉しさと胸の高まりは今でも鮮明に覚えている。誰にも見えないように小さくガッツポーズをしたんだよな。

1度乗せてもらえたらコツを掴めたのかすぐさま軌道に乗り、2台、3台、4台目と乗り継いで、和歌山の白良浜に到着することに成功した。

和歌山の白良浜に着いた時に見た空はすごく綺麗な空だった。きっと自分のやりたいことを達成したから、格別に綺麗に思えたんだと思う。あの日見た空を僕は一生忘れない。

僕は自分を変えるためにヒッチハイクを行った。ヒッチハイクは「自分でもできるじゃん」と自分に自信を持つことができた経験だった。僕の人生のやってよかったことランキングの中で、トップ3には食い込むほどの大きなできごと。

あの時勇気を振り絞ってヒッチハイクをしていなければ、大胆に決めて行動する自分には出会うことはなかった。そして、今の自分はきっといない。だから自分を変える決意をして、ほんとうによかった。

あの時自分の殻を破ることができなかったら、ブログを書いてなかっただろうし、独立なんて選択肢にすら入っていなかったかもしれない。

ほんの少しの勇気を振り絞って、行動しただけで、僕は自分を変えることに成功した。

行動だけが自分を変える。自分を変えたければ、自分の手で変わろう。

意思だけでなく行動で自分を変えてみせろ。

人生はシンプルで、やるかやらないか。

ただそれだけだ。

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