和声の学び 一歩進んだ和声学
以前簡単な音楽理論を紹介していました。
今回から一歩進んで和声学を紹介していこうと思います。
ここでは古典的な和声を紹介していきましょう。
こちらも合わせてご覧いただくとより分かりやすくなると思います。
1 和声の学びにあたって
音階(スケール)の起点となる音を主音(トニック)といいます。
ここでは主音をローマ数字のIで表します。
以降上に向かってII、III、・・・と表します。
最初は3和音(トライアド)を中心として扱います。
和音というのは基本的には3度の音の積み重ねです。
もちろん例外もありますが、基本的な形は3度の音の積み重ねと覚えてください。
和音の基盤となる音を根音(こんおん。ルート)と呼び、根音から3度上の音を第3音、根音から5度上の音を第5音といいます。
和音を構成する音たちを構成音(和声音)と呼びます。なので、和音によって構成音は変わります。
この場合は構成音がC、E、Gの音となりそれ以外の音は非和声音と呼びます。D、Fなどの音が非和声音にあたります。
音階の各音をそれぞれ根音として、その上に3和音を作ることができます。そこで作られたコードが固有和音、いわゆるダイアトニックコードと呼ばれるものです。
固有和音はそれぞれ根音の音度によってI度の和音、II度の和音・・・と呼びます。
I度の和音を主和音(トニックコード)、IV度の和音を下属和音(サブドミナントコード)、V度の和音を(ドミナントコード)と呼びます。
和音において根音が最低音になっているものを基本位置(基本形)と呼びます。今まで紹介したものはすべて基本位置によるものです。
他にも第3音、第5音が最低音になる場合があります。
それらは第1転回位置、第2転回位置と呼びます。いわゆるオンコードと呼ばれているものです。
第1転回位置、第2転回位置は音度記号上に小さく1、2と記して表します。
和音は構成音で構成される限り、どのような順序にしても、また構成音が重複してもすべて同じ和音とみなします。
和音の基本位置を別名で5の和音、第1転回位置を6の和音、第2転回位置を46の和音と呼ぶこともあります。
2 総括
今後は今回紹介したものにしたがって和声学を紹介していこうと思いますので、よろしくお願いいたします。次回から本格的にスタートします。
よければ他の記事もご覧ください。
また作曲もしています。
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