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音楽理論

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初心者向けに楽譜やコード(和音)の知識をご紹介。演奏に役立つヒントや作曲に使える技法などを紹介していきます。
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「音楽なんて楽譜無くてもできるっしょ」と思っている方へ

楽譜というのは音楽をやる上で大事なコミュニケーションツールとなります。 これからポピュラー音楽をやりたいと思っている方向けに覚えておいて損はない、楽譜や音階(スケール)、和音(コード)の知識を皆さんにご提供します。 ・ 音の読み方 皆さんがよく聞く「ドレミファソラシド」。これはイタリア語です。日本語では「イロハニホヘト」で表します。「イ」が「ラ」にあたり「ハ」が「ド」にあたります。また英語では「ABCDEFG」で表します。「A」が「ラ」にあたり、「C」が「ド」にあたります。

音楽の変化記号。幹とそこから派生した音たち

今回は変化記号(#や♭など)についてご紹介します。 その前に以前この記事で出した問題の答えです。 当たっていましたか? 変化記号とは 変化記号は音符の左側につくことによって、半音上げたり下げたりする効果もつ記号です。全部で5種類あります。 と、その前に「幹音」と「派生音」ついて説明します。 「軒音(かんおん)」とは音符に#や♭などがついていない音のことを表します。ピアノの白鍵の部分は「軒音」にあたります。 「派生音」とは「軒音」に#や♭がついた音のことをいいます。

音程を制す者は、コードを制す!?

今回は音程についてご紹介します。この音程を理解していただければ、コード(和音)というものがどのように構築されているかわかるようになります。 その前に ではその前にご紹介しました変化記号の問題の答え合わせです。 まだ読まれていない方はご覧いただけたら幸いです。 いかかですか?変化記号、覚えられましたでしょうか。今回の音程にも変化記号はたくさん出てきます。ぜひマスターしましょう。では本題にまいりましょう。 そもそも音程って何? 音程とは「2つの音の高さの隔たり」のことをいい

音程を制す者は、コードを制す!? Part2

https://note.com/ryosasaki0620/n/n1bbaa61cb359 今回は音程を細かくご紹介していきます。 その前に前回の問題の答え合わせです。 前記事をまだご覧になっていない方はぜひそちらも読んでいただけると幸いです。 いかかでしたか? では本題にまいりましょう。 音程を細分化すると・・・ 音程は度数に「完全・長・短・増・減」などの文字が頭について細分化されます。 ここで必要なのが半音と全音です。 半音と全音 半音は音程における最小単位で

和音は団子!?3度の積み重ねだ!

今回は和音(コード)についてご紹介します。皆様、音程はある程度理解できたでしょうか?まだ前の記事をお読みではない方はこちらも合わせてご覧ください。そちらを一読したうえで本記事を読めば、より分かりやすくなると思います。 それでは前回の答え合わせからスタートです。 いかかでしょうか?音程、理解できたでしょうか。 では早速コードについてご紹介していきます。 和音とはいったい何なの? 和音は簡単に言うと「高さの異なる音が同時に響いているもの」です。すなわち音は少なくとも2個以上

セブンスコードは4つの団子!?

今回はセブンスコードについてお話ししたいと思います。 皆様前回の三和音(トライアド)はマスターできましたか?セブンスコードはトライアドがベースとなって作られています。まだ覚えていないという方は、こちらの記事を参考にしながら、本編をご覧ください。 では前回の問題の答え合わせです。 いかがでしたか? 今回はあまり使われない形のコードは省いています。 では早速本題に入りましょう。   セブンスコード セブンスコードはトライアドにルートから7度上の音を増やしたものです。7度の音

ぶら下がった和音とオンコード

今回はsus4コードとオンコードについてご紹介します。   まずは前回の答え合わせからまいりましょう。まだ前回の記事をご覧いただいていない方は、ぜひこちらも合わせてご覧ください。 いかがでしたか?では本題にまいりましょう。  sus4コード sus4コードは第3音が4度の音に変わったコードです。 susの意味は“suspended”すなわち「ぶらさがった」という意味です。このコードは最終的にメジャートライアドまたはマイナートライアドに解決します。 ぶらさがった4度の音

テンションコード、張り詰めた響き

今回はテンションコードについてご紹介していきます。 まだ前の記事を読んでいない方はこちらも合わせて読んでいただけると、理解が深まると思いますので是非ご覧ください。   では前回の答え合わせからいきましょう。   いかがでしたか? あくまで模範解答になります。 では本題にまいります。 テンションコード テンションコードはトライアド、またはセブンスコードに9度、11度、13度上の音が付加したコードです。テンションは「緊張」を意味するので、かなり鋭い響きが特徴です。 ではよく

メジャースケールとマイナースケール

今回は音階(スケール)をご紹介します。 この記事は音程の話が少し出ますので、一度こちらの記事を読んでいただけるとより分かりやすくなると思います。ぜひご覧ください。 では前回の答え合わせから始めましょう。 前回↓ いかがでしたか?あくまで模範解答になります。 では本題にまいりましょう。 そもそも音階とは? 音階(スケール)は「規則に基づいて音を高さの順番に配列したもの」となります。 色々な音階がありますが、今回ご紹介するのはクラシック音楽、ポピュラー音楽ともに共通して使

教会旋法と全音音階

今回は教会旋法など様々なスケールを紹介します。 では前回の答え合わせから始めましょう。 まだこちらはご覧になっていない方は、こちらもご覧ください。 いかがでしたか? では本題にまいりましょう。 教会旋法(チャーチ・モード) 教会旋法は元々中世ヨーロッパの宗教音楽で用いられてきた音階のような音の配列のことで、次第にメジャースケール、マイナースケールにとって代わられました。しかしラヴェルやドビュッシーなど近代の作曲家によって利用され始め、ジャズではマイルス・デイヴィスが使用す

調を制す者、音楽を制す

今回は調(キー)をご紹介します。 今の音楽は「調」をもつ調性音楽でほぼ構成されており、この調を理解することで受けられる恩恵がたくさんあります。 スケールとコードのお話が何度か出てきますので、こちらも合わせてご覧ください。 では前回の答え合わせから始めましょう。 いかがでしたか? あくまで模範解答となります。 では本題にまいりましょう。 調とは何か? 調とはと曲が特定の音階に基づいて構成される音の組織のことです。 厳密にいれば違うかもしれませんが、「ベース(低音域)がC

調のあれこれ

今回は調を更に詳しく見ていこうかなと思います。 前回の記事と合わせてご覧ください。 短調のダイアトニックコード 例えばキーがCマイナーの場合、使われるスケールはCナチュラルマイナースケールが基本的には使われます。 よってこのキーのダイアトニックコードはCナチュラルマイナースケールの音が使われているわけです。 しかしマイナースケールにはハーモニックマイナースケールとメロディックマイナースケールもあります。これらは使われることは無いのでしょうか? ちょっとこちらを聞いてくだ

耳コピを楽にするための基本術

今回は耳コピをするうえで、私が実際に行っているやり方をご紹介します。 耳コピは絶対音感が無い人でも訓練さえすれば、だれにでもできるようになります。やり方さえ押さえてしまえばできます。要所要所のポイントを挟みながらご紹介していきますので、さっそく見ていきましょう。 ①まずは全体像を把握する。 まずは曲全体の構造を把握することから始めます。ここでは1曲をまず全部聞いてどのような構成をしているのかチェックします。 例としてKinKi Kids『硝子の少年』を挙げましょう。 構

私の耳コピ事情

今回は実際に私が耳コピする際にどのように行っているかを紹介したいと思います。 こちらの記事を基に説明いたしますので、合わせてご覧ください。 では早速見ていきましょう。 ①構造の確認今回はMr.Childrenの『HANABI』を例として挙げながらご紹介します。 まずはこの曲がどのような構造をとっているかを確認します。 メモを使って書き留める方がいいでしょう。意外と忘れてしまいますから。 この曲の構造は以下の通りです。 イントロ0:00~ 1番Aメロ0:28~ 1番Bメロ