知っておきたい「認知的バイアス講座」 【行為者ー観察者バイアス】*002*

デザインやマーケティングに役立つ認知的バイアスを紹介していきます。

行為者ー観察者バイアス

自分の行動原因は「状況」や「出来事」のせいにしてしまう。反対に他者の行動原因は「性格」や「能力」が原因だと考えてしまうこと。

例えば、営業マンの自分が仕事を受注できないのは「世の中が不景気だからだ」と状況が原因だと思う。反対に同僚が受注できない場合、「あいつは仕事ができないから」「気が弱いから」と性格や能力が原因だと考えてしまう傾向がある。

上記の例の場合、認知的不協和も影響している。認知的不協和は自分の中で矛盾する事実(自分はどんどん受注できる思っているが、実際はできていない)がある場合に発生する。

これを解決するために人は2つの行動を取る。
・自分の考え方や行動を変える
 └営業のやり方を変える、聞き役に徹してみるなど
・事実を否定する
 └受注できないことを自分以外のところに原因がある(不景気だから)と考えるなど

認知的バイアスが1つではなく、2つ3つ重なる場合はもっと人の心は複雑になる。

参考:錯思コレクション
参考:BRAVE ANSWER


頂いた資金は子供支援団体などに寄付していきます。