岩本 宗涼 / TeaRoom CEO

お茶で対立のない優しい世界を、裏千家茶道准教授で株式会社TeaRoomの代表をしており…

岩本 宗涼 / TeaRoom CEO

お茶で対立のない優しい世界を、裏千家茶道准教授で株式会社TeaRoomの代表をしております。創業より日本茶の工場を事業承継。国内外でお茶の新しい体験を作ってます。備忘録的に使ってます。

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  • 教養としての茶

    教養としての茶です。

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    茶道家岩本がおすすめする和菓子や日本茶、茶器などを紹介します!ゆるくまとめているので時間のある時にぜひ見てください!

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裏千家茶道家、岩本宗涼になりました。

私、岩本涼は2020年9月15日付で、裏千家より宗の字をいただき岩本宗涼となりました。(本名は変わりません) ■そもそも宗名とは?宗名の存在を知らない方々向けに、少しだけ説明を記載しておきます。 宗名とは、茶の湯で、極意を皆伝された茶人に付ける名前。 村田珠光の世嗣(よつぎ)村田宗珠が大徳寺の名禅から「宗」の一字をもらって付けて以来、茶道家元から指南を許されると「宗」の字を上に付ける。 とされています。 また、家元制度の象徴的記号として、 千家流(利休を祖とする茶道の流

    • 2022年の振り返りと年末のご報告。裏千家茶道準教授になりました!

      年末は年内走りすぎたせいか、毎日寝続ける日々が続いており、これからについては年始に考えを深めるとして、取り急ぎ2022年の振り返りとご報告をさせていただこうと思います! 2022年、会社としては5期目にあたる年でした。すでに事業開始からは6年が経ちます。初めから農業や日本文化という日本のレガシーと言われる産業に軸足を置いてスタートした会社のため、長期戦を戦う前提で事業計画を引き、事業を推進していたのですが、結論からいうと焦らないようにしながら、焦り続けた1年でした。また経営

      • 【備忘録】海外から帰国〜ホテル隔離までの道のり

        ほとんどの人は文句ばかり言っていたけど、意外と楽しかったホテル隔離までの流れ。暇すぎて係員の方とたくさんお話ししていたら色々Tipsを教えてもらえたので、備忘録的にシェアをします。 個人的には3月も海外に出張があり、もう1回隔離がある気がしたので、次回に活かします! ■帰国から入国まで ・海外から日本へ飛行機が着陸 ・国際線乗り継ぎの人が先に案内され、国内組は機内待機:20分 ・地上係員の方の指示に従って検査場へ案内される:10分 ・書類の1次チェックのための待機:30分

        • いざ、アメリカへ!🇯🇵✈️🇺🇸

          1/24から2週間弱、アメリカへ行ってきます! シカゴ、ミルウォーキー(WI)、NY(コロナ次第)、LAをまわる出張で、現地でのアライアンスや日本文化普及と価値ある日本の茶道具の流通構築のために向かいます。 久しぶりに大好きな飛行機、しかも国際線に乗れて嬉しいです。B777が重たくて全然離陸しないあの感じ、太平洋の永遠に真っ暗な感じもまたアメリカに向かってるなぁという感じでとても楽しいです笑 飛行機内はビジネスクラスは満席に近く、プレミアムエコノミー以下はスカスカでした。

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          琵琶湖の鮒寿し料亭でのもてなしは大人な体験だった

          縁あって鮒寿しを食べに琵琶湖に行きました。滋賀という県はあまり行く機会がなかったのですが、行ってみると本当にいいところだなぁと思いながら今後もまた縁に恵まれるといいな、と思ったり。 鮒寿しといえば、発酵食品で、ツンとする酸味ともわっとする米由来の風味が特徴で、酒の肴としての食べ方しか知りませんでした。塩っ気も相まって酒との最高の相乗効果。それを感じられるのだと思っていたらなんとこのお店では懐石料理に鮒寿しを組み込んだ料理を作られているとのこと。それを体験してきました。 鮒

          琵琶湖の鮒寿し料亭でのもてなしは大人な体験だった

          2021年の振り返りと「できなかった」こと

          暦とは人類が創造した素晴らしい概念の一つで、12月は「師走」という名の通り、慌ただしく一瞬で過ぎ去った月でした。年末にかけても1年間の身体的な疲れがどしっと押し寄せ、後半は結構ぐったりしていました。 今日は12月31日、2021年最後の日です。 改めて2021年を振り返りながら、今年は「できたこと」よりも「できなかったこと」に着目をしてまとめていこうと思います。「できたこと」を並べてしまうと、それに満足して「できなかったこと」に向き合えない気がしました(自分の性格上も)20

          2021年の振り返りと「できなかった」こと

          社会が「茶室化」した2021年の変化

          「対立のない世界をやさしい世界をつくる」を理念に掲げて4年。私たちは業界、産業を越える協業を数多く行ってきました。 大企業から中小、スタートアップまで。日本茶業界から、コーヒー、チョコレートなどの嗜好品の周辺産業はもちろんのこと、モビリティーや不動産、テクノロジーまで。多種多様すぎて自分でも追いきれないくらいの企業/団体の皆様と協業し、理念に向けて歩みを進めています。 最近なぜこういう事業に行き着いたのかを振り返る機会があり、気づいたことがあったのでまとめたいと思いました。

          社会が「茶室化」した2021年の変化

          時代に求められる「休息」の姿が変化している

          こんばんは。 株式会社TeaRoomの岩本です。 今日は最近思う、新しい「休息」についてメモ程度にまとめてみようと思います。おそらくこの価値観で時代を生きているのは、新卒で「リモートワーク」を体験してきた世代前後ではないかと思っています。特に会社に強引にリモートワークを強いられているというよりも自発的にそれを選んでいる世代。以下は、私のイメージと肌感覚だけで書き記すので、色々ディス等はやめてください!意見は大歓迎です!笑 今までの「休息」今までの休息は忙しない日々の中での

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          「コーヒー嫌いのスタバ好き」が席巻するこれからの日本茶マーケット

          やっと夏になり、毎日晴れて気持ちのいい日々が続いていますが、今日はお茶の未来について少し考えていることを書き記しておこうと思います。 これから新規でお茶に参入しようと思っている人、お茶カフェを立ち上げようと思っている人に注目いただきたいnoteです。業界人、教養として日本茶、カフェなどのマーケットを理解したい方にもおすすめです。 なぜ書こうと思ったのか?最近よく話題になっている「綾鷹カフェ」大ブームでびっくりしていますが、時代背景を踏まえると納得ができます。 今までお茶

          「コーヒー嫌いのスタバ好き」が席巻するこれからの日本茶マーケット

          共通を共有する羊羹。茶的文脈でのプライベートな間つくり。

          コロナによってほとんどのMTGがオンラインになった。しかも最近は30分/回でお願いすることも多くなり、効率化がとてつもなく進んだ。 以前は毎回のようにお茶を淹れ、もてなし、1時間ちょっとMTGしていた僕としては大きな変化だった。 そんなコロナな時代だからこそ「もしリアルで会うならばその1回の価値を高めたい」そんな思いから最近は実は和菓子を持ち歩くようになった。特に小さめの羊羹で季節を感じるもの。無意識にやっていたけれど、人と相対する仕事をしている人にはとてもよい習慣だったの

          共通を共有する羊羹。茶的文脈でのプライベートな間つくり。

          24歳になりました!最近顔が大人になってきた!笑

          2月11日、偉大なる日本国の創始者、神武天皇が即位した日に、岩本は生まれました。1997年生まれ、今日で24歳になります。 21歳の学生時代に起業をしてもうすぐ3期目も終わり、ついに今年は4期目に突入します。創業してからは、工場を承継したり、社員が移住したり、関連会社ができたり、オフィス移転したり、通常のスタートアップとは違う速度と規模感で、レガシーな産業にメスを入れ、お茶で世界を優しくするために会社を頑張ってきました。必死すぎて、目標を失うこともあったけれど、信じてくれる

          24歳になりました!最近顔が大人になってきた!笑

          NewYork Matcha Report

          こんにちは、TeaRoomの岩本です。 実は昔NewYorkに抹茶の視察に伺ったことがあり、その時の成果物として雑誌を作っていました。当時はまだまだおこちゃまで、考察もなければただの情報まとめですが、現地に行った生の情報なのでもし見たい方は見てください。 こちらからダウンロードできます。 ■米国での抹茶の使用用途日本でも同様の使用用途で使われていますが、基本的に抹茶は以下の3要素で販売が進んでいます。 ①着色剤としての抹茶 ②健康商材としての抹茶 ③日本商材としての抹茶

          お茶屋さんが悔しくなるようなお茶を紹介します。年末にどうぞ!

          こんにちは、岩本です。 私はTeaRoomというお茶屋さんを経営しているのですが、時々どうしても皆さんに紹介したくなるような、すばらしいお茶に出会います。そういうお茶はだいたい少量生産で流通にはのらず、弊社でも規模の都合で扱えないことがほとんどです。 年末の寒くなってきたこの時期なので、皆さんにゆったり温まってほしい!という願いを込めて、私が悔しくなるほどうまいお茶を紹介します。※本記事は一切会社とは関係ありません。個人的にファンなお茶を紹介します。 ぜひ楽しみに読んでみ

          お茶屋さんが悔しくなるようなお茶を紹介します。年末にどうぞ!

          茶道家岩本が大好きな和菓子をちょこっと紹介します🍵

          おいしい和菓子ある?と言われる事が多いので、たまにはまとめてみようと思います。ライトな紹介なので、軽く土日の暇な時にでもみてみてください〜! ※以下、岩本個人が勝手に紹介をしてます。PRではありません。純粋な推し和菓子屋さんです。 ■茶菓工房たろう まず1つ目は、金沢の和菓子屋「茶菓工房たろう」です。 チョコレート羊羹を人気商品として売り出しながら、最中や琥珀糖などもとっても美味しく、作り手の想いを感じる和菓子屋さんです。 人気なチョコレート羊羹。 生チョコのような「

          茶道家岩本が大好きな和菓子をちょこっと紹介します🍵

          期末テストを越えて、岩本、無事大学卒業しました。

          こんにちは。 早稲田大学政治経済学部6年で、株式会社TeaRoomの代表をしております岩本です。タイトルの通り、ついに早稲田大学を卒業しました。 (正確には卒業が確定しました) 途中経過をTweetしていたのですが、予想以上に周り皆様にはたくさんのご迷惑ご心配をおかけしました。 非常にドキドキしていた結果ですが、、 結論としては、教授の慈悲で救われました。わーーい!!!👏 例えば、60点以上ではないと落第確定の金融論の期末試験 学期を通して必死に頑張って授業を受けたのに

          期末テストを越えて、岩本、無事大学卒業しました。

          シーシャは茶をつくるように

          こんにちは、株式会社TeaRoomの岩本です。 今日はシーシャのフレーバーとお茶のペアリングについてお話ししていこうと思います。というのも、最近不思議ですが本当にシーシャ屋さんからお話をいただくことが多くなりました。だいぶ場数を踏んできたのでそろそろまとめてみようと思い、noteを書くことにしました。 茶人からみたシーシャのおもしろさ私は静岡で日本茶の製造から加工、開発まで行う会社を経営しています。ブレンドティーやハーブティーなどの製造もしており、毎日のように色々なサンプル

          シーシャは茶をつくるように