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NewYork Matcha Report

こんにちは、TeaRoomの岩本です。
実は昔NewYorkに抹茶の視察に伺ったことがあり、その時の成果物として雑誌を作っていました。当時はまだまだおこちゃまで、考察もなければただの情報まとめですが、現地に行った生の情報なのでもし見たい方は見てください。

こちらからダウンロードできます。

■米国での抹茶の使用用途

日本でも同様の使用用途で使われていますが、基本的に抹茶は以下の3要素で販売が進んでいます。

①着色剤としての抹茶
健康商材としての抹茶
③日本商材としての抹茶

①着色剤としての抹茶

抹茶ラテなど、緑色の着色のために抹茶が使われています。具体例を挙げると、MATCHABARと言われるMATCHAをメインにしたカフェでは、色味が非常に特徴的です。緑色はヘルシーな色として認知され、様々なビビッドな色とともに混ぜ合わされ消費されてます。

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緑とミレニアルピンクはファッションカラーにもなっていて、西海岸で操業されたALRED TEA ROOM(日本にも参入済み)も全く同じカラーで攻めていますね。

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②健康商材としての抹茶

抹茶に含まれるカフェインやカテキン、テアニンが成分として注目をされています。健康効果を謳った商品も多く発売され、アメリカではスーパーフードの一つとして日本の抹茶が紹介されています。ちなみに2019年より新しく始まっているトレンドは上記の3大成分を成分として抽出し、スパークリングウォーターなどに添加する機能的炭酸水。カフェインとゼリーを掛け合わせて、脂肪の燃焼効率を上げる商品なども出てきています。

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③日本商材としての抹茶

抹茶は日本のイメージがあるそうで、日本のプレゼンテーションのためによく使われています。このような系統のお店は抹茶ラテに小豆をトッピングできたりと、日本を求めるファンに対して日本的な体験を届けることで成り立っている印象。お客様とお話しした限り、アニメ好きや、抹茶ホリック(抹茶の熱狂的なファン)が多かったです。

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SimpleなWabiをイメージしたCafe WABIというのもありました。シンプルで清いイメージがあり、よかったです

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■取材対象企業/ブランド

□ChaChaMatcha

ミレニアル世代を狙ったピンクとグリーン、ヘルシーをうたったカフェ。爆発的にヒットし、NY市内でも複数店舗展開(当時)。現在ではよりD2CのようにRTD(缶化された清涼飲料水など)へ多く参入しているそうです。

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□MATCHABAR

MATCHABAR CEOのMaxとは日本で出会いました。抹茶農園までいらっしゃり自ら原料のソーシング。実は日本でもポップアップを行い、ヒットしていたのが懐かしいです。彼らもD2C方面に力を入れ、Whole FoodsなどにもMATCHABAR製品が入っています。まだまだ成長している注目のブランドです。

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□Chalait

当時抹茶のブランドではなかったのですが、いまウェブサイトを見たらChalait Matchaになってました。Matchaブームを受けてブランド名を変更したのでしょう。彼らが面白かったのは薄茶をMatcha Cappuccino、濃茶をMatcha Espresso、マカデミアクッキーをMatchademia Cookieなど、コーヒーの言語で抹茶を語っていたのが印象的でした。お客さんもミレニアルまみれというよりはバリスタなどの飲食店の方々が多かった印象でした。

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□Sweet Moment NY

Streamer Coffeeミリタリーラテも有名ですが、抹茶とエスプレッソのカフェインダブルパンチは世界中でホットになりつつありました。タイのスターバックスでもかなり前から抹茶、エスプレッソ、ミルクの三層のラテが人気でしたね。こちらのSweet Moment NYは韓国で参入をしているカフェで、アジアタウンの一角にありました。アジア系のお客様が多く、みなさん抹茶とエスプレッソのショットを頼んでいたのが印象的でした。味は、、、おいしかったです、、、

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□ZENCHAI

チャイの香りが強い店内が特徴的なZENCHAI。予想以上に店内が広く、これは経営難しいなぁと思っていたら潰れてました、、抹茶やほうじ茶のチャイが日本でも一時期流行りましたが、世界中でもよく流行ってましたね。甘ったるいチャイに少し抹茶が入るだけでなんとなく良い感じになる。抹茶の健康効果や恐るべき視覚による味覚のコントロールでした。

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□IPPODO NY

もう何もいうことはない圧巻のプレゼンテーション。コーヒーに飽きたニューヨーカーがカフェインの摂取先として抹茶を選んでいたのが印象的でした。私が店内にいた時に家族連れが多かったのですが、落ち着く店内から家族のお散歩コースに入っていたのかなと思うと、良い立地で出店されているなという印象でした。

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□NOHOHON TEA ROOM

カラオケルームの横に併設される日本風のカフェで、こちらで飲み物を購入するとカラオケルームの空き部屋で休憩できます。笑
いかにも日本好きなアメリカ人をターゲットとしたお店で、日本人街にあり、とても分かりやすくてよかったです。抹茶ラテには小豆などの日本的なオプションもありました。

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□Matcha Cafe Wabi

住宅街にひっそりと佇んでいる抹茶カフェ。ミニマルな店内はとても清潔感があり、日本人のオーナーだからこそできる技かなという印象でした。特に驚いたのは抹茶ラテの美味しさ。正直日本のどこのカフェよりも高品質でびっくりしました。Yelpの評価もとてもよく、NYに行く方には誰にでもおすすめしたいお店です。

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■まとめ

ぜひせっかくの機会ですので、NY MATCHA REPORTをダウンロードしてみてください。世界中で広まる抹茶を考える良い機会になると嬉しいです。

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