見出し画像

裏千家茶道家、岩本宗涼になりました。

私、岩本涼は2020年9月15日付で、裏千家より宗の字をいただき岩本宗涼となりました。(本名は変わりません)

■そもそも宗名とは?

宗名の存在を知らない方々向けに、少しだけ説明を記載しておきます。

宗名とは、茶の湯で、極意を皆伝された茶人に付ける名前。
村田珠光の世嗣(よつぎ)村田宗珠が大徳寺の名禅から「宗」の一字をもらって付けて以来、茶道家元から指南を許されると「宗」の字を上に付ける。

とされています。
また、家元制度の象徴的記号として、
千家流(利休を祖とする茶道の流派)の 裏千家・表千家・武者小路千家では教授者として許しが得られると宗の字が与えられています。

■若くして宗名をいただくこと

通常宗名といえば、20代前半、ましては1ヶ月前まで大学生だったものがいただけるようなものではありません。知識も経験も、そして人間性も必要なわけです。それでもお許しをいただいたということは、それなりの期待も評価もしていただいていること。自分の進むべき道を作ってくれと言われているような気がします。期待感で潰れる人間ではありませんが、調子に乗らず一歩ずつ歩んでいきます。

■(たぶん)茶事をやります

宗名をいただいたので、お世話になっている方々を集めて記念茶事を行おうと思います。多くはご案内できませんが、また該当者の皆様はご招待をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。

今は事業が最優先なので、期待値は低めで。ただ、必ず行うので楽しみにしていてください!

画像2

■今後について

実はいま、日本茶の仕事の他に茶室の設計やお寺のリブランディング、焼物、着物のお仕事をいただくことが増えてきました。ちなみにこの土日はまたおもしろい海外向けの新しいプロジェクトがあり、鹿児島に来ています。文化やお茶の可能性。喫茶文化が全世界にあることを考えると、日本国内のみならず、国の境なく世界中に目を向けていきたいと思っています。日本茶ではなく文化のバックグラウンドをある私だからこそできることを、本当に一歩ずつですが、誠意を持ってやり遂げます!

p.s.
僕を茶業に引き連れてくれた師匠から言われた言葉。

「実るほど頭を垂れる稲穂かな」
稲が実を熟すほど穂が垂れ下がるように、人間も学問や徳が深まるにつれ謙虚になり、小人物ほど尊大に振る舞うものだということ。

学問や徳、経験が深まるにつれて、人はより尊大に振る舞うのだと。
奢らず、真っ直ぐな想いを持ってこれからも頑張ろうと引き締まった出来事でした!

画像1

写真:稲穂ではなくてススキw

---
special thanks to 加藤甫さん(トップ画像撮影)/あやとくん(茶会写真撮影)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?