見出し画像

多くの人が勘違い!?AIに関する本当の知識とは

皆さんは人工知能にどんなイメージを持ちますか?

人工知能関連の記事を見ると、AIに人間が滅ぼされる。多くの仕事が無くなるなどの記事を多く見ます。果たして本当にそうでしょうか?今回はAIに関する勉強している私がAIに関しての知識を皆さんに伝えていきたいと思います。

・多くの方が持つAIのイメージ

まず皆さんがイメージしているAIとは人間のようなロボットを想像している方が多いと思います。(下のようなターミネーターのイメージ)

ロボットが人間のような動きをするので、ロボットが人間をいつか裏切るだろう。

ロボットが人間の仕事をするので、人間がする仕事も減るから、人間の仕事が無くなるだろう。

のようなイメージを多くの方が持っています。それでは1回AIのイメージを捨てて新しいAIのイメージを作っていきましょう。

・AIとは

AI(artificial intelligence)とは日本語訳すると人工知能のことを指します。

人工的に知能を作りましょうということです。

人の知能を作るためには学習」が必要になります。(機械に学習させることを機械学習と言います)

また、その学習がどれだけ正しいのかを図るテスト推論」が重要になります。

こちらの図をイメージすると「学習」と「推論」のイメージがしやすいと思います。

例えば人間も勉強をするとき、多くの練習問題(学習データ)を解きます。
練習問題(特徴)を解い(抽出)ていくうちに問題に対してイメージを作ります。(推論モデルの生成)
テストを行うときはイメージ通り問題(特徴)を解き(抽出)、自分のイメージがあっていたか(推論モデルの適用)答え合わせをします(推論の結果)。

つまり、AI、人工知能とは、機械に学習させ推論を行うことで人工的に知能を獲得することになります。(ルールベースに関しては分かりやすさを考え割愛します)

・知能を獲得するための学習方法

機械学習の手法はいくつかあるのですが、代表的なものとして

教師あり学習
教師なし学習
強化学習

があります。

◆教師あり学習とは「学習データ」と「正解データ」の関係の特徴を抽出し、推論モデルを生成する手法です。

迷惑メールフィルタなどは教師あり学習にあたります。「学習データ」からそのメールが迷惑かどうかを「正解データ」を元にイメージ(推論モデル)を生成し迷惑メールか普通のメールかの分類を行います。

株価の予測も教師あり学習にあたります。日時を「学習データ」、株価を「正解データ」としてイメージ(推論モデル)を生成することで、日時を入力することで株価を予測できるようになります。
◆教師なし学習とは「学習データ」の構造の特徴を抽出し、学習データの規則性(推論モデル)を生成する手法です。

オンラインショッピングの類似購買者のグルーピングなどがこれにあたります。似た性質を持つデータ同士をまとめ。類似購買者として認識します。(下のようなもの)

◆強化学習とは学習データは必要なく、ある「環境」に置かれた「キャラクター」(エージェント)が環境に対してランダムに「行動」し得られる「報酬」が最大化されるような「方策」を求めるような手法です。

将棋や囲碁のようなゲームの対戦相手や、車の自動運転などに利用されています。

・私たちがAIについて認識するべきものとは

少し話をおさらいします。ここまでのお話は多くの方が持つAIのイメージを踏まえ、AIについて、学習方法について理解していただきました。

まず、AI=人間のような機械ではないということは理解していただけたでしょう。

迷惑メールのフィルター。オンラインショッピングのおすすめ。ゲームに強い対戦相手や、車の自動運転。AIは様々な分野で活用されています。

それでは冒頭での問いについて考えていきましょう。

Q:機械が人間を滅ぼすのか?

A:これは難しいと考えます。

日本には人の言葉を聞いて返答できるpepperというロボットがあります。

ロボットが返答するから人は感情を持ったかのように感じます。

しかし、これは相手の言葉(学習データ)を学習し、きちんとした答えを返せたら正解といった教師あり学習の考え方を用いております。

つまり、pepper自体に感情は一切ないのです。

正解か不正解かは人間が判断しているので滅ぼすのは難しいと考えます。

Q:AIによって人間の仕事が無くなるのか

A:仕事は効率化されますが、仕事は無くならないと考えます。

例えば自動運転や自動宅配サービスなどの運送系のAIをニュースで最近よく見ます。もし運送が自動かできれば運送屋さんの仕事がなくなると考えていませんか?

そんなことはありません。

運送屋さんは作業コストが減り、より早く。より商品の安全性を配慮した経営戦略を考えることができます。

もし、日常生活で自動運転が発達したと考えてください。
移動に対する手間が減り、車内で作業をすることも可能です。

このようにAIが発展することで多くの人の作業効率が上がり、より良い社会を作っていけると考えます。

これを私の師匠(教授)はAIからIAへとよく言っております。

IAとはintelligence augmentation(知能拡大)のことです。
多くの人たちはAIに仕事を奪われるなどと言っているが、そうではなく
AIを使って今まで限界だった領域が拡大し、人間の可能性が広がるということ

これから少子高齢化も進み若者世代の人員不足です。
きっとAIが人の暮らしを豊かにすると信じ、これからもAIの勉強を頑張りたいです。(^^)


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?