Ryo Yamaguchi

国内シンクタンクのコンサルタントです。コンサルティング領域は経営戦略、事業戦略、新規事…

Ryo Yamaguchi

国内シンクタンクのコンサルタントです。コンサルティング領域は経営戦略、事業戦略、新規事業立ち上げ、技術戦略など。 業務やその他インプットを通じての気づきなど、随時発信していきます。

マガジン

  • Tipsや思考法など雑多な感じ

  • 経営戦略

    経営戦略をはじめ、企業経営や戦略に関するテーマを取り扱います。

  • リーダーシップ

最近の記事

モノゴトはべき乗則で動く

前から気になっていた本。 カオス理論とか、バタフライ効果とかもう少し学びたいなぁと思っていたので、読んでみた。 若干期待と違う内容でもあったものの、面白い気づきもあったので、 少しまとめてみようかと。 (天狼院書店のWebサイトに掲載いただいた記事を一部加筆・修正しています) 未来予測とネット炎上 未来予測に関する取り組みはいろいろある。 何を予測するかにもよるが、批判を承知で非常に大雑把にまとめると、 「何%程度の確率で起こりそうか」というラフな予測はできるが、 ●年後

    • オンライン会議はどうリアルに近づくか

      ZoomやTeamsなど、このコロナ禍で、 かなりオンライン会議がかなり広まっているわけで、会議だけじゃなくて飲み会もオンラインでできてしまっているわけです。 でも、どこかオンラインだとやりにくさを感じる部分があります。 "一緒に場を共有したい"、"同じものを食べて、飲みたい"といったことも当然あるのですが、今回は物理的な観点で"距離"と"方向"について考えてみたいと思います。 リアルとの違い①:全員が全員と、等距離。リアルなワークショップだと、普通、参加者は5~6人ずつ

      • コロナで地方移住は進むか?

        コロナの影響でテレワークが浸透し、 今後、地方移住が増えるのでは?という報道がちらほら出ています。 自分も、将来は地方移住とか良いなぁと思う今日このごろですが、 本当に地方移住は進むのでしょうか。 不景気下で都市集中は停滞する少し、統計データを見てみたいと思います。 こちらは、3大都市圏の転入超過数の推移です。転入超過数は転入者数ー転出者数で、プラスの場合は人口増、マイナスの場合は人口減を示します。 (―住民基本台帳人口移動報告 2019年(令和元年)結果より) この

        • ライティング講座を申し込んだ話

          直近、会社のHPに掲載するコラムを3本並行で書いてまして、 うち2本はデータもあるので、比較的書きやすいわけですよ。 主張も明確で、ロジックも通しやすい。 問題は残りの一本。 なかなかキツイなぁと思いながら書いて、上司に見せたところ、 真っ赤に染まったWordが返送されてきました。 (実際にはWordの右側のコメント欄が多すぎて折りたたまれてた) 大幅修正して上司レビューは通過したものの、 さらにその上に見せたところ、"掲載価値なし"と言われたわけです。 なぜか、ざっと読

        モノゴトはべき乗則で動く

        マガジン

        • Tipsや思考法など雑多な感じ
          6本
        • 経営戦略
          4本
        • リーダーシップ
          2本

        記事

          Zoomで30人のワークショップをした話

          緊急事態宣言で多くの企業がテレワークになり、 これまでは会議室に集まって実施していた会議も、 多くがオンライン開催になっています。 限られた人が話し、それに対して質問をする、といったスタイルの会議なら 出席人数に関わらず、問題なく実施できている会社も多いのでは? しかしながら、ワークショップのように、何人もが交互に発言しながら、 議論を進めていこうと思うと、一気にハードルがあがります。 そこで、今回は先日Zoomで30人ほどのワークショップを 実施した時のことをもとに、

          Zoomで30人のワークショップをした話

          不確実な未来にどう備えるか?

          ちょうど昨年末ごろから、 未来が不確実であることを前提に未来を考える"未来洞察"と呼ばれる手法を用いたコンサルティングをしていました。 そこにコロナが直撃し、まさに不確実な未来が現実となったわけです。 今後、多くの企業で ・アフターコロナの社会や人々の生活はどう変化していくのか  ⇒それに対して自社はどんな戦略を打つべきか ・次に起こり得るインシデントはどんなものか  ⇒それに対して自社はどんな備えをすべきか といった議論がなされるでしょう。 こういった検討において、"未

          不確実な未来にどう備えるか?

          変革の時代に若手リーダーが求められる理由

          2019年12月、フィンランドで34歳の女性首相が誕生するとのニュースがありました。このニュースは若手かつ女性リーダーということで、大きな注目を集めました。 2017年にマクロン氏が39歳でフランス大統領に就任したのも記憶に新しいです。 もちろん、リーダーの選出には各国・各企業の事情がありますが、 若手リーダーが求められる、活躍する理由を知能と年齢の関係から考えてみたいと思います。 知能と年齢の関係早速ですが、人間の知能と年齢の関係に関する研究として、レイモンド・キャテ

          変革の時代に若手リーダーが求められる理由

          なぜ今、「ムーンショット」か?

          近年"ムーンショット"という言葉が再度注目を集めています。 もともとは、1960年代のアメリカにおいて、当時のジョン・F・ケネディ大統領が提唱した「アポロ計画」に由来することは皆さんご存じかと思います。 ムーンショット(Moonshot)とは、壮大な目標から逆算し、実現することで大きなインパクトをもたらす挑戦的な目標のことです。この言葉は、米国大統領ジョン・F・ケネディが提唱したアポロ計画における人類初の月面着陸プロジェクト「ムーンショット」に由来する。 1961年のアポ

          なぜ今、「ムーンショット」か?

          イロコイ族の意思決定

          パタゴニアの"社員をサーフィンに行かせよう"の中で取り上げられていた、イロコイ族という北アメリカの民族の話が面白かったので。 究極のバックキャスト思考イロコイ族では、7世代先を考えて物事を決める、という掟があるそうです。 書籍の中では、パタゴニアの環境経営が大きなテーマとして描かれていたので、"それだけ先の世代に何を残すかを今の企業は考えて意思決定すべきだ"という論調でした。 この意思決定法は、まず長期的なビジョンを置いて、そこから足元の3年で取り組むべきことを考える、と

          イロコイ族の意思決定

          経営戦略とイノベーション

          最近、経営戦略や事業戦略とイノベーションは一体的に語られることが多くなっています。 もちろん、アカデミックの分野でこれらは区別されるものです。 それにも関わらず、これらが一体的に語られるのは、イノベーションが企業の経営層や経営企画部、あるいは事業経営者にとって重要なテーマの一つになっている証左に他なりません。 経営戦略 2つの大流経営戦略については、一般に大きな2つの流れがあります。 1つ目は、マイケル・ポーターが提唱した「ポジショニング論」。 外部環境の中で、自社

          経営戦略とイノベーション

          "わかる"とは何か

          相手の理解度を的確に捉える最近、お客さんを含めた会議をしていると、隣に座るプロジェクトマネージャーが、いかに相手の"理解度"、"理解できていないポイント"を押さえて話をしているかがよくわかります。 相手の理解できていないポイントが明白であれば、さりげなく補足し、明白でない場合も、一旦補足した上で理解が深まったかの確認をしています。 相手が理解できているかどうか、は聞き手を観察していれば何となくわかりますが、どこが理解できていないかを見出し、適切な補足をするのは容易でないよ

          "わかる"とは何か