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安価な労働力

日本では現在、外国人労働者が増え続けている。

2019年10月末、最多の166万人となっている。

2019年4月には「特定技能制度」が施行。ちなみに「特定技能」とは、

中小・小規模事業者をはじめとした深刻化する人手不足に対応するため、生産性向上や国内人材の確保のための取組を行ってもなお人材を確保することが困難な状況にある産業上の分野において、一定の専門性・技能を有し即戦力となる外国人を受け入れていくもの
(https://www.jitco.or.jp/ja/skill/)

少子高齢化が進み、生産年齢人口が減少していくこれから、ますます外国人労働者が増えていくことが予想される。

そこで1つ問題になるのが「安価な労働力」だ。

ではなぜ「安価な労働力」が増えるのか。もちろん企業側の問題はある。
でも、それを受け入れている外国人がいるのも事実。
では、なぜ受け入れる外国人がいるのか。

ベトナムを例に挙げる。
ベトナムというのは月収が3~4万円。平均年収が20~30万円といわれている。だから例え日本人にとっては安い給料でも、外国人にとっては高いと捉えることがあるのだ。
さらに、日本に来るのにもお金がかかる。業者に80~100万円払って、借金して日本に来る。だから簡単には帰れないという一面もある。
また就労ビザを日本でなら確実に獲得できるという実態がある。


この解決に正解を見出すことはなかなか難しい。
2つの道があるのではないか。

1つは、制度を整えながら引き続き受け入れる。
少子高齢化はこれからも進む。人手不足になっていくのは目に見えている。
従って外国人が主戦力になっていくことはありえる。
ただこれが進むと、日本がさらにカオスになっていくことが予想される。
多様性が求められるこの時代、これを受け入れていく道が1つだ。

もう1つが、企業を減らす。
NEWSPICSさんの討論で耳にした話だった気がする。

日本には本当はなくなってしまった方がいい企業や事業が安価な労働力によって、無駄に延命してしまう

と、おっしゃっていた。目から鱗が落ちるとはこのこと。
この視点はなかった。

無駄に延命することで生産性が悪くなる。規律が悪くなる。
労働人口不足はむしろチャンス。今のうちに本当に必要なものだけを残す。
労働力としての移民は無駄な仕事の手助けとも言っていた。


先ほども言ったように、どれが正解とはない。
正解を求めていたら、時代遅れになってしまう。
どれが正解か恐れて、何もできず、時代の流れに飲み込まれていくことが一番あってはいけないことではないか。

決して他人事の話ではない。
自分の仕事にも影響が出てくるかもしれない。
一人一人が当事者意識を持つ必要がある。

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