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みんなすごいし、みんな偉い。

#就労支援の現場から

新卒から「就労支援」という仕事に携わって良かったなと思う瞬間はたくさんある。それは支援の視点からだったり、自分の成長的な視点からだったり、社会福祉的な要素だったり。

そんな感じで1個に絞り切れないくらいたくさんあるんだけど、その中の1つとしてあるのが「働く人たち、みな総じてすごい」ということだ。

別に生まれてから大学生までの期間、働いている人たちのことを「別にすごくないよ。大人になったらそれが当たり前でしょ?」と思っていたわけではない。休みも少なく毎日働いてすごいな、と思っていた。

思ってはいたけど思っているだけだった。

ゆうてじゃあ自分の目から見える「働いている」人たちって家族だったり親戚だったり、学校の先生だったり、あと自分が勤めたバイト先だったり。それくらいだ。飲食店で働く店員さんだったり、スーパーなどで働く店員さんだったりに視点がいったのも大学生になってからくらい。

それくらい「働く」ということはなんとなく知っていながらも、詳しくは知らない状態がほぼだった。


そんな中で「就労支援」という世界に入った。

そこで最初に衝撃的だったのが、「働いて稼ぐ」ということの難しさ
私は最初に就労継続支援B型事業所と呼ばれる事業所形態のところに配属された。詳しい説明は下記記事を参照いただきたい。

そこで働く、障がいのある利用者さんたちが働いて稼ぐお給料は、時給に換算すると全国平均で200円~250円ほどとされているのだ。

実際野菜の袋詰めとか、野菜の計量とか、ティッシュの袋詰めとかそういう軽作業系のものが中心的に行われているが1袋数円という世界だ。

じゃあそれは誰にでもできる作業なのか?その作業に価値は少ないのか?
確かに出来る人は多いのかもしれないけど、でも実際に”それ”をやってくれる人たちがいないと社会は成り立たないから、その作業の価値はとてつもなく高いと思っている。

どうすれば単価の高い仕事をいただけるか、これはB型に限った話ではないが福祉の領域の中では結構な課題点である。それくらいに「働いて稼ぐ」って難しいんだ。


現在は就労移行支援で働いている。

就労移行支援では新しく就職を目指す方だったり、病気発症により休職していたが元いた職場に戻りたいという方だったりの支援をメインで行っている。

そこでは今度いろんな企業の中に入って見学させていただく機会が増えた。例えばゴミ処理場だったり、例えば車会社だったり、例えばIT会社だったり。

実際に企業の中に入って働いている人たちを目の当たりにするとすごくカッコいいなという印象があった。それは小学生中学生の頃にやっていた職場見学、工場見学とは違う琴線の触れ方だった。

きっと自分の中でも「働く」ということの大変さを少しずつ感じてきたからこその心の揺れ方なんだと思う。
それに就労移行支援に通っているそれぞれの利用者さんの背景などを知るとより「働いている人たちカッコいい」となる。例えばそれが家族を養うためだったり、例えばそれが自分のやりたいことをかなえるためだったり。


働いている人たちはみんな総じてカッコいいし、みんな総じて偉い。
だからちょっとした時にでも「ありがとうございます」、
そんな一言を伝えていきたいなって思う。

そんなことを思わせてくれた「就労支援」という場所の出会いにも感謝だ。

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