ワークライフバランスを考える
ワークライフバランス。近年、注目されている言葉である。
ただ言葉だけが独り歩きしているイメージもあり、今一度考えてみたい。
そもそもワークライフバランスとは?
ワークライフバランスとは「仕事と生活の調和」のことであり、
「国民一人ひとりがやりがいや充実感を持ちながら働き、仕事上の責任を果たすとともに、家庭や地域生活などにおいても、子育て期、中高年期といった人生の各段階に応じて多様な生き方が選択・実現できる」ことを指す。
Wikipediaより
と言われている。
海外先進国でも導入されていて、日本では2007年に政府、地方公共団体、経済界、労働界などの合意で「仕事と生活の調和憲章」が策定され、注目されるようになった。
求められた背景
なぜ「ワークライフバランス」が求められたのか。
一つの大きな要因が「少子高齢化」だ。
少子高齢化が進む中、2007年から団塊の世代が退職し始め、働き手が不足してきた。働き手が不足することで、一人にのしかかる仕事量が増え、労働時間が伸びた。そうすることで鬱に陥ったり、仕事の効率性が下がったりする問題も出ている。
また、過労死もニュースで話題になったこともある。
コストをかけずに離職率を下げたり、従業員のモチベーションを維持したり、優秀な人材を確保したりするために注目を集めているのが、「ワークライフバランス」である。
1つの疑問
ワークライフバランス、非常に素晴らしい取り組みだと思う。これから人手不足が進む中、効率性などを求めながら日常も充実させるためには必要なことだろう。
ただ少し引っかかるのが「ワーク」と「ライフ」がわかれていることだ。
人それぞれ「働く」ことに対して求めることが違うのは承知しているため、いちがいにどれが正解とは言えない。
しかし現状、生活していくうえで「働く」ことが主流である今の社会において、私はどうせなら「楽しく」働きたい。「楽しい」にもまた人それぞれあると思うので、ここでは割愛するが、「仕事に行くのが楽しみ」「早く仕事したい」と思える働き方をしたい。(社畜という意味ではなくて)
つまり、ワークとライフではなくて「ワークもライフ」でありたいのだ。
これとは少しジャンルが違うが野球部にいた時、先生に似たようなことを言われた。
「私生活も全て野球につながっている。野球も私生活につながっている。」
だから何だと言われると困るが、やはり20年ちょっとの人生で一番充実していたのはこの時期なので、何か関係することがあるのかもしれない。
こう考えると大変なことも乗り越えられたし、めんどくさいことも集中してできた。無理に分けて考えようとすることでいちいちスイッチを切り替えるのは大変だし、別のことをやっているときに生まれてくる「ひらめき」というのもあると思う。
これから
いち大学生の戯言であり、社会をまだよくわかってない人間のいけんだから説得力はないが、私は「ワークもライフ」を体現できるように働きたい。
そして働くことを通して、少しでもそういう人が増えてくれたら今よりも少し活気あふれる社会につながるのではないか、と考える。
そして活気が生まれれば、自然といいサービスや商品も生まれてくるのではないか、と期待している。だってどんよりしている人からサービス受けたら、サービス受ける人もどんよりした気分になるから。
いいサイクルが回ってほしいな。
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