逆張りが心に刺さる時代

2019年のM-1グランプリ、ぺこぱの「つっこまない漫才」が世間に衝撃を与えた。ツッコミというのはボケを否定するというのが今までの「常識」だった。そこをあえて肯定する。多様性の時代を象徴するようでもあり、多くの人の印象に残った。

最近、心に刺さった曲がある。Non Stop Rabbitというアーティストの「全部いい」という曲だ。世のなかにカッコいい曲や感動する曲というのはたくさんある。ただ、ここまで心に刺さった曲は数曲しかない。

この曲では、世の中で「そうするべきだ」と思われていることに対して、「別にそんなことしなくてもいいよ」と寄り添ってくれる。諦めないこと、誰かの期待に応えること、努力することが良しとされる今の時代。「そんなことはしなくても良くて、自分らしく生きてればいい」というメッセージだと感じた。

これも一種の逆張りだと考える。世間の常識というレッテルに縛られながら生きている今だからこそ、逆張りが心に刺さるのかもしれない。

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