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選んだのは「先の見えない不安」

自分って都合のいい人間だと思う。


先が見えないことに対して不安になることもある。
かといって先が見えすぎることに対しても不安がある。

自分がどっちを選ぶのか。
それは最後にまとめるとして、


そもそも先が見えない不安はどういった感情か。

恐らく、

「この先自分の人生どうなっていくんだろう?」
「一人で孤独に死んでいくのは嫌だなぁ」
「そもそもお金を稼いで、生活していけるのかなぁ」

そういった感情からくる不安な気がする。


先の見える不安とはどういった感情か。

その不安を感じたのは就職活動の時。最初は公務員を目指していた。

当時周りの影響で目指していたこともあり、何も知らず、世間でうわさされているような公務員の情報しかなかった。そんな時に先の見える不安を感じた。

「公務員って細かい作業をコツコツやって、何年かたったら異動して。終身雇用で。退職したら年金もらえて」

もしかしたらこの考えは間違っている部分も多いのかもしれない。
だけどこのように思っていた私は、すごくモヤモヤがあった。

”公務員って安定しているけど、なんか良くも悪くもこの先の人生が見えてしまっている感じだな”


趣味の時間をつくって何かしたい、だったり老後はお金をためて何かしたいだったり、そういった未来予想図があるのであれば先が見えている人生もありだと思う。


しかし私にとってはどこか違う感じがした。

これまでも「今」を生きているのに必死だったし、未来を考えている余裕なんてなかった。

この先、未来を見据える余裕は持っていきたいが、かといってそれに縛られる人生を送りたくはない。


少し哲学チックな話になってしまうし、過去記事に書いたこともあるかもしれないが、生きている目的だったりどうありたいかだったりは何となく持っているが、未だに「何を目標に生きるか」って決まっていない

今という瞬間を楽しむように生きている、というと聞こえはいいが、最悪今死んでも後悔はないような人生を送っているつもりだ。


この先、恋人が出来たりその先に家族が出来たり、もしくは何か大きなプロジェクトを任せれたり、そういった変化があれば気持ちの方にも変化は生まれるのかもしれない。だけど今はまだそんな感じではない。特に大学生の頃は。

むしろ先が見えてしまう人生を怖く感じてしまった。自分自身、良くも悪くも環境に染まってしまうタイプ。無意識にレールの上を走ってしまうタイプ。

言語化しづらい感情ではあったが、胸がザワザワしていた。


結果、公務員ではなく民間企業に就職を決めた。

確かにこの先、どうなっていくかという先の見えない不安がないと言ったら噓にはなる。だがそれに加えてワクワクもある。

何者にでもなれるワクワク

先が見える人生、ってこのワクワクがないのかもと気づいた今日この頃。


先が見えない不安と先の見える不安。

どっちの不安の方が大きいか、という基準より、どっちを選択した方がワクワク出来るか自分を好きでいられるかという基準で選んだ結果、「先の見えない不安」だった。



そんな中、ある言葉に出会った。

何が起こるのかわからないのが人生だし、自分の力だけでどれだけでものし上がれるって素晴らしいじゃない
今でも自分の人生の先は見えていない。まぶしすぎるから


これは歌舞伎町でNo.1ホストだった過去もあり、現在は経営者としてもご活躍されているローランドさんの言葉だ。

ローランドさんって、その発言のスケールの大きさからテレビでも注目を集め、発言を面白がられるという場面もあるが結構理にかなったことを言っていると思う。

そして何より本人が苦労人だし努力家だから、一つ一つの言葉に重みがある。

眩しすぎるから人生の先が見えない、なんて最高のパンチラインだ。



人生に目的は持っていた方がいいと思っている。

それが自分の根幹となり、コンパスにもなる。
困った時は立ち返る場所。

そして目標も時には必要だと思う。自分が目的に沿って動けているのか、それを測る指標としても目標は有効。

だけど目標に縛られすぎるのもよくないのかなって。

ある時には目標に向かってストイックに取り組んで。
またある時には行き当たりばったりを楽しんで。


自分の信じた匂いを大切にして。

先の見えない不安にも積極的に一歩を踏み出す。

そうやって眩しすぎる人生を歩いていきたい。

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