知らないと伝えられないし、知らないと伝わらない
2024年6月より、新卒で入社してから目指していた「広報専任」というポジションになった。
PJチーム的な広報という役割は、会社の中にこれまであったけどそれらは現場業務との兼任で。広報専属、というポジション自体はこれまで会社の中になかった。
そういった意味でも、専属はまだ自分1人でまだまだ未開拓かつ知識もこれからの状況だ。
ただ悠長なことは言ってられないので、手を動かしながら実際にやって学んでいくという日々で。その中で少しずつ自分の仕事というのを整理していっている。
何よりも一番向き合うべきポイントは、「広報として自分の役割は何なのか」。ここは考え続けている。今まで明確なポジションがなかったということは、"あったらいいけど/必要だけど、今すぐ急ぎではない"ということだろう。絶対に必要だったら最初からあるに違いない。
そして実際のところでも上記の捉え方で間違いないと思っている。なんせ医療福祉の業界というのは、やはりメインとなるのはサービスを利用されている方へのサービス提供。
もちろん多くの方にサービスを利用してもらうための周知であったり、会社としての認知を高めることは大事だけど、それらは質の高いサービスがあってこそ。そして広報というとどちらかという空中戦が多い。それよりもこういったサービスの場合、まず地域に根付くことからが大切で。
そう考えた際に、広報専属というポジションの優先順位は相対的に下がると思う。だからこそ、そんな中でこのポジションがつくられたということは責任が高まる。
役割っていろいろあるだろうし、段階とともに変化していく部分でもあると思う。ただブラしたくない考え方は、定まってきた。それは、
〝知らないと伝えられないし、知らないと伝わらない〟
どういうことか。
まず、広報をするとなった際、自分たちのことを魅力的に伝えていかないとならない。だけど当然だけど嘘をついてはいけない。魅力的に伝える、だけにフォーカスを当てると実態をともなわない可能性が出てくる。
そうなったときに、そもそもサービスのこと、現場で働いている人の気持ち、サービスを利用されている方の気持ちを把握していないと伝えられないのだ。そういった意味でも、最初の3年間、就労支援の事業所で支援員として働いたことは本当に貴重な経験だった。
ただこれで完璧ではない。
実際に得た知識を、今度は「一般化」する必要がある。
やはり現状、実際の現場での見え方と社会全体の捉え方にはギャップがある世界だと思う。リアルな部分だけを一方的に伝えても、そこの距離は縮まらない。結果、何も伝わらない。
その距離を縮めていくためにはまず多くの人が持つ前提と同じところに立つ必要がある。専門的になればなるほど、一般との距離は遠くなっていくものだ。ここのチューニングはしっかり合わせられる人でいたい。
そのためにも、たくさんたくさんアンテナを張っていきながら情報をキャッチアップしていきたい。
今後の記事の質向上のための資金として使わせていただきます!