見出し画像

派遣スタッフの教科書~派遣で働くコツ~ 【派遣スタッフの基礎知識】①派遣で働くメリット

こんにちは!
今日は、派遣スタッフの教科書の記念すべき第一弾!

【派遣スタッフの基礎知識】編です。

「ひたすら具体的」で「生々しく」派遣スタッフの教科書を作るという狙いなので、僕の独断で、派遣で働く人が知っておくと良いことについて超実践的に解説していきます。

シリーズのマガジンはコチラ↓

※僕は事務系の一般派遣の営業経験が長く、ここでは主に登録型の人材派遣についての解説が中心になります。

派遣で働くメリットを知っていますか?

僕は人材派遣営業を15年以上やっています。
そして、営業現場にいて、すごく意外なことがありました。そして、それは15年経っても意外なままです。それは、
派遣で働く方自身が、自分が派遣で働くメリットを認識していない
ということです。

派遣で働く方自身が、派遣と言う働き方を選んだ理由やメリットを知らないことで、不要なストレスを感じている方が多く存在するように思います。

派遣で働くメリットは、人によるところも多分にあるので、今日は代表的なものをご紹介します。
これから派遣で働こうかと考えている人は、これらのメリットが自分に該当するかを考えてみてください。
今、派遣で働いている人は、このメリットが該当しているか見てみてください。

次回、派遣で働くデメリットを紹介します。
今回のメリットが該当しない人が派遣という働き方を選ぶと、デメリットだけを引き受けることになってしまう可能性があります。
逆にメリットを認識しなおすことで、デメリットも受け入れやすいものになるかもしれません。

派遣で働くメリット①:仕事を選ぶことができる

派遣で働く、最大のメリットと言っても過言ではないのが「仕事を選ぶことができる」ということです。(過言かもしれない・・・)

いわゆる日本型の正社員や契約社員という働き方は、1つの会社に雇用されるという意味あいを持ちます。(メンバーシップ型なんて呼ばれたりします→メンバーシップ型とジョブ型についてのエン・ジャパンさんの記事はコチラ)

もちろん、すべての会社がそうであると断言はできないですが、原則として上司がいて、チーム内の業務のうちどのような仕事をしてほしいかの指示が出ます。(初めから仕事が決まっているのではなく、上司の判断で仕事が割り振られていきます。)
加えて、人事部や部門長が人事権を持っており、(契約社員ではなく)正社員に至っては、勤務する場所や職種も会社の指示に従うこととなり、結果として住みたい場所にすら住めないというようなことが起こり得ます。

パートやアルバイトについては正社員や契約社員ほど、会社に所属したというニュアンスは弱まると思いますが、会社でその仕事がなくなれば、違う仕事を依頼されたり、務めている店舗が無くなれば隣町の店舗へ移ってもらう、そのような依頼がなされたりします。

一方で、派遣と言う働き方は、派遣会社にある数ある仕事の中から自分がやりたい仕事を選ぶということができます。(というか選ばないといけません)

もちろん、経験やスキルが足りなくてもどんな仕事にも就けるという意味ではないので、派遣会社に相談しながらキャリアアップを図っていく場面もあると思いますが、原則として派遣会社にはどんな仕事をどんな条件でやりたいのかという希望を出します。

最近は無期雇用型(常用雇用型)の派遣がエンジニアや専門職以外にも増えていますが、一般的な登録型派遣であれば、どの派遣先で、どの仕事をどれだけの期間、どういった条件で働くかということを契約で定めます。当然その間に異動なんてこともありません。(これは・・今流行りのジョブ型ですね!)


いわゆる(正社員としての)就職は就社と呼ばれることもあるように、「自分の所属する会社を選ぶこと」を言いますが、派遣の場合は「自分の就きたい仕事を選ぶ」ということができます。
それが、明白で大きなメリットです。


派遣で働くメリット②:ライフワークバランスをとりやすい

これは、イメージしやすいのではないでしょうか。

先ほども言いましたが、派遣はどの派遣先で、どの仕事を、どの条件で働くかを契約書に明示します。残業時間の目安も事前に打ち合わせして契約することもほとんどで、事前に取り決めた働き方と違うということがありません。あってもすぐに派遣会社が解決してくれます。(対応してくれない派遣会社があったら、しっかり対応するよう苦情を入れましょう)

ですので、一時的に育児や介護で、仕事のペースを落としたいとか、本当にチャレンジしたい夢に向かっての時間を確保したいとか、そもそも正社員のように滅私奉公で働きたくないとかそういった希望が叶えやすい働き方だと言えます。

いわゆる正社員ですと、会社のメンバーの一員として、住む場所や職種、働く時間、給与などの決定は会社にゆだねる(あと、原則みんな出世したい設定)代わりに定年まで雇用を保証してもらうという形になります。
一方、派遣と言う働き方は契約期間だけ守れば、仕事以外のことを大事にして、その事情によって仕事を変えたり、辞めたりしても誰にも憚る必要がないというメリットがあります。(定年までの雇用保障はないけど。)


派遣で働くメリット③:いろいろな仕事を経験することができる

また、自分がイメージしていない偶発的なものも含めて、いろいろな仕事と出会うことができるというメリットもあります。

例えば、新卒から自分としてはこだわって探した道で仕事をしていたけど、どうしてもうまくいかない・・・とか、こういう仕事に就きたいけど条件が合わない・・・なんていうときに派遣会社に相談したら、全然違う仕事を提案されて、とりあえず数カ月やってみたらすごく得意で成果が出やすく、天職と出会えた・・とか、不景気でやむを得なくチャレンジした派遣の仕事が凄く良い縁になった・・という場面が派遣という働き方では散見されます。

ちなみに以前のnoteで事務希望で製造業に就いた方は、今は大活躍しておられます!↓

仕事を選べると言いつつも、派遣や転職のマーケットのバランスで狙い通りの仕事を選べないこともあいます。
仮にそんな状況でも、派遣会社に所属しながら、いろいろな会社や仕事にに派遣されることで偶発的にキャリアの可能性が広がっていくような場面があるというメリットがあります。

ちなみに、これをクランボルツ理論と言います。↓

【クランボルツ理論とは】
キャリアの8割は偶然によって決まるという考え。偶然は人との出会いがきっかけとなるので、人に会う機会を計画的に増やす必要がある。そして、キャリアを育て、成功するには、好奇心、持続性、柔軟性、楽観性、冒険心の5つの習慣が大切。

派遣で働くメリット④:派遣から正社員になることができることもある

どのような会社や仕事でも、自分で体験してみなくては、本当に向いているのか、才能をいかんなく発揮できる職場や仕事なのか、実際のところは分かりません。

どうしてもやりたいことがある方は別ですが、そうではない場合、派遣会社に所属して、契約期間の切れ目ごとに派遣会社と「どんなところが困ったか」「どんな部分が魅力的と感じたか」「得意or苦手と感じたことは」などを共有しながら、より向いていそうな職場を目指していくことができます。

場合によってはそんな中で、派遣先の企業から、ぜひ正社員に登用したいと声を掛けられ(そんな時には派遣スタッフの方も手ごたえがあるものなので)派遣スタッフの方もその職場が気に入り、正社員になることが決まることもあります。

もしくは、ある程度希望する職場像が明確になってきたのであれば紹介予定派遣でお試し期間を設けながら正社員での就職を目指していくこともできます。参考のnoteはコチラ↓


これは、本当に参考程度ですが(地域や職種によります)、僕が今まで担当してきた派遣スタッフさんのうちの5%程度は派遣契約中に派遣先から声掛けをもらって正社員になった人がいます。

最後に

今日は代表的な派遣で働くメリットをお伝えしました。
もちろん、これ以外にも人によって違うメリットを感じてくれている方もいます。
でも、代表的なメリットに一つも該当していないと派遣で働く満足感が減ったり、派遣で働いていることが疑問になってくることもあろうかと思います。

転職が当たり前になりつつあると言っても、意味もなく職歴を増やすのは得策ではありません。
派遣で働くメリットをしっかり把握したうえで、派遣で働くことを検討していただきたいと思います。
もちろん、デメリットも理解しておくことも大切なので、次回は、派遣で働くデメリットについて、解説していきます。

では、また!





お悩みや相談のある派遣スタッフの方やこれから派遣で働こうか迷っている方、どちらでもない方、ご質問やご相談はこちら↓へお願いします。

※無料で全力でなんでも答えます。

僕のキャリアやビジョンをインタビューしてくださった記事↓

オープンチャット「人材派遣スタッフの駆け込み寺」を始めました!

「人材派遣営業の駆け込み寺」とは違い、派遣で働く(働く予定)の方の相談先を目指しています。
匿名で出入り自由ですので、ぜひうまく活用してもらえると嬉しいです。

サポートいただいた分は、人材派遣で働く人のサポート、人材サービスで働く方のサポートの活動に使います!必ず、世の中の役に立てますね。