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私と『Management3.0』~SDGsとアジャイルとIKIGAI~

Management 3.0 Advent Calendar 2022の 15日目の投稿です。

Management3.0と私の出会い

そもそも私が誰かに関しては自己紹介記事をご参照いただけると嬉しいです。

プロジェクト・マネジメント、アジャイル、ITコンサルティング、人事コンサルティング、キャリアコンサルティング、そしてSDGsを主な活動領域としながら、本業とその周辺を越境するパラレルキャリアとスラッシュキャリアをしています。
そして、一応Management3.0認定ファシリテータでもあります。

『Management3.0とは何か』は既にManagement 3.0 Advent Calendar 2022でも多くの人が書いていますので、今更私が書くまでもないと思います。
Management3.0を学べる書籍『マネージング・フォー・ハピネス』の訳者の寳田 雅文さんのスライドや『マネジメント3.0』の訳者の藤井 拓さんのスライドが参考になると思います。

Management3.0との出会いは、XP祭り2017に登壇者として参加したときの懇親会でした。
日本のManagement3.0のエヴァンジェリストのステファンさんに「話面白かったよ」と声かけられたところからManagement3.0の話を聞き興味を持ちました。
そして誘われて何度かステファンさん主催のイベントに参加しました。
「人事」「キャリア」も専門領域の一つの私としては中々興味深かったです。

認定ファシリテータ取得

2018年にManagement3.0の認定ファシリテータ取得をしました。
詳しくはここでは書きませんが、この時の認定研修は「色々アレで色々あり色々カオス」でした。
他方で、受講者はたまたまかもしれませんが、いわゆる「アジャイル界隈」の『つわもの』が揃い、受講者同士の対話から自律的な学びがとてもよかったので結果はOKです。

■Management3.0がいいなと思うのは
・ツールとプラクティスは自然と心理的安全性と自律を促すデザイン
・人に優しい気持ちになれる
・問題と向き合うときに『人』ではなく『システム』をマネジメントという姿勢

アジャイルなチームや組織であるために親和性高いなと思いました。

■当時モヤっとしていたこと

これは、ティール組織の時にも同じモヤを思いましたが、「1.0や2.0の上位に3.0がある上位互換の関係なのか?」です。
ティール組織で言えば「ティールはレッドやアンバーやオレンジやグリーンの上位互換であり、ティールであることが良いことなのか?」です。

このポイントは、「自律的であれ」とは無条件に正しく、そうあるべきなのか?です。
例えば軍隊は「軍隊型組織」が適しているし、「自律的であれ」がむしろプレッシャーであり指示待ち・指示受けの状態の方がむしろ心地よい人もいる。
ティールは「進化」ではなく「変化」であり、「そう在りたい」人にとってそれを目指す形であって選択肢の一つではあっても「そう在らねばならぬ」ではない、というのが私の中の解釈です。

じゃあManagement3.0はどうなんだ?というのがモヤモヤしていたことです。
今、自分の中で一つ整理がついたキーワードは『複雑系』です。

Management3.0とSDGs

ここで唐突にSDGsを持ち出します。
SDGsについての私の考えは、PMI日本支部SDGsスタートアップ研究分科会のBlog創刊号や自分アカウントBlogのAgile Japan2022登壇をご一読ください。

SDGsのような社会課題・環境課題のために事業・プロジェクトは答えも要件もソリューションも初めからはわからないため、計画順守型のプロジェクトマネジメントでは無理があります。
だからこそアジャイルのSDGsプロジェクトへの活用に価値があるというのは何年間も私の持論です。

そして、SDGsは複雑系を扱うシステム思考の考え方が必要です。
SDGsは経済・環境・社会のトレードオフの解消です。

例えば、良かれと思って経済的な課題を解決しようとしたら意図せず環境にマイナスのインパクトを与えた、社会課題を解決しようとしたいたら意図せずに経済的なマイナスのインパクトを与えた…などです。

Management3.0の「3.0」は絶対的な理想形の組織というよりも、複雑系と向き合う組織の在り方というのが私の理解です。
※ここは、書籍『マネージング・フォー・ハピネス』や『マネジメント3.0』をご一読ください。

SDGsという観点から考え直した時に、「複雑系のSDGs課題に取り組むアジャイル型組織」とManagement3.0の親和性に気づきました。

Management3.0ファシリテータコミュニティ

Management3.0ファシリテータ取得した後『Management3.0』メインのワークショップは開催したことがないです。
しかし、ツールやプラクティスは色々活用していて、大学での講義、アジャイル研修、SDGsワークショップ、アジャイルコーチなどで色々活用しています。
特にムービングモチベータはアイスブレイクでも、立ち上げのチームビルディングでも、わかっているつもりのチームの相互理解でも使えて好きです。

ムービングモチベータ

Management3.0ファシリテータのコミュニティ(現:人にやさしい組織マネジメント勉強会)のギャザリングは楽しく安心でかつ深い対話ができるので好きです。

リアルのころ今でも覚えているのは、アジャイルにおける「PMO」にモヤモヤしていたころ『「SRO」(Strategy Realization Offic)という考え方はどう?」と言われ、開眼したのを覚えています。
大事なのは『 Realization』つまり「何とかする」であり、「何とかする」こそマネジメントだよなと思いました。

リアルギャザリング

コロナ後はOnlineですが、毎回のリーンコーヒーカフェの対話は好きな時間です。
適度にゆるく、安全で、でも楽しくて、酒飲みながら深い話を気負わずできるのはいい頭の使い方ができる時間です。

オンラインのリーンコーヒー


Management3.0界隈での発信

改めて、Management3.0界隈で何を発信していたかなと思いだしました。
一番印象深いのは2020年の秋に開催されたManagement 3.0 Japan Conferenceです。
このイベントの夜の部でSDGs、アジャイル、IKIGAIとManagement3.0について話しました。

Management 3.0 Japan Conference

他、思い起こすと2021年の春と秋にコミュニティでManagement3.0を広めるLT(ライトニングトーク)イベントをやって、そこでもアジャイルとSDGsとManagement3.0を話していました。
毎回、テーマは同じかよと思われるかもしれませんが、これが私のこのコミュニティで話したいことです。


LTイベント春・秋

あとは少し変わったテーマでは「IKIGAIカード『 キャリアと生き甲斐』トーク×交流イベント」というのを杉山久美子さんとステファンさんとやったこともあります。
キャリアも私の好きな領域なので、これも楽しかったですね。

IKIGAIカード『 キャリアと生き甲斐』トーク×交流イベント

これから

中々時間が合わずいけないこともありました。
でも、このコミュニティもManagement3.0も好きだなと改めて思いました。
今年からはManagement3.0コミュニティの運営委員にもなりました。
来年もこのコミュニティでも楽しみたいと思います。

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SDGsへの向き合い方

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