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World Travel Log 2023.12-3

27歳、世界一周中のログ。

12/18 (月)

今日からペルーのイキトスへ移動。着いた瞬間、東南アジアみたいな雰囲気。トゥクトゥクに乗り込んで宿泊先へ向かった。お湯シャワーなし生活だけど、それでも不満がないくらいの暑さ。

アマゾンツアーの予約をしに街中へ向かう。観光地化されているのか、近場でパパッと快適に済ませるツアーが多い。3件くらい聞いてみるとちょっと遠出してコアな体験ができるものを発見。値切って2泊3日、2人で3万円くらい。良いツアーが見つかってよかった。

12/19 (火)

朝から車と船を乗り継ぎ、4時間ほど。アマゾンの宿泊先へ。アマゾン川は結構ミルクコーヒー色。汚いなぁという見た目だけど、別に匂いなどがあるわけではない。水からにょきにょきと木々が生えている様子を見ると、これは日本じゃないなぁと思う。アマゾンの奥地ってネタでよく言うけど、本当に来てしまったなぁ。ここで人が生活していることに驚き。

一緒に宿泊先に向かったフィンランド人のKim。めちゃくちゃシャイで内向的。話せば答えてくれるけど、すごく人と仲良くなりたい!という雰囲気はゼロ。国民性を語りすぎることも偏見に繋がりそうだけど、やっぱりキャラクターの偏りってあるよなぁ。船に乗った2時間でビールを7缶空けててビビった。

到着してからピラニア釣りツアーと小さなワニを捕まえるツアーへ。ピラニアは1匹も釣れず。ガイドが素手でワニを捕まえるツアーは、草が多すぎて船が湖まで進まず断念。でも街明かりの一切ない場所の星がすごく綺麗だった。

JICAの活動に参加している日本人にあった。新卒からいきなりJICAらしい。言葉の端々からコンプレックスが滲み出ている。本人は気づいているんだろうか。私の言葉にはどんなコンプレックスが出ているんだろうか。

シミだらけの汚いベッドで就寝。綺麗な場所が恋しいけど2晩の辛抱だ。

深夜、日本人の彼の大音量の叫び声で起きた。アヤワスカの儀式、怖い。

12/20 (水)

朝からアヤワスカの感想に興味津々。自分の弱み、コンプレックス、後ろめたさ。それらが全部わかるらしい。でも吐くのって嫌だなぁ。

今日はイルカを観たり、サルやタランチュラ、蛇を観たり。自然の中にお邪魔させてもらっていろんな動物に会えた。木々があまりないサファリよりもっと複雑で多様な動物が多い印象。いも虫、食べてしまったなぁ。

昼からデンマーク人とイタリア人、フランス人たちがやってきた。オープンで明るくて陽気でおしゃべり。東京で勉強する予定だったけどコロナでなくなってしまった学生がいた。ヨーロッパも多様で様々だなとしみじみ。久しぶりに英語をたくさん話した。

12/21 (木)

今日は朝からピラニアフィッシングリベンジ。たくさん釣れて嬉しかった。釣りって頭からアドレナリンがわかりやすく溢れ出る。やるまでたいへんだけどやめられない趣味って、アドレナリンを感じる。オケの本番もそう。

帰り道は雨に見舞われた。バケツをひっくり返したような雨を喰らって全身びしょ濡れ。

久しぶりに体を綺麗に洗って、綺麗なベッドで就寝。衛生面、大事。旅をしてから気づいたこと。

12/22 (金)

今日はイキトスの最大マーケットへ。ワニやら亀やらカピバラやら、色々なものが売られててすごい。地元民が活用しているマーケットというのが印象的だった。こんな画期的な市場があったら、Amazon(ジャングルではなく米国企業の方)も手が出せないだろうな。

12/23 (土)

今日は1日ツアーに参加。保護公園にいるサルたちやアリクイ、アナコンダなどを観にいく。

英語ガイドを予約したはずが、ガイドの英語が拙すぎて既に出発前から不安。挙げ句の果てに「君たちは1泊するんだよね?」とか聞いてくる。いやいや、明日フライトだから日帰りを予約してるんだってば。

ボートではペルーに駐在中の中国人6人グループと一緒になった。年代も割と近く、いろんな話で盛り上がった。

途中、ガイドが宿に持っていく荷物を積み込むために港で1時間近く停泊。時間に厳しい中国人と我々日本人、半ギレ状態。8人から大ブーイングを食らい、ガイドもたじたじ。時間に緩い感覚、海外諸国にいると諦めて従うしかないけれど、自分の感覚がおかしいわけじゃないと確認できてよかった。

中国人グループに「友達と正午に待ち合わせしたらみんな何時に来る?」って聞いたら「時間通りか、それより前に着くように行くよ」と言っていて安心した。そうだよね...(LAでのホームパーティに20人全員2時間遅刻してきたことを思い出す)

グループの中に、たぶん意図的に、明確な意思を持って我々と会話をしない選択をしている人が1,2人いた。それ以外の人たちはフレンドリーだった。「自分自身」ではなく「人種•国籍」で判断されること、日本人として日本にいるとあまりないけれど、想像よりすごく悲しい。自分の人生で学んできたことや人格では判断されないというのは、どう頑張ってもどれだけ努力してもこの人たちと話すことはできないということ。

その一方で、旅に出てから自分が「アジア人」であることを強く感じるようになった。アジア人アイデンティティと、日本人アイデンティティを行ったり来たりする心の動き。言語化いつかしたいけど、今は上手くできない。

昼食を食べたあと、ガイドが「君たちは日帰りで他の人は泊まりだから、君たちはこれからボートドライバーと一緒に保護エリアなどを回って行きトスに帰ってもらうよ」と言い出した。これを聞いた瞬間から、イキトスの港から宿泊先までのトゥクトゥク代が払われないことが頭をよぎる。ドライバーは英語が話せないので、ガイドに「ドライバーに帰りのトゥクトゥク代を払うように言って」と伝えた。ガイドの英語力は怪しいので、口頭1回目 & Google翻訳でスペイン語提示 & 口頭2回目 とトリプルパンチで伝達。

いざ、港についてトゥクトゥクに乗って代金をボートドライバーに払うように言うと「僕はお金払えない」の一言。あーーーーーーーーーーーーーーーーもう。人生2度目の人前での意図的な舌打ち。7月のケニアでのイミグレ不正請求以来。海外旅は私の怒りの感情を駆り立ててくれる。でもドライバーはたぶん何も聞いてないんだろうし、彼に非はない。舌打ちしてごめん。悪いのはポンコツガイドとそれを雇っているエージェント。

行き場のないこの怒りをぶつける先はツアーをアテンドしたエージェント。電話をしたところ途中で切られ、再度コールしても応答なし。ブチ切れて全部大文字で「帰りの交通費までオールインクルーシブって言ってたくせに、詐欺みたいなことするなんて、レビューに全部書いてやる」と怒涛の長文メッセージを送信。焦った社長が「明日か今日の夜オフィスに来てくれたら払うから立て替えて」とのこと。「明日の早朝に飛行機に乗るから行けるわけない、そもそもこんなに疲れてるのになんでこっちが移動する案を提示できるのか意味がわからない」と再びブチ切れ。社長、我々の宿泊先まで来て支払いをするとのこと。やっとトゥクトゥクに乗り込み、宿に到着。無事にお金を払ってもらえた。対応は真摯だったので後から感謝とフォローのメッセージを送信した。あのガイドを雇うのは考え直した方が良いと伝えておいた。

やっと休息かと思いきや、宿についたらシャワーが止まっている。汗でベトベトの体で耐え忍び、しばらく放心。2,3時間後にシャワーが復旧。たまりまくった肉体、精神疲労で爆睡。

12/24 (日)

今日からクスコに移動。朝早くに起きて事前に手配していたトゥクトゥクに乗る。空港に到着すると「お釣りがない」と言い出すドライバー。パートナーは「お釣りを用意するのは君の仕事だろ」と伝えている。自分だったらキオスクでお金を崩してしまいそうになるが、確かに彼の言い分は正しい。(空港のキオスクは値段が高いしね)

クスコの街の様子はカッパドキアとかそんな感じに近い。標高が高いので心配していたけど、今のところまだ大丈夫。

クリスマスなので夜はミサを覗きに。みんな膝をついて丁寧にお祈りをしていた。旅に出てから常々「自分はキリスト教徒ではない」というアイデンティティを感じる。じゃあ何を信仰しているのかと言われると何とも言えないけれど、一神教的な価値観は自分のものではないなと思う。

かといって、仏教や神道に強く傾倒するのもまた違う感覚。まぁどれかと言われればその2つ。でもこの2つに浸りたくもないなぁ。

宗教性を極限まで排除した結婚式って、どんな様相なんだろうか。神父も十字架もいらない、処女性を象徴する白い服やバージンロードもいらない、誓いの言葉も御神酒もいらない。やりたいことより、やりたくないことの方が多いな。

ミサの途中から急に体調不良に。吐き気を催し、退場。宿泊先で寝込み、夜中もずっと嘔吐。寝ては吐き、寝ては吐きの繰り返し。高山病、最悪のクリスマスイブ。

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