思わず口角があがる 外国人が選ぶ日本風の年賀状
10年ぶりくらいにMacを使い始めたら、無意識に押すショートカットがWindowと違いすぎて、deleteを押す機会が異常に増え、このまま人生の黒歴史とやらもdeleteできればいいのに、と妄想しているらいさわ(@ryesour)です。
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わたしには、40年超の人生で出会った人たちの中で1、2番に入るくらい、マメな性格だな~と思うアメリカ人のお友達がいます。
彼女は毎年、誕生日カードと、クリスマスカードを忘れずに送ってきてくれるのですが、新年にも「年賀状」を送ってくれます。
わたしが日本人ということで、彼女なりに、NYの紀伊國屋書店さんなどで日本風なカードを選んできて、わざわざ日本語で書いて「年賀状」を送ってくれるのです。
彼女は語学が好きなので、日本語を少し知っていますが、特別「日本オタク」というわけではありません。
あくまで「アメリカ人のセンス」で選んだカードに、見よう見まねで書かれた彼女の日本語がぎこちなくて、毎年もらうたび、顔がほころびます。
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2021年の年賀状は、こんなでした。
小さなうちわとお守り入っとるし!
こんな年賀状、日本じゃ誰も送らんのじゃない?
このうちわカード(?なのか?)の裏に「あけましておめでとうございます」と書いてくれていました。
この「うちわ」ならぬ「センス」が大好き❤❤❤
ふと、一緒に入っていた、このお守り(?)風なものが気になったんです。
お守りなら、確か、おふだ的なものが中に入っていて、普通は多少の厚みを感じるものであったはず?
でも、このちいさな封筒を触ると、厚みではなく、ごく小さい種っぽいものの感触があったのです。
「種」を入れることに、なにか意味があるのか? と疑問を抱きました。
すぐさま開けてみたい気持ちに駆られましたが、「お守り」風なので、中を見てはいけない気がしました。
まずは、レキジョの友達に写真を送り、相談してみました。
「何家と何家と何家と何家の家紋を合わせた感じ?」と考えてはくれましたが、最終的には「海外向けのお土産?」という判断。
本気の歴史オタクには、あまり興味のない代物のようでした。
▼ レキジョはオベリスクの方が喜んでました
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海外在住経験のある別の友人に質問してみました。
案の定「海外で売られている日本風のグッズは面白いよね」という返事だったのですが、種っぽいものが入っていることを伝えると態度は一転。
彼女は最新時事にも明るいので、当時バイオテロではないかと疑われていたニュースにまで話が発展。
中国から一般家庭に「種」が送られてくるというニュースがあったのを覚えていますか? アメリカでは、バイオテロかもしれないから、送られてきても植えるなと注意喚起までされてました。
万が一これがバイオテロなら、わたしがここで食い止めなければ!と、
「お守り」風なものを開けることに、少しばかりの悪気を感じながら、上部を切り取り、中身を覗くと・・
やはり、種っぽい。
とりあえず、紙の上に出してみました。
ん? 種って言うか~・・・巻きたばこの中身?
広げてみました。
え~~っと~~・・・5年くらい耳掃除してない人の、耳かきのあと?
匂ってみたけど、全く匂いなし。
お香とかでもない。
まー、良く言って、木くず?
「福」って書いてた割に、全く「福」っぽいもの入ってない…
▼ LEGOの招き猫の方がよっぽど「福」呼んでくれた気がする
そのまま紙を丸めて捨てました。
中国から送られてきたわけじゃないし、バイオテロとは全く思ってませんでしたけど。
▼ なんなら、このストーカーの方が怖かったです
送ってきてくれた友人に、調査したことを伝えると、
彼女も「変なカードだなーって思いながら送ったんだよね。」だってさ。
アメリカ人のセンスでも変なんやんね。
今回送られてきた福袋には乾いた耳あかしか入ってませんでしたが、
調査自体はとっても楽しくて、笑わせてもらいました。
笑う門には福来る、ですよね♪
ありがとうございます。むすめちゃんの日本帰国費用に回させていただきます。😆