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「世界にはたった1人でも自分の味方がいる」ってだけで茨の道のアートの世界でも闘っていけるかもしれない

今週のエッセイのお時間です。いやー怒涛の日々が終わった…本当にすごかった。ちな、先週のエッセイはこちらです。

世界中から友人がパリに集結!合計で10人以上かな?連日誰かと会っていました。

まずはですねー。川俣正さんの個展のオープニングが大学近くのギャラリーで開かれていたので、もしかして本人がいるかもしれないとの期待で覗きに伺いました。

息ができないかと思うくらい満員

ちなみに川俣さんは今僕が留学しているボザールで数年間教鞭を取っていて、なんなら所属している藝大の先端芸術表現科を作った一人も川俣さんです。今の僕の歳でヴェネツィア・ビエンナーレの日本館代表になってるし、70歳の今でももこのエネルギー量の作品。まさにestablished artist 今年はじめの有楽町での滞在制作でお会いしてます。

本人いらっしゃったのですがたくさんのお客さん(ほぼ欧州の人)と話し込んでおり、やっぱすげーなー、今の自分は人を集められないし、そもそも外国語でやり取りできないよと現状の自分のレベルを認識しながらも、でもそこに辿り着くしかないと、いま目の前に広がってるイメージを脳にこびり付ける。

挨拶できるタイミング見計らうために一旦ギャラリーの外に出たら、たまたま川俣さんもタバコ吸いに出てきてそこで「あ覚えてるよ」となり、ボザールの話やら色々しました。

その流れで、一緒にいらっしゃったベルリン在住のアーティスト手塚愛子さんが、出展されている「ASIAN NOW」というフェアのVIPプレビューチケットを招待してくれたので、そこにも伺ったり。

手塚さんの作品めちゃくちゃ良かった

7月まで講師として関わっていたOUT SCHOOLがきっかけで知り合った皆さんと食事し、パリで活動しているアート関係者を紹介してもらうなどなど。。。

講義前の時間にモーニングミートアップ

海外で日本の友人に会うと「特別感」があっていいんですよねー。日本だと逆に会わなかったりするのが、なぜか海外だと会えてしまう。それで仲良くなってまたご縁が繋がっていく。そういうことが、今月めちゃくちゃありました。やっと本格的にこっからだなー。

「Paris+ par Art Basel」も良かった。というか、パリがこんなにもコンテンポラリーアート強いの知らなかった。やっぱりモダンというか絵画・彫刻が強いイメージがあって…なんでもイギリスがEU離脱の影響でコンテンポラリーの勢いが落ちてるんですって。ロンドンの名門美大もどんどん良い先生が辞めてしまって微妙みたいな話聞くし、物価高すぎて他の国に移ってると。

ロニ・ホーンの作品です

そして…自分高校の時からブレイキン(ブレイクダンス)やってるのみんな知ってるっすよね?☜知らねーよ

というわけで、毎年レッドブルが主催してる世界大会「BC One World Final」がパリで開催!友人が日本大会優勝して日本代表としてこっちに来たり、僕のニューヨークのクルーメイトもアメリカ代表で来たり、ほんと凄くないですか。この凄さ伝わるかな。ブレイキンやってる人なら2億パーわかると思うけどもう本当にとんでもないことなんですよ。

会場の熱量もとんでもないのだ!

ニューヨークからフットワークバトルのアメリカ代表として来たマイケル(bboyネームはNebz)。彼とパリで4年ぶりに再会!前回は2019年に俺がニューヨーク行った時だったけど、コロナ以降一度も行けておらず。。話を聞くと、コロナ以降インフレ等でニューヨークもだいぶ変わったらしい。他の友人も何人かは他の州に引っ越してしまった。

マイケルと出会って今年でちょうど10年だ。2013年、僕は22歳のとき大学を休学してニューヨークに留学しました。その話は散々色んな媒体で書いてるけど。その時、練習場でたまたま目の前にいたマイケルとなぜかバトルをやる流れになり、お互い数ムーブやって、水飲む?みたいな感じで喋るようになりました。ドラマみたいな出会いだな。。。笑

2013年の OUT BREAKの旅

すぐに仲良くなったというよりは、そこからちょいちょいバトルの現場で顔を見るようになって、決定的に仲良くなったのは、フロリダであった大きな世界大会に行った時。僕らは日本人4人で行こうとしたら空港でたまたま会って、安くなるからホテル相部屋にしようぜ、みたいなノリで数日一緒に旅していたらめっっっちゃくちゃ仲良くなって。

大会終わりにキーウエストに行った最高の思い出

それから一緒に遊んだりバトルに出るようになって最終的にマイケルたちのクルーに誘われ、"THE TITANZ"に入ったというわけです。僕らはファミリーなのです。約10年前の話。僕にとってこのニューヨークの経験がある意味で人生の出発点であり、財産です。

クルーメイトたちは日本にも来たし、僕がニューヨーク行く時はいつもマイケルの家族総出で歓迎して泊めてくれるし。今回マイケルと4年ぶりに数日過ごして、ありきたりかもしれないですけど「世界にはたった1人でも自分の味方がいる」って再認識できたこと、そしてその事実が、どれだけ自分に気持ちの余裕を持たせてくれるのか。パリがどれだけファックでも、アートの世界が厳しく険しくても「やっていける」と思えてしまう。ああ、なんかこれ書きながら泣きそうなんですけど。笑

2016年の東京のレストランで爆睡してしまう我ら

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