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MASAHIROMARUYAMA (マサヒロマルヤマ)のデザイナー インタビュー / 丸山さん、僕と一緒に奥浅草を散歩しませんか?(後編)
こんにちは、荒岡です。 今回はインタビュー最終話です。 海外で高い評価を受けるブランドMASAHIROMARUYAMAのデザイナー 丸山さんと一緒に台東区の浅草を散歩しながら、お話を伺いました。
普段では、なかなか伺う事ができない記事の内容となっておりますので、是非ご覧ください。
(記事本文)
~丸山さんと一緒に待乳山聖天から浅草寺に向かう~
荒岡 「丸山さん、夕方になってしまい、だんだん空が暗くなってきましたね。」
丸山さん 「そうですね。」
荒岡 「これから、浅草寺方面に向かいます。 通常ですと、雷門をはじめに通って、参道である仲見世通りを歩いていくのが理想ですが、僕たちは浅草寺の方が近いので、浅草寺から仲見世を通り、最後に雷門に向かいましょうか?」
丸山さん 「そうしましょう。」
荒岡 「丸山さん、また、歩きながら少しお話させてください。」
丸山さん 「はい。」
荒岡 「以前から伺いたかったのですが、丸山さんの作るプロダクトって、すごいコンセプチュアルだなと思うのですが、プロダクトを作る上で一番大事にしていることって、コンセプトなんですか?」
丸山さん 「いや、コンセプトも大事ですが、一番重要に考えているのは、掛け心地ですね。」
荒岡 「えっ、そこなんですか?」
丸山さん 「そうじゃないと思ってましたか?」
荒岡 「いえ、もちろん、掛け心地は重要だと思っていますが、丸山さんがつくるアイテムは、デザイン性が強いので、そちらの方に意識というか、目を向けてしまうので、そういうことが最重要だという話を伺って、意外な気がしまして。」
丸山さん 「そうなんですね。 正直、掛け心地が悪くなるようであれば、自分はそのデザインはしないですね。」
荒岡 「なるほど!」
丸山さん 「たとえば、アセテートフレームに関しても削り込みをしっかりやることで、しなやかにして掛け心地をよくしたり。 メタルフレームにも強度があって弾力性があるベータチタンを使用しているのも掛け心地を考えてなんです。」
荒岡 「そうだったんですね! デザイン性に目がいってしまいがちですが、確かにMASAHIROMARUYAMAの眼鏡は、掛け心地が良いですよね!!」
丸山さん 「そう言っていただけると嬉しいです。」
荒岡 「あと、他には、重要にされていることなどはありますか?」
丸山さん 「色々と他にもあるのですが、これは自分の考え方として、基本的には売れ筋のアイテムは、なるべく少なくしています。」
荒岡 「えっ!!! それはすごいことですね!! 普通では考えられないです!」
丸山さん 「通常のブランドですと、売れ筋のアイテムでデザイン性はそこまで強くなく、万人とはいいませんが、多くの方に掛けていただけるようなものを制作する場合が多々あると思います。」
荒岡 「通常のブランドはそういうアイテムをラインナップとして結構作ることが多いですね。 逆にデザイン性が高いものは少なく作る感じですよね。」
丸山さん 「自分は逆の考え方でアイテムのラインナップを構成しています。 デザインが高いものが多く、そしてデザイン性を抑えたアイテムを少なくしています。」
荒岡 「確かにMASAHIROMARUYAMAのラインナップは、その通りですね。」
丸山さん 「デザイン性を抑えた売れ筋のようなアイテムを多く作ってしまうとブランドのイメージを構築していくのは難しくなると思うのですよね。」
荒岡 「なるほど! それはそうですね。 丸山さんがデザインしているアイテムを見るとブランドが一目で確かにわかるというか、これこそMASAHIROMARUYAMAのデザインだという感じがすごくします!!」
丸山さん 「ありがとうございます。」
荒岡 「普通に考えると、デザインを抑えめの売れ筋を多く作る傾向がどのブランドもあるかなと思うのですが、それの逆を実行して、しっかりとブランドのイメージを構築しているMASAHIROMARUYAMAは、本当にすごいですよね。 なんか、考え方、姿勢が本当に格好いいなと思います。」
丸山さん 「そう言っていただけて、嬉しいです。(笑)」
荒岡 「丸山さん、お話していたら、浅草寺に到着しましたね。 ああ、、、夕方になったので浅草寺が閉まっちゃいましたね。。 」
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参拝のため人が並んでいる。
丸山さん 「本当ですね。。 そうだ。 せっかく来たので、おみくじだけでもしていきます。」
荒岡 「じつは、浅草寺のおみくじは、凶が出る確率が多いと言われてまして。 僕も何度か凶をひいたことがあります。(笑)」
丸山さん 「えっ、そうなんですか?」
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荒岡 「結構有名な話でして。 丸山さん、そこの銀色のおみくじ箱を振って、中に入っているおみくじ棒を一本取り出してみてください。」
丸山さん 「はい。 取り出しました。」
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荒岡 「お、九番ですね。 九番と書かれた棚に入っているおみくじをとってみてください。」
丸山さん 「はい。 おっ、荒岡さん、これを見ください。」
荒岡 「おおおおお!! 丸山さん、大吉じゃないですか!!!! すごい!!!!!!」
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丸山さん 「ははっ、よかった!!」
荒岡 「丸山さん、やっぱり運も実力も持っている人は違いますね!!(笑) この調子で気分を上げながら仲見世を通って、雷門へ行きましょう!!」」
丸山さん 「そうですね!!」
荒岡 「いや~、すっかり暗くなってしまいましたね。」
丸山さん 「でも、夜の仲見世も素敵ですね。」
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混在していないのも良い
荒岡 「確かに! 暗くなってから、仲見世通ったことなかったですけど、これはこれで風情があっていいですね!! あっ、お煎餅屋さんとかもありますね!」
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丸山さん「ああ、浅草って感じがして、いいですね。 この先には、芋ようかんのお店もありますよ。」
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個人的にもたまに買いに行く
荒岡 「こちらは、明治時代から続いている芋ようかんで有名な”船和”さんですね! すごい美味しいんですよ! こしあんを寒天で包んだあんこ玉も有名なんです。」
丸山さん 「へえ~、知らなかったです。 今度、ゆっくり浅草に遊びに来た時に寄ってみます!」
荒岡 「ぜひぜひ!! すごい美味しいので、行ってみてください。 丸山さん、ところで、先ほどのお話の続きなんですが、MASAHIROMARUYAMAは、世界的に権威がある眼鏡の賞のシルモドールを2回も受賞されてますが、国内にとどまらず、海外でも評価がすごいですよね?」
丸山さん 「本当にありがたいのですが、海外でも高く評価いただいてます。」
荒岡 「ヨーロッパ、特にイタリアで高い支持があると伺っていますが?」
丸山さん 「イタリアもそうですが、現在では、アメリカやカナダの需要が多くなってますね。」
荒岡 「すごいですね!! 本当にワールドワイドですよね。 あの、日本で好まれるデザインと海外で好まれるデザインは異なったりするんですか?」
丸山さん 「そうですね。 違いはありますね。 日本よりも海外の方がデザイン性が高いアイテムがかなり動きますね。」
荒岡 「やっぱり、そうなんですね。」
丸山さん 「海外は、マーケット自体がおおきいのもありますし、あと、デザイン性の高い眼鏡が育ってきた環境がありますよね。」
荒岡 「確かに。 うちのお店で取り扱いしているロバート ラ ロッシュや有名なところだとアラン ミクリとか色々なデザイン性の高いブランドが誕生してきてますしね。」
丸山さん 「そうですね。 眼鏡の土壌は違うかもしれませんよね。 ただ、日本も変わってはきているとは思いますけど。」
荒岡 「そうですね。 眼鏡を楽しもうとする姿勢は、以前に比べて確実に強くなってきていると思います。 あの、これも以前から伺いたかったのですが、MASAHIROMARUYAMAはどのようなか方をターゲットにいているかな?とずっと思っていたんですが、具体的にはいらっしゃいますか?」
丸山さん 「そうですね。 MASAHIROMARUYAMAのデザインを気に入った方に掛けていただきたいというのが前提ですが、自分はデザインする時には、クリエーターの方や何かモノを生み出している方などがMASAHIROMARUYAMAの眼鏡を掛けるイメージでデザインしています。」
荒岡 「なるほど。 それはどういう理由でなんですか?」
丸山さん 「あの、クリエーターの方って、クリエーションをするために様々なものを日頃からしっかりと見てきてるので、モノを見る目がすごく肥えてえいるし、感性も常に磨いているので豊かだと思うんです。」
荒岡 「そうですよね。 おっしゃる通りです。」
丸山さん 「当たり前ですが、自分は真剣にデザインしてるので、そういった審美眼を持った方々にMASAHIROMARUYAMAのフレームを選んでもらえるようにしないといけないと思ってまして。」
荒岡 「丸山さんの考えられていること、わかります!! 僕も自分のお店で眼鏡のセレクトする時に様々な方に掛けていただきたいと思っていますが、ファッション、デザイン、カルチャーに精通している方を考えて買い付けをしてますので。 あの、実際にMASAHIROMARUYAMAの眼鏡はクリエーターの方が掛けていらしゃいますよね?」
丸山さん 「国内や海外を問わず、映画監督やミュージシャン、フォトグラファー、アートディレクターの方など、多くの方に掛けていただいています。」
荒岡 「そういえば、先日、外国人の方がお店にお越しになられたのですが。 その際に、その方がMASAHIROMARUYAMAの眼鏡を見て、ある有名な映画監督が掛けているとおしゃってました。」
丸山さん 「そうでしたか! それは、ありがたいです。」
荒岡 「あっ、丸山さん、 ついに!! 雷門に着きましたよ!!」
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丸山さん 「着きましたね!! なんか、これぞ、浅草って感じですね。」
荒岡 「そうだ、丸山さん! 向かいにある亀十さんはご存じですか?」
丸山さん 「いえ、知らないです。」
荒岡 「浅草といえば、亀十のどら焼きというくらい有名なお店でして! ちょっと、お店の方に行ってみましょうか?」
丸山さん 「はい。」
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黒糖味の"松風"も美味しい
荒岡 「ああ!! 丸山さん、こちらもかなり並んでますね!! 結構、待ちそうですね。。 残念。。 亀十さんのどら焼き、ふわふわの皮が特徴的で本当に美味しくて! あと、黒糖味の和風ロールケーキのような松風も美味しいですよ!!」
丸山さん 「ん、、、残念ですが、、、この列だと、時間かかりそうので、日を改めて伺いましょうか。。」
荒岡 「そうですね、、仕方がないですね。。 また、ぜひ来ましょう!! そうだ! じつは、丸山さんをお連れしたいところが近くにありまして!! 気分を変えて、行きましょうか!!」
丸山さん 「そうですね!! 行きましょう!!」
荒岡 「そこの信号を渡った所なんですが。 あ、丸山さん、こちらです!」
丸山さん 「えっ? こちらですか?」
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荒岡 「そうです。 こちら、あまり知られていないのですが、地下街がありまして、お店が少しあるんですよ。 では、地下街に降りていきましょう!」
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飲食店、床屋さんなどが並んでいる
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荒岡 「今日は定休日なんですが、地下街には、僕が浅草に来ると立ち寄る焼きそばのお店の「福ちゃん」がありまして。 焼きそばと瓶ビールの赤星の組み合わせが最高なんですよ!」
丸山さん 「それは、いいですね!! 今度、開いてる時に行きたいですね。 あと、こちらは、アジア料理のお店などもあるんですね。」
荒岡 「 そうなんです。 あの、この奥に最近出来たお店がありまして。 丸山さん、こちらです!」
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北千住の古着の有名店「髭」さんの2号店
丸山さん 「えっ? ここはなんですか? 洋服屋さんですか?」
荒岡 「こちらは、古着屋の「SO USE」さんでして。 ちょっと、入ってみましょう。」
丸山さん 「はい。」
荒岡「店内の雰囲気も面白くて!」
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ぎゅっと詰まっている
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丸山さん 「確かに古着屋さんらしくない感じもいいですよね。」
荒岡 「じつは、こちらのお店は、北千住で、有名な古着屋の「髭」さんの2号で、最近できた新店舗なんですよ!」
丸山さん 「なるほど。 新しいお店なんですね。 アメリカ系の洋服が多いですね。 しかもリーズナブルな価格じゃないですか?」
荒岡 「そうなんですよ! アイテムの状態も良くて、しかもリーズナブルな価格で素晴らしいお店で。 先日、発見して、ラルフローレンのシャツを思わず買っちゃいました!」
丸山さん 「確かにいいですね!」
荒岡 「ラルフローレンのシャツは、結構豊富でして、ラッセルのスエットやカーハートなどもあります。」
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丸山さん 「セレクトもいいですが、このロケーションに作るセンスがいいですね!」
荒岡 「おっしゃる通りです!! 丸山さん、今日は時間があまりないと思いますので、今度、ゆっくりと見に来てください。」
丸山さん 「そうですね。 今度、ぜひ、ゆっくりと見に来ます!!」
荒岡 「これから、オフィスに戻らないといけないと伺っていたので、駅に向かいましょうか?」
丸山さん 「そうですね。これから、海外出張を控えていて、少しバタバタしてまして。 今日はありがとうございました。」
荒岡 「こちらこそ、ありがとうござました!! 駅まで一緒に行きましょう!」
丸山さん 「はい。」
<一緒に浅草駅に向かう>
荒岡 「丸山さん、今日はお忙しい中、ありがとうございました。 浅草駅に向かいながら、最後に少し伺ってもよいですか?」
丸山さん 「もちろんです。 」
荒岡 「あの、丸山さんは世界的にも権威のある眼鏡の賞のシルモドールを2回も受賞されましたが、今後、チャレンジされたいことなどはありますか?」
丸山さん 「チャレンジに関しては、毎コレクションごとに自分は挑戦していると思っています。」
荒岡 「なるほど。 それは具体的には、どういうことですか?」
丸山さん 「強いテーマ性でプロダクトを作るということは、それだけ賛否が生まれやすくなると思うんですよね。」
荒岡 「確かに。 それはそうなりますよね。」
丸山さん 「だから、初めて作ったコレクションを人に見せるときは、毎回、ドキドキしますね。(笑)」
荒岡 「有名なデザイン賞を2回も受賞しているデザイナーでもそうなんですか? それはすごい意外です!」
丸山さん 「それは、あまり関係ないですよ。(笑) やはり、人に見ていただいて、良く評価頂いた時は、すごい安心しますね。(笑)」
荒岡 「それは、やっぱり、そうですよね!!」
丸山さん 「自分は、デザインすること自体が毎回チャレンジだと思って創作しているので、目の前のことを真摯にやっていくしかないと考えてます。」
荒岡 「確かに。 真摯に取り組んで行った先に結果がありますよね。」
丸山さん 「あと、ブランド設立した初期は、自分が掛けたいという思いで制作していましたが、自分が作ったものを喜んでくれる方や作ったものを大事に取り扱いしてくれる方がいるので、そういった方々のためにもっと自分のデザインを磨いて提案していきたいですね。」
荒岡 「なるほど!! 真摯に取り組む姿勢、そして関わってくれる方々に喜んで頂たいという思いが権威あるデザイン賞を受賞した実績の源ですね!! 丸山さん、こうなったら3回目も取りにいきましょう!!!」
丸山さん 「いや~、荒岡さん! そう簡単にはいかないですから!!(笑)」
荒岡 「でも、丸山さん、僕は次も期待しています!!」
最後までご覧いただき、誠にありがとうございます。
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MASAHIROMARUYAMAの"twist"コレクション
ジュエリーのように美しい
< 眼鏡とクラフトat RUTTEN_ >
昼の部 12時~19時(物販とカフェ)
夜の部 19時~21時30分(BAR クラフトレモンサワー)
住所 〒110-0005 東京都台東区上野 5-5-10 1F
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