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「オープンな事業承継文化」を本気で創る。

本日、株式会社ライトライトは、株式会社ストライク(東証プライム上場企業)との資本業務提携を発表させて頂きました。これまでの数人の個人投資家の皆さまの資金調達などと合わせ、累計で1.3億円の資金調達となります。2020年の会社設立から初めて資金調達の公表をさせて頂きました。

「relay(リレイ)」について

弊社は「事業承継マッチングプラットフォーム relay(リレイ)」を運営しています。2020年7月に公開し、少しづつですが確実に成長してきました。

過去のエントリでも事業承継業界への参入の背景に関して説明していますが、2025年に団塊の世代が後期高齢者に入るタイミング所謂「大廃業時代」が到来すると言われています。日本の企業の99.7%を占める中小企業の経営者が高齢化し、廃業や休業がぐっと増え、そうすると日本経済にとってダメージだよね、という時代です。実際、ここ数年毎年5~6万件の事業者が廃業に陥っており、右肩上がりでその数は増えつつあります。

これを解消するサービスをつくるのが私たちの役目なのですが、後発の我々の特徴は、先行するサービスが踏襲する「売り手情報の非開示」という大鉄則ルールを完全に無視したということです。

relayに掲載する売り手は顔出しで公募するのが条件

売り手情報を非開示にしてノンネームシートでやり取りしてしまうと、財務的な魅力に欠けがちな地方の小規模事業者は、いい所を伝えられない。それならいっそのこと開示型にしてしまい「どうやったらこの事業を伸ばせるか?」というのをユーザーに考えてもらおうというアイディアです。誰しも考えうるアイディアなのですが、業界の一丁目一番地の大鉄則に真正面から純粋に向き合えたのは、私自身がM&Aや事業承継とは無縁の業界から参入した門外漢だったからかもしれません。

なぜ、資本業務提携か?

株式会社ストライクは1997年に設立され、日本のM&A仲介業の先駆け的存在。業界で上場している大手3社のうちの一つで、間違いなく日本のM&A、事業承継をリードする存在です。ここ数ヶ月間、とあるご縁からディスカッションを重ねてきました。私たちとしては、業界のリーディングカンパニーの経営層に自身のアイディアやビジョンを直接伝えてフィードバックを得られる経験はそれだけで貴重で、ここぞとばかりに将来的なビジネスモデルの構築や業界課題に関して質問を投げかけまくりました笑

そして、代表の荒井さんと初めてお会いしたとき「まさに自分がやりたいことはこれだったんだよ!」と言って頂いたときは、自分が信じてやってきたことが間違いじゃなかったんだなと報われた気持ちにもなりました。

間違いなく相互補完できる関係を築けるという確信を持ちつつある中、ありがたいことに単なる連携でなくコア業務での本格連携をするため、出資の申し出を頂きました。さらにこのタイミングで百戦錬磨の社外取締役もストライクから一名選任させて頂きました。

これまで、M&Aの専門家、M&Aを手掛ける地銀各社、ベンチャーキャピタルの皆さまなど、たくさんの人と自分がこの事業で何を成し遂げたいか話をしてきました。半分、いやそれ以上が「?」みたいな反応だったかと思いますが、一番この未来構想をぶつけてみたかったM&A業界のパイオニアに評価頂き今回の資本業務提携契約を締結できたことで、会社設立2年で本気で「オープンな事業承継文化」を創るというスタートラインに立てたと思っています。

何に資金を使っていくか?

といっても、創業まだ2年で、当然中の当然でまだスタートラインです。ゴールは果てしなく遠く感じています笑、が視界はだんだんクリアになってきており、このタイミングでぐっとアクセルを踏んでいきたいと思っています。今回調達した資金は人材採用、システム開発、マーケティングに投資します。
特に、まだ社員数は1名(加えてフルタイムは私入れても3名)なので、絶賛採用強化中です・・・!ちなみに弊社、まだオフィスもありません💁
なので、宮崎に来なくてもOK、全国から正社員を募集しています(正社員以外も相談可能です!)。もちろん、宮崎に来たいという方も歓迎で、別でまとめますが、この度弊社の福利厚生に宮崎来訪補助をつくりました😂。

私たちと一緒に本気で「オープンな事業承継文化」を創ってみたいという方、ご応募お待ちしております!
※特に、ビジネス、コーディネータ、PRの3ポジションが熱烈採用強化中です・・・!

wantedlyでも募集出してます!

若草通のこの場所から

ストライクはM&Aのプロフェッショナルとして業界をリードし、大規模なM&Aを手掛けていく反面、特に地方で増え続ける事業承継問題への応対に関し課題を抱えていたそうです。

私自身の話になりますが、FAAVOをCAMPFIREに譲渡した、2018年と同じような感覚を持っています。

サービスや企業が大きくなればなるほど、大切にしたい一つ一つの案件に手をかけられなくなっていく。数多くの社員を抱える上場企業であることでなかなか地方の小規模案件を取り扱えないジレンマがあったようです。クラウドファンディングのときもそうだったのですが、もともとの発想が地域の小さい一つ一つの案件をないがしろにしない、そのような案件のフォローアップこそ自分のやるべきこと、という思想を持つ人間なので、今回の連携もとってもしっくりきています。

ストライクの代表取締役社長荒井さん、社外取締役になって頂く総合企画室長の鈴木さんと

最後に

「サービスにニーズがない」「宮崎だったらもっと地方の特徴を生かしたサービスをやるべき」「あなたに事業承継を頼みたくない」など、思い返すと厳しいお言葉ランキングが50位くらいまでつくれるなあと思うほど、今回も厳しいお言葉を頂きつつ、何とか次のフェーズに進むことができたと思っています。

個人的には、宮崎という地方から起業したというだけでなく、夫婦で起業(取締役でCOOがです。獅子奮迅の働きで三姉妹も会社も育ててくれています笑)、フルリモートチームと、業界受けしないだろうなという感覚がバッチリはまるようなここ数年でした。東京から宮崎へUターンした当初はその葛藤にさいなまれてもいたようです笑

どんな環境にあったとしても、都市部と遜色ない成果を出して、宮崎含め地方小都市でのスタートアップをもり立てたい!なので背中を見せたい!という想いが強いです。そして、昔から変わらず地域が大好きで、東京の一極集中が大嫌いです。ユニークな人材が日本全国に散らばって、色とりどりで地域ごとにカラーがあるような、そんな住んでて楽しい地域をrelayを通じて創っていきたいと思います。

これからも事業承継プラットフォーム relay(リレイ)にご期待ください。本気で「事業承継をオープンに。」してくぞ!

宮崎県の堀切峠。仲間が増えるたびにここで撮影していくぞ

最後の最後に

実は、今同居する妻の実家でも後継者問題を抱えています。起業を志し、事業選定をする中で大きな理由になったものです。免許が必要な業種のため私や妻が後継ぎになることができないのですが、将来的に実家の力になれるといいなと思い、この事業をやったりしています。また一歩、個人的なそちらの目標にも貢献できそうで嬉しい。以上。

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