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『正直に語る100の講義』を読んで
正直に語れる人はとても少ないように思える。
原因として、その言い方を身につけていなかったり、
状況にそぐわないと思い込んでいることが挙げられる。
ここに有益な嘘が挟み込む余地はあるのだが、
自分を誇示したり、本性をひた隠すのはいただけない。
「正直さ」に、感情は伴わない方がよいのだろう。
『本質を見通す100の講義』を読んで
本書を通じて、
読書そのものに対する捉え方を次のように学んだ。
まず自ら、抽象性あふれる世界に足を運ぶ。
そして、「私」と照らし合わせ、
その世界へと独自の具体性を付与していく。
その際、必ずしも筆者の意図を汲み取る必要はない。
たとえ誤った解釈であれ、独自性を磨けるのなら
いいのではないか。
『素直に生きる100の講義』を読んで
他の著書に比べると、怒りの色香が滲んでいただろうか。途中ふとそう思う一冊であった。
もちろん「いいすぎだろう」と笑ってしまうこともあったが、それを差し引いても、だ。
森博嗣(の本)は、いつも私の知見に一条の光をもたらしてくれる。こうも安直に思ってしまうほど、非日常的な経験を味わえる。
『「思考」を育てる100の講義』を読んで
要所要所で笑顔になってしまった。それも公共の場であり困った。それほど内容が的確だと感じたのだ。
特に思考が育ったという感覚はないが、学ぶべき姿勢は当然あった。
問題意識が凄まじいのである。当人からしたら「普通」なのだろうが、それでも憧憬の念を抱かざるを得ない。
他の作品を読んでみたい。
『常識にとらわれない100の講義』 を読んで
シリーズの2作目以降と比べると、
文章のキレが悪い箇所も見受けられる。
しかし、現代を(狡猾に)生き抜く術を
享受できることに変わりはない。
著書に「共感できる人は少ないだろう」
との旨が記されていたが、
私は、逆になぜ共感しないのだろうと疑問に思った。
そのことを考えるのが喫緊の課題だろう。