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洋画のすゝめ②

洋画に関して2回目の記事になる。
今回も前回同様、オススメ映画を語っている箇所が多くなってしまっている。ご了承いただきたい。1回目は下記を参照。

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今回は「英語」という視点から、洋画について進めていく。

私が洋画を見るようになった理由の1つが、「日常的に英語に触れる」だ。私自身、英語を常時使用している環境ではなく、英語を忘れるのが不安であった。もちろん、視聴方法は字幕だ。

現代は中国の台頭が凄まじく、中国語の取得も必要とは言われている。
が、アメリカが実質は「世界の警察官」であり、今後も英語が世界共通言語であることは当分不変と考える。

私自身、「楽しく学ぶ」をモットーとしている。洋画の内容を楽しみながら、英語の聞き取りレベルを向上できればと思い視聴している。
10作品くらい視聴すれば、徐々に聞き取れるようにはなると思う。

ただ、本気で英語を身に着けたいということであれば、別途参考書を読んで学習したり、英会話教室に行ったりお金をかけるべき。
私の場合、英語を楽しみつつ触れることを目的の1つとして洋画を見ている。また、日本の文法の英語ではなく、ネイティブな英語に触れることを重視している。

実際に洋画を見ていると分かるが、日本の英語の文法重視の教育のような感じで彼らは話していない。
「Do it!」「Let me」「not easy(その他形容詞)」「I do」「Really?」など短く話している。
聞き取りさえできれば、上記のような単純な短い英語で会話が通じる。(なかなか聞き取るのが難しいのではあるが。)

字幕は直訳ではないので、実際に言っている単語とは不一致のこともある。役者が話している英語と字幕が直訳どおりか、疑いの耳をもって見ると英語力がアップすると感じる。

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英語を深く知ると言う意味でも、タイトルの「原題」を確認することを推奨する。

洋画は日本で公開する際には邦題が付けられている。「タイタニック」などのように英語をカタカナにし、そのまま邦題にしていることもある。

英語の原題を邦題に変更した例として、何作か上げる。

①「運び屋」(2018年公開) ⇒「The Mule」
クリントイーストウッドが監督で主演の犯罪映画だ。この「mule」は直訳しすると「(麻薬・密輸品などの〕運び屋」である。クリントイーストウッド演じる90歳の老人が、麻薬の運び役となる内容。直訳しても全く問題ない原題と言える。

②「ザ エージェント」 (1996年公開) ⇒ 「Jerry Maguire」
トム・クルーズ演じるスポーツエージェントが主人公の洋画。スポーツエージェントは簡単に言うと代理人のような仕事だ。原題の「Jerry Maguire」とは主人公の「ジェリー・マグワイア」のこと。実際に映画を見ると分かるが、エージェントの仕事の話だけでなく、恋愛要素も多い。だから、アメリカでは役名をそのままタイトルにしたと考えられる。日本の邦題からも内容が伝わるので問題ないと思う。

③「それでも夜は明ける」(2014年公開) ⇒「12 Years a Slave」
1800年代のアメリカにて、奴隷として12年間を過ごした実在の黒人の体験記が原作の洋画。原題は直訳すると、「12年間、奴隷として」である。個人的には邦題のタイトルは原題の直訳で良かったと思う。「それでも夜は明ける」だと、内容が伝わりづらい。映画のクライマックスまで見れば、合点しなくもないがナンセンスに感じる。せっかくクオリティーが高い名作なのに勿体ない。12年間奴隷として生きた、苦悩がしっかりと描かれているからこそ。

④「天使のくれた時間」(2000年公開)  ⇒ 「The Family Man」
ニコラスケイジ主演のファンタジー系の恋愛映画。これも「それでも夜は明ける」同様、原題と邦題が全く異なるタイプだ。内容はいわゆる「もしもシリーズ」。原題にも違和感を感じるが、邦題はもっと違和感を感じる。映画の内容としては、個人的には高評価。日本のドラマとしても成り立ちそうだし、日本人が受け入れやすい内容だと思う。洋画初心者の人にオススメ。

⑤「最高の人生の見つけ方」(2007年公開)  ⇒ 「The Bucket List」
ジャックニコルソンとモーガン・フリーマンが死ぬまでにやりたい事を行っていくストーリー。「The Bucket List」とはバケツのリストではない。有名なイディオム表現であり、「死ぬまでにしたい事をリスト化したもの」という意味になる。この洋画は邦題の付け方が相当困難だったろうと推測する。例えば、「死ぬまでにやっておきたい事リスト」と邦題を付けても、意味は伝わるだろうがダサい感じになってしまう。多くの日本人が見てくれるよう、考え抜いた結果「最高の人生の見つけ方」になったと推測している。

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「英語」は世界共通言語で話者も最も多いので、できていて損はないと思う。グローバル化はさらに進んでいくので、話せると世界各国の人とコミュニケーションをとれる。

ただ、「英語」を学ぶ目的で洋画を見ていないのなら、英語以外の洋画も見るべき。英語の洋画となると、大半はアメリカかイギリス、オーストラリアなどの製作に偏ってしまう。
自分の視野を広げたいなら、フランス語、ドイツ語、イタリア語などのヨーロッパ言語やペルシャ語や中国語の映画など、幅広く見た方が見識も広がる。

日本ではアメリカ製作の洋画が人気の傾向だが、アメリカ以外の製作でも優れた作品は探せばある。
英語の理解を深めることが洋画視聴の目的ではないのなら、様々な製作国の映画を視聴し「隠れた名作」を探していこう。

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